山猫は眠らない9 ローグ・ミッション
どうも、松本13です。今回は、『山猫は眠らない9 ローグ・ミッション』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『山猫は眠らない9 ローグ・ミッション』は、2022年のアメリカのアクション映画。トム・ベレンジャーが主演した1993年公開の『山猫は眠らない』から続くシリーズ第9作。
【あらすじ】
ある連邦捜査官が性的人身取引に関与していると知った元狙撃兵のCIA職員ブランドン・ベケット。彼はかつての仲間達と手を組み、犯罪組織を壊滅させようと動き出す…
この映画、「山猫は眠らない」シリーズではおそらく一番評価が分かれている作品かと思います。
ただ作品としての質がそこまで低いというわけではないと思うんですよね。
映画としてのクオリティはこれまでとあまり変わらないかと。
ただ作風がこれまでのシリーズとは大きく違っています。
かなりコミカルな作風なんですよね。
これまでの作品が硬派一辺倒というわけではありませんでしたが、とはいえそこまでコミカルな作品はありませんでした。
それに加えてシリーズの肝であるスナイパー要素が今作にはほとんどなかったり。
原題は「スナイパー」なのにスナイピング要素は本当に申し訳程度。
ただ映画としては普通に面白いんですよね。コミカルな部分も含め。
個人的にはこれはこれでありなんじゃないかと。
ただこれまでシリーズを追いかけてきた熱心なファンにとってはあまり納得のできるものではなかったかもしれません。
シリーズのアイデンティティを殆ど捨ててしまっているので。
ただ作風の変化というのは今作が初めてのことではなく、前作『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』についても、若干ミリタリーアクションからクライム方面に寄せてきてる感があって、個人的にはそれ以前の作品と比べてちょっと微妙だったりしたのですが。
そんな一部からの微妙な評価を知ってか知らずか、さらに作風を変えてきた今作。
これまでのようなスナイピングバトルシーンがほとんどなく、その分近接戦闘が増えています。
山猫シリーズってスナイピング要素をうまく使うことで成功してきた部分もあるかと思うんですよね。
狙撃手って歩兵のドンパチに比べると良くも悪くも地味。それゆえに低予算で済む部分もありますし、逆に低予算でもなんとかなったりすると思うんですよね。
そうやってうまくごまかせてた部分もあるかと思うのですが、今作はそんなスナイピング要素がほとんどないので、アクションシーンではもっさり感がモロに出てしまっています。
特にレディ・デス演じる秋元才加のアクションはかなりのもっさり具合。
ただアングルを変えたり引いたりして、そんなもっさりアクションを極力見せないようにする努力は伺えますが。
もちろんその部分は撮る側の問題で秋元才加の責任ではありませんが。本人がやってるとしたら結構いい動きはしていますし。
ただアクション映画のワンシーンとしてはちょっと微妙ですし、体格の大きな相手に立ち回るならなおさら何かしらの見せ方のノウハウが必要になるかと思います。
その部分で慣れないことをしているせいか、なんか全体的にあからさまな低予算映画感が強いんですよね。
この映画は、これまでのシリーズを見たことがないと、かつては名作だったものの、その後は駄作を連発して原型すらなくなった9作目になぜか元AKBが出ているとんでも映画みたいなイメージを持たれたりもするのですが。
実際は全然そんなことはなく、むしろ山猫シリーズは登場人物や設定の一貫している良作シリーズなんですよね。
秋元才加についても、ぽっと出の飛び道具的キャラではなく、前作から続いての出演。
個人的に彼女が演じるレディ・デスはとても好きですし、シリーズにおいてマイナスになる存在ではないかと思います。
とはいえ上述のような迷走を続けた長期シリーズの成れの果てくらいの期待値で見るとめちゃくちゃ面白いかと思いますし、実際そのようなノリで今作を見た人の高評価というのも結構多いかと思います。
むしろこれまでのシリーズを全作品見ているという方が少数派なのかもしれませんが。
今作は新章の始まりを感じさせるストーリー。
この路線でこのまま突っ走るのか、それともまた次作で何かしらの変化があるのかは分かりませんが。
私は今作も今作で結構好きなので、これからもしばらくは追いかけて行こうかなと思っています。
今作は山猫は眠らないシリーズとしてみたら微妙かもしれませんが、ただある程度控えめな期待値で見る大味な低予算アクション映画として見るのであればめちゃくちゃ楽しめるかと思います。
その手の映画を好きな人にとっては一見の価値はあるかと思います。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。