青い春
どうも、松本13です。今回は、『青い春』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『青い春』は、松本大洋の同名漫画を原作とした、2002年の日本映画。主演は松田龍平。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの曲が劇中に多く使われている。
【あらすじ】
朝日高校の不良グループは屋上での命をかけた根性試しゲームで誰が学校を仕切るかを決めていた。その年の新記録を出したのは九條という物静かで不気味な男だった…
この映画、当時学生だった私の周囲にも好きな人がとても多い映画でした。
もちろん万人受けする内容ではないのですが、ミニシアター系かつ松本大洋原作、しかも音楽はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT。
ちょっとアングラだったり、サブカルだったりロックだったり、そういう方面に興味を持ちだした思春期の学生にとって、とてもとっつきやすい作品だったんですよね。
この映画がミニシアター系としては異例の大ヒットをした理由の一つとして、当時の私のような普段ミニシアター系映画を見ない層を取り込むことに成功したからというのはかなりあるんじゃないかと。
この映画は漫画原作のヤンキーものですが、一般的なヤンキーものとは少し趣が違う映画だったりします。
松本大洋原作ということもあり、ちょっとデフォルメされた感じのヤンキー。
ただそういう部分もこの映画のとっつきやすさに一役買っているんじゃないかと。
ただ内容がマイルドかと言ったら全然そういうわけではなく、むしろ結構エグいシーンもあったりします。
そういう部分も含め、この映画は「エッジの効いた」という表現がとても似合う映画だったりします。
この映画はミニシアター系映画や、松本大洋の入り口としてだけでなく、ミッシェル・ガン・エレファントの入り口としてもかなり素晴らしい映画なんじゃないかと思います。
この映画に使われているミッシェルの曲は、そこまで有名な曲じゃなかったりします。
ミッシェル・ガン・エレファントと言ったらこの曲!みたいな代表曲として扱われることがまずないような、アルバムの端っこに入ってるような感じの曲だったりします。
そういう今ではあまり語られることがないようなミッシェルの隠れた名曲を知る機会としてもこの映画はうってつけなんじゃないかと。
また、これまでうっすらとしかミシェル・ガン・エレファントというバンドを知らなかったという人にとっても、これまでとは違ったミッシェルの魅力を知ることができるんじゃないかと。
数々の代表曲ほどのキャッチーさやある種の分かりやすさはないかもしれませんが、とはいえこの映画に使われている曲も素晴らしい曲ばかり。
この映画の選曲のセンスというのも相当に素晴らしいんじゃないかと思います。
とにかくミニシアター系映画としても、松本大洋原作映画としても、ミッシェル映画としても、この映画が当時及ぼした影響というのは本当に計り知れないものがあったんじゃないかと思います。
公開からそれなりの時間を経た今となっては、当時の、2000年代初頭の空気感を知ることができるという意味でもかなり意味のある映画なんじゃないかと思います。
この映画はかなりエッジの効いた殺伐とした映画なのですが、ただ経済が停滞し続けていた平成不況まっただ中の時代を反映してか、当時は結構このようなちょっと危うい感じの映画が多かったような気がします。
そのようなある種この時代の特有の空気感って、今では忘れられていたり、なかったことにされていたりもするかと思うのですが。
そんな「平成ポップ」のような文脈で語られることのないような、リアルな当時の空気感を味わえるという意味でも、この映画は一見の価値はあるんじゃないかと。
そんな御託をあれこれ抜きにしても、映画としてはとても素晴らしいですし、前述したように見ることで得られるものが多々ある映画です。
消して万人受けする見た人全てが合格点をつけられる映画ではないかと思いますが、とはいえ一度は見ておいても、通っておいても損はないということは間違いないかと思います。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。