クソ映画検証14『メタルマン』
どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証14、『メタルマン』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『メタルマン』は、2008年のアメリカ合衆国のSF・アクション映画。ジャケットなどを『アイアンマン』に似せた、いわゆるパクリ映画としても一部では知られている。
【あらすじ】
大学生カイルは、軍事企業で極秘裏に製造された戦闘用パワードマスクを装着するも、外すことができなくなってしまう。そんなカイルに軍事企業からの魔の手が迫る…
この映画、個人的にはクソ映画でも何でもないんですよね。
どちらかというと名作寄り。めちゃくちゃ面白い映画です。
ただそれってこの映画がネット上で擦られまくり、ネタにされまくり、すでにこの映画を楽しむためのテンプレが確立されているからだと思うんですよね。
それらにざっと目を通してからこの映画を見るともうめちゃくちゃに楽しめるわけなのですが。
じゃあそれらなしに普通にこの映画を見たとしたらどうかと言ったらもう紛れもないクソだと思うんですよね。
この手の超低予算なクソ映画ってまあよくあるとは思うのですが。
ただこの映画が他の映画と違うところはアイアンマンを確信犯的にパクリに行っているところ。
配給会社が、ガワを寄せただけとかタイトルを寄せただけとかそういうわけではないんですよね。
製作者側がもう言い逃れはできないレベルにパクっているので。
しかもビジュアルに関しては相当に完璧。注意していないと本当に間違えてしまうレベル。
ただ一旦再生をしたらもう一見しただけで偽物とわかる低クオリティ。
クオリティとしては大学の卒業制作レベルといったところ。
とは言っても大学の卒業制作にもかなりハイレベルなものがあるので、これは卒業制作として見ても相当にダメなレベル。
おそらく卒業しても業界への就職は一個もなさそうな、そんなサークルのレベル。
1周回って面白いという見方をしなければおそらく評価できる点は皆無だと思うんですよね。
ただ1周回って面白いという見方さえすれば、めちゃくちゃ楽しめるくらいには、いびつながらに設定や世界観やストーリーに関しても一貫しているんですよね。
逆に初見時でもそういうスタンスに切り替えることさえできれば普通に楽しめたりもします。
仮に楽しめなかったとしても、この映画に感じるのって虚無なんですよね。
プラスマイナスで言ったらゼロなんですよね。マイナスまではいかない。
不快感とか苛立ちとか、もう目も当てられないようなひどい演技とか、そういうものはないんですよね。
演技に関しては吹き替えにだいぶ救われている部分はあるかと思いますが。
ただこの映画のクソさってよくも悪くも失笑とか呆れとかそのくらいのレベル。
そのくらいの感情で処理できるクソさ。
ただそれらのスカスカな部分をネタ要素で補完すると抜群に面白くなるんですよね。
その部分の素材としての優秀さに関しては奇跡的と言っても決して大げさではないレベル。
実際同じようにいじったりネタにしたりしてもここまで面白くなる映画ってそうはないので。
作品としての面白さはもちろん、クソ映画としての愛されポイントについても同様。
この映画、普通に見たらクソであることは間違いないのですが、ただ一部の好事家には抜群に好かれる妙な愛嬌のようなものがあるんですよね。
ネタとしていじる上での素材としての優秀さに加え、そのようなちょっとした愛嬌のような部分についてもこの映画の特筆すべき魅力の一つなんじゃないかと。
そんな特異な魅力もあり、長年クソ映画としては抜群の知名度と支持を集めている今作。
クソ映画としてはある種、最上位だと思うんですよね。
本当にその手の映画としては抜群に面白いし、多くの人に愛されてもいますし。
ちなみに私にとってクソ映画の最下位はデビルマンなのですが。
デビルマンは本当に愛せるポイントは皆無ですし、何周回っても楽しめませんし、全てがネタにすらならない酷さなんですよね。
デビルマンって本当に見ていてめちゃくちゃ不快な作品。プラスマイナスで言うと圧倒的にマイナスなんですよね。
本当に存在するだけで周囲に悪影響を及ぼす産業廃棄物レベルの特級呪物なので、とても人にはおすすめできないのですが。
この映画に関してはネタとしては名作、クソ映画としてもプラスマイナスゼロの虚無レベルなので、個人的にはめちゃくちゃおすすめです。
かれこれ20年以上クソ映画の最下位を独走するデビルマンも凄まじいですが、最上位を独走するメタルマンもそれはそれでかなり凄まじいと思うんですよね。
実際メタルマンのこの位置を明確に奪うような作品っていまだに出てきてないと思いますし。
そういう意味でも一見の価値ありな作品かと思います。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。