クソ映画検証12『BLEACH 死神代行篇』
どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証12『BLEACH 死神代行篇』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『BLEACH 死神代行篇』は、2018年公開の日本のアクション・ファンタジー映画。久保帯人による漫画作品『BLEACH』を原作としている。
【あらすじ】
幽霊が見えてしまう高校生・黒崎一護は、ある日突然、人の魂を喰らう巨大な悪霊に遭遇する。命を狙われる一護と家族の前に死神を名乗る謎の少女・朽木ルキアが現われ悪霊に立ち向かうが、重傷を負ってしまう。窮地に追い込まれたルキアは最後の手段として、本来は人間に与えてはならない死神の力の一部を一護に渡す…
この映画、見る人によってクソ中のクソからそれなりの良作まで、様々な感想を持てると思うんですよね。
賛否両論に極端に別れるというわけではなく、クソから良作、どっちつかずな凡作まで本当に様々な感想が持てる。
そういう部分で本当に興味深い作品なんですよね。
アニメの実写作品として、ここまで見る人によって評価が様々な作品も珍しいんじゃないかと。
この映画、内容としてはそこまで悪くない映画だと思うんですよね。
ただブリーチってルックスも含めた個々のキャラクターの特性がとても重要な作品であるし、そこが魅力の作品であると思うのですが。
ただ今作、その部分で核爆弾級の地雷を踏みまくっているんですよね。
しかも踏んだ地雷が一つや二つではなく、むしろキャスティングの大部分で見事なまでに地雷を踏んでいるという。
それくらいに問題ありなキャスティングばかり。
このレベルのキャストミスをやらかされると、それぞれのキャストの演技がどれだけ優れていても、作品の内容がどれだけ優れていても、ファンからはクソ映画認定されてしまうんじゃないかと。
それでも本当に原作とは別物と考えれば普通に良作の範囲に入る映画かとは思うのですが。
じゃあ仮に私がこのレベルのキャストミスを『ナルト』でやられたらどうかと言われたら内容がどんなに素晴らしくても絶対に許せないと思うので。
この映画が総スカン食らったりクソ認定されたりというのは本当に仕方がないんじゃないかと。
特にブリーチという作品においてのキャラクターそれぞれのビジュアルって他の作品よりも重要度が高いと思うんですよね。
もちろん映画って、キャストを好きに選べるわけではないですし、それなりのしがらみもあったりするかと思うのですが。
ただもうちょっと何とかしようがあったんじゃないかと。
面影程度でも似てるキャストを起用するとか、せめて髪型なんかで寄せるとか。
主要キャラのほとんどでありえないレベルのキャストを起用するってよっぽどだと思うんですよね。
それを本当にブリーチという作品の実写化でやっちゃうのですから今作の失敗は必然かなと。
本当にこの映画、奇跡的と言えるくらいのキャスティングの酷さなんですよね。
ヒロインポジションのルキアや織姫などについてはもちろんのことですが。
例えば脇役の田辺誠一が演じた浦原喜助などについても相当ひどい。
田辺誠一は本当に素晴らしい俳優。
そして浦原喜助に関しては、帽子を目深にかぶった割とコスプレ要素が強いキャラであり、ガワさえ寄せれば誰でもそれなりに見えるキャラだったりするんですよね。
にもかかわらず田辺誠一の浦原ってめちゃくちゃミスマッチなんですよね。
何が悪いというわけではないのだけれど、絶妙に田辺誠一と浦原喜助のルックスやキャラがマッチしていない。
おそらく田辺誠一ポジションの俳優の誰を起用したとしてもここまでひどくはならないんじゃないかと、本当に奇跡的と言っていいくらいのミスマッチさ。
個人的に俳優としてのMIYAVIって、洋画でたまに見かけるくらいのイメージで、演技に関してもそこまで悪い印象はなかったのですが、本作の棒読みはかなりひどい。
そして何より白夜の髪型や服装が死ぬほど似合っていない。
MIYAVIがここまで不細工に見えるコスプレというのもなかなかないと思うんですよね。
そういう予期せぬ事故のような、奇跡的とも言えるレベルのキャスティングの酷さは、逆に一見の価値があるレベルかと思います。
本当に田辺誠一やMIYAVIに関しては予期せぬ事故レベルの酷さだったんじゃないかと。
どちらもイメージ上ではそれなりにそれなりっぽく見えるんじゃないかと思う部分もあると思うんですよね。
田辺誠一は役者として文句なしなキャリアも実績もありますし、MIYAVIだってビジュアル系のシュッとしたイメージがあるので、まさかここまで白夜の格好が似合わないとはなかなか予想できないかと思うのですが。
本当に多少の間違いならまだ何とかなったかと思いますが、ほとんど全てにおいてやらかしているゆえ、映画としてのスタート地点に立つことすら満足にできなかった今作。
ただ私のように、原作にあまり愛着のない人間が見るのであればそこまでひどい映画ではないんですよね。
ビジュアルに関しては本当にひどかったりするのですが、演技に関してはそこまでひどくはないですし、キャストによってはとても素晴らしかったりします。
キャスティングについても少なからずは褒められる部分もあったりします。
賛否両論ではあるかと思いますが、個人的には福士蒼汰の黒崎一護は大いにありなんじゃないかと。
原作にそこまで愛着がないからというのもあるかもしれませんが、個人的なイメージ的には本当にぴったり。
死神装束で斬魄刀を持った立ち姿とか本当に完璧だと思うんですよね。
ただその部分を本当にうまく実写化できているだけに、白夜や蓮司などのコスプレ感が異様に際立ってしまっていたりするのですが。
あと個人的には石田雨竜については原作初期の陰気な感じとかめちゃくちゃよく出ていて、素晴らしかったと思います。
黒崎ファミリーについても個人的にはめちゃくちゃ素晴らしかったかと。
原作のような家族感が出ていたし、父親の偽物臭いうざったさみたいなのもめちゃくちゃリアルに表現できていましたし。
本当にこの映画、難点は多々ありつつも、ストーリーとしては普通に面白かったと思うんですよね。
ブリーチらしさとはちょっと違うかもしれませんが、ちょっとコミカルな部分も個人的には好きでしたし。
ブリーチ初期の一護とルキアの凸凹コンビ感みたいなノリはよく出ていたし、見ていてめちゃくちゃ楽しかったんですよね。
ただそれってそれなりの予備知識があっての話であって、初見だとちょっと楽しめない部分もありますし。
終盤までは本当に良かったものの、そこからの展開や終わり方についてはどのような予備知識があってもちょっと微妙と言わざるをえなかったりもしますし。
ただそこまでの展開は普通に面白いですし、殺陣やCGに関しても全然ひどくはないんじゃないかと。
シビアな見方をすればツッコミどころはあるかもしれませんが、個人的にはそこまで気になるレベルではなかったです。
とにかくキャスティングの面でもう少しなんとかなっていれば普通に良作くらいの評価は得られたと思うんですよね。
ヒロインのキャスティングでやらかしてしまったにせよ、その他のキャラで挽回できれば納得するファンだってそれなりにいたと思うのですが。
その部分でも激しくやらかし、意図しない部分でもめちゃくちゃコスプレが似合わないみたいな事故も起きたりと。
そういう部分も含め、見る人のスタンスや原作への愛着などによって本当に様々な感想が持てる作品なので、そういう意味ではめちゃくちゃおすすめな作品だったりします。
キャスティングのひどさというのもここまで極まると一つの見どころにもなるかと思いますし。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。