ヴィーガンズ・ハム

 

どうも、松本13です。今回は、『ヴィーガンズ・ハム』についてです。

まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ヴィーガンズ・ハム』は、2021年のフランスのブラックコメディ・ホラー映画。


【あらすじ】

ソフィアとヴァンサン夫妻は肉屋を営んでいるが、経営が思わしくない。そんなある日、過激派のヴィーガンを誤って殺してしまい、死体を処理するため遺体を解体し、「イラン豚」として店で売ったところ、町で評判となる…


この映画、あらすじの時点でもう相当に面白そうだと思うのですが、本編を見てみるとその期待を裏切ることのない面白さです。


この手の映画ってタイトルやあらすじはめちゃくちゃ面白そうなのだけれど、内容はそうでもないという映画も多々あったりするのですが、この映画は本当に内容もしっかり面白い。普通に期待値を超えてくる出来の良さです。


うっかりヴィーガンを殺してしまってその肉を食べてみたらとても美味しく、儲かったからまた殺してまた食べてまた売る。

 

そのためにヴィーガンを殺しまくるという、一見ヴィーガン嫌悪に溢れた映画のように見えて、美味しいし儲かるからという理由で動物だけに飽き足らず人殺しさえ厭わないという、肉食に対しての風刺という見方もできるめちゃくちゃによくできた映画でもあったりします。


もちろんそんなこと何も考えずに頭を空っぽにして見れるブラックコメディとしての楽しさも多分にあったりします。


冒頭から映し出されるしょぼくれた肉屋夫婦の姿。少し前に見た同じくヨーロッパの肉屋を舞台とした良作映画『PIGGY』も似たような冒頭だった気がします。


それに肉屋を舞台としたホラーという時点でもう期待値は相当に上がるわけなのですが。


とはいえ序盤は若干トーンを抑えめな展開。ただしヴィーガンを一人殺してからはもうアクセル全開。


ブラックコメディとは言っても一周回って面白いエッジの利いたフランス流の皮肉みたいな、そういう展開もある程度予想していたのですが、そんな小難しいこともなく普通に笑える直球路線。


映画序盤でビーガンの肉は美味しいという先入観を植え付けられ、なおかつ舞台が肉屋ということもあり、それなりの人体破壊描写やカニバリズムという要素がありながら、なぜかグロさをほとんど感じなかったり。


後半になってくると作中の、「ビーガンが美味しそう」という感覚がちょっと分かってきてしまったりして、肉食ってちょっと怖いな、なんて思ってもしまったり。


しょぼくれた肉屋夫婦がヴィーガンを一人、また一人と殺していくうちにギラギラとした殺人鬼として目覚めていく様子もまたとても面白いです。


その合間合間に歴代の有名殺人鬼のエピソードや、いい感じの名曲を差し込んだりとセンスが溢れまくり。


カニバリズムをテーマとした映画でここまで軽快な映画というのは今までなかったんじゃないだろうか、というくらい軽快なテンポでラストまで突っ走って、これまたなんともいい感じなオチで終了。


この映画を見る時点で何かに重き置いた視聴スタンスというのはあまりないかと思います。


大抵の人は頭を空っぽにして楽しみたくてこの映画を選ぶと思うのですが、その望みはしっかりと叶えられる素晴らしい映画なので、 気になる方はぜひ見てみてください。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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