ブレット・トレイン
どうも、松本13です。今回は、『ブレット・トレイン』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ブレット・トレイン』は、2022年公開のアメリカ合衆国のアクション・コメディ映画。主演はブラッド・ピット。原作は伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』。
【あらすじ】
世界⼀運の悪い殺し屋レディバグが請けたミッション、それは東京発の超⾼速列⾞でブリーフケースを盗み、次の駅で降りること。簡単な仕事のはずが、次から次へと乗ってくる殺し屋たちに命を狙われ、降りたくても、降りられない状況に陥ってしまう…
この映画、ビジュアルからもストーリーからもにじみ出ている通り、洋画特有のへんてこ日本を舞台としたツッコミどころ満載のとても面白い映画です。
とにかくその手の映画としては100点満点なんじゃないかと思います。
そういう映画としては上映時間126分とちょっと長めなのですが。
ただこの映画はとにかくキャストが豪華。そういう部分で126分という長さがカバーされている部分はあるかと思います。全く長尺が気にならないというわけではないですが。
とにかくポップコーン映画としてはこれ以上にない作品なんじゃないかと思います。
ただ個人的にはこの作品に関してはもったいなさを強く感じました。
『ジョン・ウィック』の監督である、デヴィット・リーチがブラッド・ピットを主役に据え、その他にも豪華キャストを総動員しての超大作。
しかも殺し屋に関するストーリー。デヴィット・リーチの十八番であるわけです。
にもかかわらずツッコミどころ満載のB級映画として終わってしまうのは本当にもったいない。
実際監督やキャストの部分で大いに期待した層からはこの映画はかなり不評。
本当にこの作品、もっと面白くすることができたと思うんですよね。それこそ超絶な名作レベルまでいくこともできたはず。
その部分で本当にもったいなさを感じます。
それに加えて原作要素についてもかなりの残念ポイントかと思います。
この作品の原作は伊坂幸太郎の小説、『マリアビートル』なのですが、この小説がまあとんでもなく面白い。
伊坂幸太郎はとてつもなく優れた小説家だと思うのですが、そんな彼の作品の中でもこのマリアビートルはトップクラスに面白い作品だと個人的には思っています。
その作品の面白さに比べたらこの映画はかなり残念。
この原作をハリウッド資本でうまく実写化できていたら相当な名作になったと思うんですよね。それこそジョン・ウィックに並ぶくらいに。
必ずしも原作に忠実に実写化をする必要はないかと思いますが、とはいえこの作品はかなり雑に実写化したなという印象。
原作となったマリアビートルという小説はストーリーや伏線回収がかなり気持ちいい作品。それだけじゃなく、一癖も二癖もある登場人物のキャラと会話がこれまた最高なのですが、その部分もあまり活かし切れていないかと。
機関車トーマスの部分についてはその分かりやすさもあり、ある程度盛り込まれていたかとは思いますが。
この映画の公開時に問題となったホワイトウォッシュに関してはとりあえず置いておいて、キャラの再現度という部分に関しても個人的にはちょっと残念に感じました。この部分に関しては個人の好みによる部分もあるかと思うので一概に残念ポイントとは言えないかもしれませんが。
この作品のツッコミどころの多くは、原作要素を雑に盛り込んだことによる部分が多いと思うんですよね。
原作自体がかなり作りこまれたストーリーなので、雑にかいつまんで盛り込むと話として成立しないんですよね。
だったらもう新幹線と殺し屋という部分だけ拝借して、それ以外は完全オリジナルくらいでやった方が面白くなったんじゃないかと。
などと難点をあれこれあげましたが、前述の通り、へんてこ日本映画や大味なB級映画として楽しむ分にはとても面白い映画かと思います。
キャストや原作に対して一切の期待を捨てて見るのであれば、誰でもそれなりに楽しめる映画ではないかと思います。
本当に下手したらその年ナンバーワンクラスの名作になったかもしれない作品なので本当にもったいないのですが。
個人的にはロバート・ロドリゲスが『デスペラード』や『マチェーテ』くらいのノリで作ったら相当な名作になったんじゃないかなと思うのですが。
そんな監督にしても原作にしてもキャストにしても、壮大な無駄遣いをしている感が、この作品のある種一番突出した魅力なのかもしれません。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。