ザ・ディープ・ハウス
どうも、松本13です。今回は、『ザ・ディープ・ハウス』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ザ・ディープ・ハウス』は、2022年公開のフランス・ベルギー合作映画。
【あらすじ】
世界各地の廃墟などを撮影した動画で登録者数を増やしているYouTuberカップルのティナとベンは、フランスのある湖に沈められた、いわくつきの屋敷を撮影しようと現地を訪れる。湖畔で知り合ったピエールに案内してもらい水中に潜り、不気味な屋敷にたどり着いた2人は早速、屋敷内を探索するのだが…
この映画、とても面白かったです。
評価は満点。大満足でした。
とはいえこの映画の満点は60点満点ではありますが。
この映画はそのくらいの期待値で見るのがちょうどいい映画だと思います。
多分そんな感じの映画だろうなと思って見てみたら大当たり。
というわけで個人的には高評価です。
私と似たような嗅覚を持つB級ホラーやPOVを好きな人の多くがこの映画をそれなりに高く評価しています。
逆に言うとそれ以外の人からはかなりの低評価。
各種サイトのレビューは散々ですし、この映画のタイトルをGoogleで検索するとサジェストで「つまらない」と出てきたりする始末。
この映画を低く評価する人の気持ちも分からないではないですが。
ストーリーにしたってビジュアルにしたってめちゃくちゃ面白そうですからね。
ただそこまでの期待をしてみると本当につまらない。
厳密に言うとつまらないというより面白くないというのが適切かと。
なんか妙に盛り上がらないんですよね。
水中ゆえの閉塞感とか、そこに沈んだ家の密室感とか、酸素残量ゆえのハラハラ感とか。
そういう部分で、「ここは盛り上がるだろう」と思う部分が絶妙に盛り上がらない。見事に素通り。
設定的にもっと面白くなりそうなのに全然面白くならないんですよね。
ほんとうまいこと作ったらめちゃくちゃ面白い映画になったと思うのですが。
というわけで過剰な期待は禁物な今作ですが、それなりの映画として見ればそれなりに楽しめるので、期待はほどほどにしてみるのがいいのかなと。
個人的にこの映画は幽霊屋敷を湖に沈めるという力技の時点でもう勝ち確定なんですよね。
そのアイデアの時点で十分に面白いので。その時点ですでに60点満点。
そんな視聴前に加算した60点満点を一切損なうことがないくらいにはクオリティの高い作品です。
最後の最後まで60点満点は60点満点のまま。明確なマイナス点はありませんでした。プラスな点もないのですが。
よくも悪くも「可もなく不可もなく」といったところでしょうか。
YouTuberが視聴数欲しさに幽霊屋敷に突入という鉄板中の鉄板、使い回されすぎて手垢まみれのシチュエーションなのですが。
ただその幽霊屋敷が地上ではなく水中というのがこの作品の最高に面白いところ。
ぶっちゃけ作中の何もかもがよくあるパターンなのですが、ただそれらが水中というだけで結構新鮮に見えちゃうのだから本当にアイデアの勝利としか言いようがありません。
水中が舞台なので、それだけで見ているこちらはそれなりの閉塞感や酸素残量などに伴うハラハラドキドキを少なからず感じるので、あれこれ演出がなくても見ていて結構面白かったりするんですよね。
そういう優れたアイディアについてはもちろんのこと、そこまで突出した面白さはないかもしれませんが、とはいえ薄暗い水中の閉鎖空間に登場人物が2人という条件で、そこまで退屈させずに最後まで物語を引っ張ることができるくらいには映画としての質は高いかと思います。
ホラーとしての怖さはかなり控えめ。過剰なビックリ演出などもないので割と気を抜いて見られます。
そういう部分の軽さに関しては個人的にはデメリットではなくメリットに感じます。気軽に見れるライトなホラーというのは何かと有用なので。
とにかく水中ホラーという部分に過剰に期待しすぎない限りは普通に楽しめる映画なんじゃないかなと思います。
あと、この手の作品にありがちな前半にリア充描写をこれでもかと見せつけて、後半地獄に叩き落とすとか、その手の描写を見る側が気持ちよく受け入れるために登場人物を必要以上に迷惑系配信者にしたりとか。
そういうありがちなテンプレに頼らなかった点はかなり評価したいかなと。
ストーリーに関しても100点満点目線で見たらなんじゃこりゃかもしれませんが、60点満点くらいの目線だと結構凝ってて面白かったりしますし。
どちらにしても水中お化け屋敷映画ってあまりあるものじゃないですし、アトラクション感覚で一度くらいは見ておいてもいいんじゃないかなと。
60点満点ぐらいの目線で見るライトなホラーとしてはとてもおすすめです。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。