ハリーとトント
どうも、松本13です。
今回は、『ハリーとトント』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ハリーとトント』は、1974年製作のアメリカ映画。第47回アカデミー賞において、アート・カーニーが主演男優賞を受賞し、ポール・マザースキーとジョシュ・グリーンフェルドが脚本賞の候補となっている。
【あらすじ】
72歳のハリーは、妻に先立たれ3人の子供達も独立しており、マンハッタンのアパートに愛猫トントとともに暮らしていた。しかし、区画整理の為にアパートから強制的に立ち退かざるを得なくなり、長男バートの家へ移り住むことになるも、そこに馴染むことができず、娘のシャーリーを尋ねる為、トントを連れてシカゴへ向かう決心をする…
基本的に私の好きな映画というのは何かしら内容が偏っており 、万人に自信を持っておすすめできる映画というのは実際そこまで多くはないのですが。
が、この映画については自信を持って万人にすすめられます。それくらいに間違いのない映画。
とはいえ別に内容がめちゃくちゃ重かったり、暗かったり、心がえぐられるような描写があったりというわけでもなく、変に社会派というわけでも、お涙頂戴な内容でもありません。
じゃあほんわかした映画かと言ったらそうでもなく、頭を空っぽにして見れるタイプの映画ともちょっと違う。
これと言って特筆すべき点は無いのですが(強いて言うなら猫が可愛い)、それでも見た後には心の中に残るものが確かにある映画です。
そういう100%内容勝負みたいな映画というのは実際そこまで多くはないんじゃないかと。
老人が猫と旅をするという時点で好きな人はめちゃくちゃ好きなタイプの映画かと思います。
ビジュアル的にもめちゃくちゃ良さそう。そしてその期待を裏切ることのない内容です。
老人が主人公の映画というのはもうそのビジュアルだけで名作臭がしてきてしまうので内容がビジュアルに負けてしまう映画というのも結構あったりします。
駄作ではないのだけれど期待したほどではなかったかな、というようなのも。
ハリーとトントに関してはそういう期待を裏切ることのない、この手の映画にしては大当たりの部類に入る映画だと思います。
それだけ優れた内容にも関わらず、世間的にあまり知名度がないのが不思議なところです。
内容的にはもっと名作として多くの人に語り継がれてもいいのになと思うのですが。
それこそ隠れた名作という言葉がしっくりくるレベル。この映画ほど隠れた名作という言葉が似合う映画もそうはないかと思います。
もちろん知っている人は知っているかと思いますが、とはいえ一般的な知名度はほとんどないと言ってもいいかと思います。
すでに20年くらい前にはもう隠れた名作扱いだったので、そこからさらに時間が経った今となっては自力でこの映画にたどり着くというのはなかなかに難しいことだと思います。
この手の名作映画というのは好きな人はとても好きだけど興味ない人はとことん興味がないものだと思います。特に何十年も前の映画となったらなおさら。
とはいえ本当にいい映画というのはそれらのジャンルや時間というのを超越してしまうものであり、この映画についてはそういうレベルに達していると思います。
とりあえず『ストレイト・ストーリー』が好きな人には間違いなくおすすめ。
ストレイト・ストーリーを見て、同じような映画を見たいと思い、ネットで検索をするとだいたい一番上に出てくるのは『最高の人生の見つけ方』だったりして、 そういうのではないんだよな…と思ったりしたのならハリーとトントは間違いなくおすすめです。
「絶対泣けます!」とか「感動超大作」とか、『ショーシャンクの空に』が毎回上位になるような名作ランキングに拒絶反応を示してしまう人にこそ見てほしい映画です。
ハリーとトントを見たら「そうそう、こういうのでいいんだよ」と思えるはず。
その部分はなかなか言語化しづらい部分だったりするのですが。
とはいえストレイト・ストーリーと肩を並べられるレベルの名作というのは、生涯でもそう何本も出会えるものではないかと思います。
おそらくジャンルとしてはドラマやヒューマンといった雑多なジャンルにカテゴライズされ、多くの作品に埋もれてしまっていて、中々目につく事のないハリーとトントですが、本当に素晴らしい映画なのでぜひこの機会に一度ご覧になってみてください。
というわけで今回はこの辺で。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。