ハードコア
どうも、松本13です。今回は、『ハードコア』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ハードコア』は、2015年に公開されたロシア連邦・アメリカ合衆国共同制作のSFアクション映画。
【あらすじ】
近未来。主人公であるヘンリーはロシア高空に存する研究施設で目を覚ます。極度の重傷を負い、記憶を失っていた彼はエステルという自分の妻を名乗る女性によってサイボーグ手術が施され、切断された手足の修復などが行われていた…
この映画は私の個人的なツボに激しくぶっ刺さった大好きな映画です。
無名のロシア映画ながら、名だたる大作をおしのけて、その年のベスト3には間違いなく食い込んできたぐらいに個人的にはスマッシュヒットな映画でした。
ちょっと内容が偏った感じのアクション映画やB級映画が好きな人にとっては、もう本当にこれ以上にないくらいに最高の映画だと思います。
内容に関しては全く別物ですが、B級感や隠れた名作感、作品の持つ爽快感や偏った趣味を持つ特定の層に激しく刺さるような内容に関しては、ロバート・ロドリゲス監督の『マチェーテ』あたりに近いんじゃないかなと思います。
マチェーテは隠れた名作じゃない!全然隠れていないと思う人はおそらく変な映画の見過ぎで感覚がちょっと狂っているんじゃないかと。
どちらかというと私もそういうタイプなのですが、世間一般からすると『マチェーテ』って、ほとんど知名度がないんですよね。
そもそもロバート・ロドリゲスという名前すら誰にでも通じるというわけではないですし。通じたとしても『スパイキッズ』の監督としてですし。
スパイキッズはもちろん素晴らしい映画なのですが、ロバート・ロドリゲス監督作品にはそれ以外にも素晴らしい作品が多々あります。
ロバート・ロドリゲスやマチェーテがそのレベルなのですから、無名のロシア映画であるこの作品は隠れた名作以上の何物でもないわけです。
この映画は私にとって本当に拾い物映画の典型のような映画でした。まあZ級映画でなければいいかな、くらいの限りなく低い期待値で見たらS級クラスの満足度。
じゃあこの映画のどこがそんなに最高なのか?と言ったらそれはもう実際に体験するのが一番かと思います。
この映画は全編一人称視点、いわゆるFPS視点で繰り広げられる映画なので没入感が半端なく、それこそ体験という言葉が一番しっくりとくる映画なんですよね。
監視カメラの映像や、主人公がカメラを持っているという設定のPOVではないので、それらとは一味違った映像体験ができるかと思います。
強いて言うなら画面酔いに注意ということぐらいでしょうか。それは別にこの映画に限ったことではないかと思いますが。
ただそこまで極度に視覚的に疲れる映画ではないかと思います。映像に関しても展開に関してもかなりド派手なのですが、ただそれなりには緩急やバランスは取れているかと思います。
そんな緩急やバランスを一切考えずに作った、同系統の映画『カーター』は、内容は超絶に面白いのだけれど、長尺なのもあり途中休憩を挟まないと全部見るのは結構きついぐらいに視覚的に疲労してしまうので。
そういう意味ではこの映画は96分という上映時間も、視覚的な刺激もまさにちょうどいい感じの映画と言えるかもしれません。
迫力あるアクションシーンや銃撃戦はもちろんのこと、エロやグロなどの要素も容赦無しにしっかりと盛り込まれています。
映画の内容も相まって、そういう部分でのオブラートのなさはまさに洋ゲーといった感じ。
この映画が視覚的に面白いのはもちろんなのですが、ただストーリーもかなり面白いんですよね。
そこまで入り組んだストーリーというわけではないのですが。おそらくこれを普通の映画でやったら、まあ可もなく不可もないストーリーとなったのかもしれませんが、映像がメインディッシュのこのような映画だと逆にそのくらいがちょうど良かったりします。
むしろこれ以上のストーリーは映像の邪魔になってしまう可能性もありますし。
とにかくのっけからラストまで爽快感満載のセンスある映像の連続。
しかも劇中の音楽の使い方がこれまた最高。いい感じのシーンにこれまた絶妙にいい感じの音楽が流れ出す。
Wikipedia情報によると、今作の監督はロックバンドのフロントマンであり、そもそもこの映画自体が、そのバンドのPVから発展して作られたとのことなので、音楽に関するセンスはさすが本職といったところでしょうか。
それこそいい感じのロックのような、疾走感や爽快感を存分に味わえる映画なので、その手の映画が好きな人には超絶おすすめな作品です。
作品自体のクオリティもとても高く、センスある映像体験ができること請け合いの作品。
かつこの手の作品で明確に成功している作品というのはあまり多くはないので、そういう意味でも一度は見ておいて損はない作品なんじゃないかなと思います。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。