マダム・ウェブ



どうも、松本13です。今回は、『マダム・ウェブ』 についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『マダム・ウェブ』は、マーベル・コミックスの同名のキャラクターを主人公とした、2024年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。コロンビアピクチャーズがマーベルと共同で製作した、「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」(SSU)の第4作目である。


【あらすじ】

ニューヨークで救急救命士として働くキャシー・ウェブは、救命活動中の事故により、未来予知の能力に目覚める。偶然出会った3人の少女たちが殺される未来のビジョンを見てしまった彼女は、少女たちを助けることを決意する…


この映画、興行・批評、あらゆる面で失敗し、ボロクソに言われている映画かと思うのですが。


個人的には結構好きです。普通に楽しめました。


ただそれは私が、SSU(ソニーズ・スパイダーマン ・ユニバース) という、使っている人を全く見たことがない呼称なのですが、とにもかくにもこの一連のシリーズに、全く期待をしていないからというのもあるかと思います。


そもそもスパイダーマンの世界観だけど、スパイダーマンは出てこないという、その時点で普通に考えたらかなり微妙だと思うんですよね。


もちろん同じような性質の作品でも『ジョーカー』のように大成功した事例もあるのですが。ただジョーカーとはキャラクター性も、その知名度も、何より作品としての質も全く違うと思うんですよね。


アメコミヒーロー映画なのにヒーローが出ないという、その時点で相当にうまくやらなければいけない映画かと思うのですが。


そもそもSSUってその部分を一度もうまくできていないわけで。


なので私としてはSSUに関してはいまいちパッとしないシリーズ、くらいの期待値で毎回見ているのですが、それくらいの期待値で見る分には普通にどの作品も面白いんですよね。


他のアメコミシリーズほど壮大にもなりすぎず、重くもなりすぎない楽に見れるB級映画みたいな。


本当にそれくらいのノリで見る分には普通に面白いんですよね。


ただ誰しもがそういう生ぬるい目線でこの映画を見てくれるわけじゃなく、むしろスパイダーマン関連作品なのだから、それなりに期待をするのが普通だと思います。


それにこの映画って、これまでのSSU作品よりもさらに微妙さに磨きがかかった作品だと思うんですよね。


これまでのシリーズにもツッコミどころは多々ありましたが、ただ真っ当にアメコミ映画はしていたんですよね。


しかし今作はアメコミ要素はかなり控えめ。


そもそも今作はマダム・ウェブというヒーローの覚醒編、いわば序章みたいなものなんですよね。


なのでそこまでゴリゴリにキャラの立っているヒーローもヴィランも出てこなかったり。


じゃあその部分を補うほどのストーリー性があるかと言ったら、むしろ全くないんですよね。


この映画、これまでのアメコミ映画とは一味違ったミステリーサスペンス要素のある作品、みたいなプロモーションがなされていましたが、それらの要素は全くなし。というかそう見せようとする意図は見られるものの、それらは全く機能しておらず。


映画としてはツッコミどころ満載の超大味映画といったところ。


ド派手な娯楽映画がそういうノリだったらまだいいかと思うのですが、シリアス路線でゴリ押ししているこの映画としてはかなり致命的なんじゃないかと。


私個人としてはSSUに関してはちょっとアレなシリーズとの認識で、相当控えめな期待値で見ていますし、作品としての信頼も実績も全くないこのシリーズがミステリーサスペンス路線とか言っても全く信用できないわけで。


まあ今回もアレな感じの映画なんだろうなと思って見てみたらまさに大当たり。


ツッコミどころのオンパレード。


特に後半はかなり香ばしいぶっ壊れ方をし始めます。


敵に見つかるから外出しないように子供たちに言っておいたのに勝手に外出した挙げ句にダイナーのテーブルの上に乗って踊りだして目立ちまくり、案の定敵に見つかるという素晴らしすぎる展開。いやいやさすがに思春期の難しい年頃であってもそこまでバカじゃないだろうと思うのですが。


ちょっと出かけてくるから待っといてくらいのノリで出かけるも、出かけた先がペルーの山奥。しかも唐突に修行編がスタートし、そして唐突に終了。近所のスーパー行ってきたくらいの感覚で帰宅。あれ?時空が歪んでいるのかな?


