帰ってきたムッソリーニ
どうも、松本13です。今回は、『帰ってきたムッソリー二』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『帰ってきたムッソリーニ』は、2018年のイタリアのコメディ映画。 2015年のドイツのコメディ映画『帰ってきたヒトラー』のムッソリーニ版リメイク。
【あらすじ】
独裁者のムッソリーニが現代のローマに出現。売れない映像作家のカナレッティは、ムッソリーニを被写体にしたドキュメンタリー映画の制作を思い立ち、そこでイタリア撮影旅行を敢行。するとムッソリーニは持ち前のカリスマ性で、各地の人々の心をとらえていく…
この映画、めちゃくちゃ面白かったです。
帰ってきたヒトラーのかなり忠実なリメイクではあるのですが。
ただ舞台がドイツからイタリアに、主人公がヒトラーからムッソリーニに変わると作品の印象がガラリと変わるのが、とても面白いところだったりします。
本当に内容に関してはほとんど同じだったりするのですが。
ただヒトラーとムッソリーニって、ざっくりとしたイメージだと同じくらいの時代の同じような独裁者と見られがちだと思うのですが。
歴史の授業で学ぶ悪い独裁者みたいな。人によって多少解像度は違うかと思いますが。
パブリックイメージとしては同じジャンルにカテゴライズされている人物だと思うんですよね。
ただその部分を掘り下げていくと似て非なる部分はかなりあると思うんですよね。
その部分は本当に興味深いですし、今まであまり興味がなかったそのような部分に興味を持てる人も多々いるかと思いますし、そういう面でもこの映画は優秀なんじゃないかと。
実際、私のようにこの映画を見てからYoutubeやウィキペディアでムッソリーニについて調べる人って結構多いと思うんですよね。
そうやってムッソリーニや、ヒトラーについて調べていくとこの映画、より興味深かったりします。
ヒトラーの後にムッソリーニでリメイクって、割と続編というかアナザーストーリー的な意味合いもあったり。
前作とほぼ内容が同じリメイクということで、あえてこの作品を見ようとは思わない人もいるかと思いますが。
この映画、前作を見ている方がより楽しめるんじゃないかと。
主人公がヒトラーであるかムッソリーニであるかで映画のニュアンスが変わってくるのは本当に面白いところなんですよね。
ヒトラーの場合はコメディの割合がかなり強かった印象なのですが、ムッソリーニだと風刺の割合が強めな印象です。
ムッソリーニやファシスト党って良くも悪くもヒトラーやナチスほどのタブーではないし、一周二周回った映画における題材としてのフリー素材化もしていませんし。
現実問題としてかなりあり得る話だと思うんですよね。
この映画のような流れで、同じテンプレを使って世界中の独裁者でシリーズ化するのもかなり面白いんじゃないかと。
このような映画が世界のどこでも成立してしまうという部分に関してはかなり危うい部分もあるかと思うのですが。
独裁者の存在は過去のものだからともかくとして、今作のようなストーリー展開となる下地については現在進行形のものだったりするので。
この映画、本当にめちゃくちゃ面白くて笑えるのだけど、それと同じくらいに笑えない部分もあるというそのユーモアと風刺のバランスが本当に素晴らしいと思うんですよね。
大真面目ではない、こういうニュアンスだからこそ伝わる部分もかなりあると思いますし。
それよりなによりシンプルに映画として抜群に面白いんですよね。それに加えて風刺や歴史についてなど、得られる副産物も多々あるので、一度は見ておいても損はない作品かと思います。
という訳で今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。