パラドクス


どうも、松本13です。今回は、『パラドクス』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『パラドクス』は、2014年公開のメキシコのSF・スリラー映画。


【あらすじ】

刑事に追われる犯罪者の兄弟が、とあるビルの非常階段に逃げ込んだ。刑事もその階段に足を踏み入れるが、1階の階段を下りると何故か最上階の9階が現われ、何度下りても9階にたどり着い、抜け出せなくなってしまう…


日本ではほとんど知名度のない監督やキャストによるマイナーメキシコ映画。


内容はループもの。


あらすじだけ見るとめちゃくちゃ面白そうなのですが。


この映画は視聴前にそれらの部分に期待をするか、それとも警戒をするかで評価が大きく違ってくる作品かと思います。


ネット上での評価については可もなく不可もない平凡な評価といったところ。


とはいえマイナーメキシコ映画で高評価や中評価もそれなりにあるって結構すごいことだと思います。


低評価ばかりの作品も多々あったりしますし、そもそも視聴すらされず、レビューの殆ど無い作品もあったりするので。


とはいえ私はそこまでの期待はせず、むしろ警戒をしてこの映画を見ました。


なので大満足。とても楽しめました。


ひとまずこの映画は、期待度控えめで見るならそれなりに楽しめる映画だと思います。


サメ映画のような、ちょっとアレな映画を愛でるような生ぬるい視線で見るとより一層楽しめるかと思います。


個人的にこの映画のような、マイナー変則ムービーというのは結構好きだったりします。


もちろん当たり外れはそれなりにあるのですが。


ただ今やループものなどの変則ムービーは、かつてほど選ばれし才能のある一握りの人間しか作ることができない特別なものではなく、こうやっておけばとりあえずそれっぽくなる、みたいなそれなりのテンプレがあったりするので、それらのテンプレを使ったストーリーラインだけでも結構楽しめたりするんですよね。


なのでその手の映画って少なくとも前半だけはめちゃくちゃ面白かったりします。


ただそれらをしっかりと収めるだけの技術や才能がなかったり、もしくは当人としては収めているつもりでも視聴者には全く伝わらなかったり、そもそも当人の中にあるロジックがむちゃくちゃだったりと、大抵は後半失速したりカオスなことになったりするのですが。


ただそのカオスっぷりもそれはそれで意外と楽しかったりします。


ループものなどの変則ムービーというのは、作り手が半端にまともだととんでもなく平凡なものになってしまったりするので、結末も読めてしまったりします。


ただちょっとアレな感じのマイナームービーだと、どうなるのかわからないようなスリルがあるんですよね。


場合によっては予想もしなかった場所に連れて行ってくれるような、そういういい意味での裏切りもあったりします。


この映画はまさにそんなタイプ。その手の映画としては当たりの部類に入る映画かと思います。


ストーリーのテンポもよく、映画全体の構成も結構しっかりしているので、変則ムービーとしてのロジックはむちゃくちゃなのですが、見ている間は謎の説得力があったりするんですよね。


よくよく考えればツッコミどころは多々あるのですが、少なくとも見ている間は、「なんかちょっと意味がわからないのだけれど、それは多分こちらの理解が追いついてないだけ」と思わせるような。


本当にそんな謎の説得力のある映画だったりします。


この映画はいい意味でも悪い意味でも視聴者を置いていかない映画。


結構気を抜いて見ていても、なんとなくわかった気にさせてくれるような、そんな妙な魅力があるんですよね。


悪い意味で置いていかれるのはもちろんのことですが、クリストファー・ノーラン監督の映画のような、分かった気にすらさせてくれないみたいな、そんな置いていかれる感もなく。


なんかめちゃくちゃ複雑な変則ムービーを見ているのだけれど、ロジカルにそれを理解できちゃってる自分にちょっと浸れるような、そんな楽しみ方のできる映画です。


少なくとも見終わった後に我に帰るまでは割となんかいい感じの物を見てるような錯覚に浸れる作品。


よくよく考えればおかしなところはたくさんあるのですが、少なくとも見ている間はそう感じさせない、そんな謎の説得力の為だけにでも一見の価値はあるんじゃないかと。


過剰に期待せず、ちょっとアレな感じの映画との前提で見れば誰でもかなり楽しめるんじゃないかと思います。


その手の映画としては個人的にかなりおすすめです。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。



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