みたいな。明らかにおかしなことになっているんですよね。


ただ、はなからそういうもんだと思って見るとかなり楽しめるかと思います。


とはいえもうちょっとヒーローものとしての見せ場は欲しかったかなと。


そもそも日本ではほとんどなじみのないマダム・ウェブの覚醒編を見せられて、「私たちの戦いはこれからだ!」エンドで締めくくられてもちょっと困っちゃうんですよね。


しかも映画自体が相当スッカスカな矛盾だらけの内容なので、マダム・ウェブ覚醒編と言っても、「え?誰?」くらいにしか感じませんし。


そもそもSSU自体の今後の方向性も曖昧ですし。


なんか全員集合したりクロスオーバーしたりするのかしないのかもよくわからないですし。


正直『ヴェノム』まではまだ良かったと思うのですが。ジョーカーとまでは行かずとも、かなり知名度の高いヴィランかとは思いますし。


ただそれ以降のヴィランを自信満々で出されてもちょっとわからないわけで。


原作好きな人にとっては一般教養レベルかもしれませんが、そうでない人にとってはちょっとついていけなかったりする部分も多々あると思うんですよね。


スパイダーマンが出るならともかく、ヴィランをメインとするなら尚更。


ゴジラで言ったらゴジラ抜きの東宝怪獣映画を作るようなもので。


とはいえモスラやキングギドラだったらまだ多くの人がわかるかと思うのですが、ラドンやアンギラスまで行くとちょっとわからない人も出てくると思うんですよね。


ガバラとかメガロまで行くともうほとんどの人はわからないわけで、映画として成功するには相当にうまいことやらなければいけないかと思うのですが。


しかしその内容もむしろアメコミ映画史に残るレベルのスカスカさであったりするので、これはもう爆死は必定だなと。


ただ本当に最初からそういうダメな映画だと思って見る分にはめちゃくちゃ面白かったりするんですよね。


ダメなアメコミ映画でしか摂取できない栄養というのも多々あったりするので。


それにこの映画のダメさってあくまで作品単体でぶっ壊れているだけ、かつそのダメさも割と笑える可愛げのあるものだったりするんですよね。


昨今のアメコミ映画にありがちな、過去の遺産やキャラクターを無駄に食いつぶすようなストレスのたまる展開はないですし、押し付けがましいポリコレ要素もありません。


ポリコレ要素については多少意識はしているのかもしれませんが、はっきり言ってそのスタート地点に立てる最低限のレベルにすら達していないので。


尺も無駄に長いというわけではなく、アメコミ映画としては平均的な長さ。


そういう諸々含め、私としては結構好きな作品です。


駄作アメコミ映画って内容によってはもう二度と見たくないものもあったりするのですが、この映画は上述のような可愛いげも含め、割と何回も見られる映画なんじゃないかと思います。


まあ仮にもスパイダーマンの名を冠したシリーズの作品にも関わらず、このような内容なので荒れるのもぶっ叩かれるのも仕方がないかなと思いますが。


スパイダーマンシリーズの有名なセリフに、「大いなる力には大いなる責任が伴う」というものがありますが、それは作品についても同様。


大いなる作品には大いなる責任が伴うかと思います。


この映画は、その責任を本当に全く果たせていない作品なので、普通に考えたらかなりまずいんじゃないかなと。


これまでの作品も、いろいろ言われながら最低限の責任を果たしていたと思うんですよね。ただこの作品は本当にちょっと論外なんじゃないかと。


私個人としては 評価したい部分もありますし楽しめた部分のある映画なのですが、ただそれって本当にB級映画好きの好事家目線なので。


ある程度フラットな目線で見たら本当に擁護するところが殆どない駄作と言われても仕方のない作品であるかと思います。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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