落下の解剖学
どうも、松本13です。今回は、『落下の解剖学』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『落下の解剖学』は、2023年のフランスの法廷・スリラー映画。本作は、2023年5月21日に第76回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、パルム・ドールとパルム・ドッグ賞を受賞した。
【あらすじ】
雪深い人里離れた山荘で、視覚障がいのある11歳の少年が、転落死した父の死体を発見する。最初は事故死かと思われたが、捜査が進むにつれていくつもの謎が浮かび上がっていく…
この映画、めちゃくちゃ面白かったです。
2時間半の鑑賞時間が本当にあっという間。
主要登場人物は数人のみ、舞台も法廷と主人公の家くらいしか出てこないにも関わらず、もう圧倒的に引き込まれるんですよね。
このような必要最小限の材料で2時間半があっという間に感じるような映画を作るってめちゃくちゃすごいと思うんですよね。
その部分はもう大いに評価されていまして、今作はカンヌでパルムドールを受賞しています。
とはいえカンヌ受賞作品ってめちゃくちゃ美しい作品や感動作品もあったりしますが、地獄のような鬱映画もあったりするので割と注意が必要なジャンルだと思うんですよね。
カンヌ受賞作品だからと気軽に見てみたら心に深い傷を負ってしまったというパターンも過去に多々あったりするので。
まあそんなこんなで私個人としては今作もそれなりの警戒心を持ってみたのですが、内容に関してはそこまでの地獄さはありませんでした。
ただこの映画独特の妙な胸糞悪さというか尻の座りの悪さみたいなものがありまして。
その部分が絶妙に曖昧なのでうまく言語化できない部分ではあったりするのですが。
ただ不快感とまでは行かないながらも絶妙に気を抜かせてもらえないみたいな、ちょっとした鑑賞ストレスのような感覚ってハリウッド映画にはあまりないヨーロッパ映画独特のものだと思うんですよね。
『フレンチアルプスで起きたこと』みたいな感覚といえば分かる人はわかるかと思いますが。
そんな独特のクオリティのある今作ですが、法廷サスペンスとしても抜群に面白いんですよね。
あらすじの通り自殺か殺人かという部分がストーリーの主軸なのですが。
その部分が本当にわからない。
そして最後の最後までわからない。
法廷サスペンスって大どんでん返しがつきものですし、最後の最後まで結末がわからないものだったりするのですが。
それこそラスト数秒でいきなりひっくり返してくるみたいなパターンも多々あるわけで。
なので本当に最後の最後まで気が抜けなかったり。なんならエンドロールの最中も、もしかしたらCパートがあるんじゃないか? みたいな緊張感があったり。
とにかくあっという間の2時間半。めちゃくちゃおすすめの作品です。
ただし上述の通り、独特なクオリティのある作品ですので、一部法廷サスペンスのような爽快感のようなものはあまり求めない方がいいかと。
むしろそれらとは対極に位置するちょっとした気持ち悪さのようなものが魅力の作品だったりするので。
この作品ビジュアルの絵面的にちょっと『ファーゴ』っぽかったりするかと思うのですが。
期待値に関してはそれくらい持ってみても全然問題ないんじゃないかと。
さすがにファーゴを超えたとは言い切れませんが。
内容は全然ファーゴとは違ったものなのですが、期待値としてはそれくらいでも全然耐えうる作品かと。
なんてさらっと言ってしまっていますが、実際ファーゴレベルの期待値を持って普通に見れる映画ってそうはないと思うんですよね。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。