CLIMAX クライマックス
どうも、松本13です。今回は、『CLIMAX クライマックス』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『CLIMAX クライマックス』 は、2018年の仏白合作のミュージカル・ホラー映画。監督はギャスパー・ノエ。主演はソフィア・ブテラ。誤ってLSDを摂取してしまったダンサーたちが、次第に精神が崩壊していくさまを描いている。また、本作の主要キャストにはブテラの他に、全員演技未経験のダンサーたちが起用されている。
【あらすじ】
アメリカ公演のために携帯も通じない人里離れた建物に集められた22人のダンサー。雪が降り、陸の孤島と化したその施設での打ち上げ最中に何者かが飲み物にドラッグを混入。ダンサーたちは、次第に我を忘れトランス状態へと堕ちていく…
今作の監督は鬼才ギャスパー・ノエ。
鬱映画を語るうえで必ず名前の挙がる監督。鬱映画に限らずヤバめなジャンルの映画においては常連中の常連、かつ巨匠中の巨匠。
ギャスパー・ノエ監督作品を一言で鬱映画というのは表現として適切ではないかもしれませんが。
とはいえギャスパー・ノエの映画が鬱映画か否かと言ったら俄然鬱映画なわけでして。
とはいえただ胸糞であったりバッドエンドであったりする訳ではなく、作品自体に本当に強烈なパワーがあるんですよね。
その唯一無二のパワーで世界中の映画ファンを魅了してはいるものの、それが強烈すぎちゃって一部ではトラウマも相当に量産していたり。
そんなギャスパー・ノエ監督による今作は何者かが飲み物に混入させたドラッグによって図らずもガンギマってしまったダンスサークルが引き起こす地獄を垣間見ることができる怪作。
ギャスパー・ノエ監督作品の魅力って決して一言で単純に言い表せるものではないのですが。
鬱映画的な観点から見るのであれば予想外の方面から様々な地獄を見せつけてくる点でしょうか。
ありえない過激描写がさらっと描かれたり 、斜め上の展開から心をえぐってきたりと他の作品にはない映像体験ができることは間違いありません。
もう本当にうんざりするような描写や展開もあったりするのですが、ただその独特の映像クオリティが確実に世界で唯一無二のものであるために目が離せないし、新作が公開されるたびに見てしまう稀有な監督であったりします。
ギャスパー・ノエは鬼才だとか寡作な天才だとか様々な呼ばれ方をしている監督ですが、作品自体は後に冷静になって考えてみるとプロットはシンプルでオチもしっかりつくような作品が多かったりします。
ただそれって後になって冷静に考えてみてようやく気づくことで、見ている間は本当に記憶がぶっ飛んじゃうくらいの衝撃をこちらに与えてくるんですよね。
ギャスパー・ノエ監督作品が必要以上に難解に思えるのって結局見ているこっちの頭の中がぐっちゃぐちゃだからなんですよね。
だからなんだか妙に難解な映画のイメージがあったりするのですが、ストーリーは本当にシンプル。
今作についても同様。
本当にストーリーとしてはそこまで大したことないんですよね。ただまあオチがつくまでの地獄の描写が半端ないわけで。
そんなギャスパー・ノエ特有の地獄のクオリティをたっぷりと味わえる作品。
情緒に異常をきたしたい人には本当におすすめです。
1つの映像作品としてもとても素晴らしいものなので、過激描写に抵抗がないのであれば一度は見ておいても絶対に損はない作品かと思います。
本当にギャスパー・ノエ監督作品の映像感覚って唯一無二のものですからね。
ついていくのに必死だったり正気を失わないように必死だったり。
夢中になれる映画は数あれど、「必死」にならざるをえないような作品って中々ないと思うんですよね。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。