THEBATMAN-ザ・バットマン-
どうも、松本13です。今回は、『THEBATMAN-ザ・バットマン-』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『THEBATMAN-ザ・バットマン-』は、2022年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。主演はロバート・パティンソン。
【あらすじ】
ハロウィーン。ゴッサムシティで市長が殺害される。バットマンが現場に駆け付けるとそこには犯人からのメッセージが残されていた…
個人的にバットマンというのはこの作品に限らず、ハズレ映画がほとんどない印象です。
好みや評価の違いはそれなりにあるかと思いますが、私個人としてはバットマンシリーズはどの作品も好きです。
作品の良し悪しは別として、ベン・アフレックのバットマンもめちゃくちゃ好きです。
私にとってバットマンというのは、陰にも陽にも堪えるし、誰が演じてもあまり「コレジャナイ感」」を感じない稀有なヒーローだったりします。
もちろんバットマンを演じるのだから誰でもいいというわけではないかと思うのですが、ただ他のアメコミヒーローに比べると、前評判は作品毎にあれこれあっても、公開されたらされたでこれはこれでありなんじゃないかとなる印象です。
それはバットマンが他のヒーローほど頻繁にマスクを外さないからでもあるかと思うのですが。
俳優の顔見せ要素もあるかと思うのですが、他のヒーローって結構すぐにマスクを外しちゃうと思うんですよね。もしくはスーパーマンなどのマスクなしヒーローだったり。
ただバットマンって、バットマンとして活動している間はほとんどマスクを外さなかったり。
ヒーロースーツを着てるけど顔は素顔みたいなことが他のヒーローに比べて少ない。顔を出すのはブルース・ウェインである時のみ。
ブルース・ウェインとバットマンの間には明確な隔たりがある気がします。
その部分の隔たりが他のヒーローに比べてバットマンはとてもしっかりしていると思いますし、そこがバットマンというヒーローのある種の魅力でもあるかと思うのですが。
そんなバットマンに今回扮するのはロバート・パティンソン。
今作はバットマンが若い頃の話。
今作で描かれている若さって、決してキラキラした若さではなく、むしろ結構な危うさだと思うんですよね。
そもそも今作のバットマンのイメージのモデルとなったのが伝説のロックバンドニルヴァーナのカート・コバーン。
ニルヴァーナの楽曲は作中でも印象的な使われ方をしています。
27歳で自殺したカート・コバーンのような危うさや、ニルヴァーナのあの暗くて重くてちょっとじめっとした感じ。
まさに今作のバットマンそのものなんですよね。
これまでのバットマンって、それぞれ過去に色々な問題を抱えてはいるものの、ある程度年齢を重ねているのもあり、少なくとも表向きには結構まともだったり陽キャだったりします。
ただ今作のバットマンはまだ若いということもあり、かなりの陰キャなんですよね。
これまでのバットマンほどの経験を積んでもいないし、外面を考えるほどの余裕も、俯瞰で物事を見るような視野の広さもなく、言動もかなり変質的であったり極端だったり。
若さゆえの純粋さって基本的には素晴らしいことであったりするのですが、そんな若さゆえの危うさみたいなものが、この作品ではとにかくじめっとしたテンションで描かれています。
そういうじめじめした陰キャを演じるのがロバート・パティンソンはとても上手いんですよね。
作品によってはとてつもなく美しい歴史的美青年だったりするのに、今作ではめちゃくちゃ不健康そうな引きこもりのオタクみたいになっているんですよね。
全然日光に当たってなさそうだし、食事もろくなものを食べてなさそう。
なんかあれこれ選ぶのが面倒くさくてスティックバンとインスタントのスープワンタンばかり食べてるみたいな。
しかもたまにブルース・ウェインとして外に出てみれば、かつての両親を知る人に「あなたも両親のように少しは街に貢献しなさいよ」なんて小言を言われたり。
それってもう完全に親戚の集まりで肩身の狭い思いをしている引きこもりと同じ構図なんですよね。
実際ロバート・パティンソンも結構オタクなところがあるらしく、今作に関する取材中になぜかファイナルファンタジー7のティファVSエアリス問題(ドラクエのフローラVSビアンカやきのこVSたけのこのような戦争を引き起こしかねないとてもセンシティブな問題)について語りだし、聞かれてもいないのにエアリスに恋していた過去を告白。
隣に座っていたキャットウーマン役のゾーイ・クラヴィッツが普通に引いていたなんてエピソードもあったり。
その時のロバート・パティンソンがこれまたとてもいい顔をしているんですよね。
とてもハリウッドでトップクラスに稼いでいるセレブのイケメン俳優とは思えない、それこそマックで何時間もモンハンかポケモンをしているような香ばしい表情をしています。
そんなロバート・パティーンソンの素晴らしさもさることながら、今作のヴィランであるリドラーを演じたポール・ダノの怪演もかなり素晴らしかったです。
今作の作風はデフォルメされたアメコミ路線ではなくリアル路線。
筋肉もりもりマッチョマンの変態みたいなキャラが全く出てこないんですよね。
主役のバットマンにしてもスティックパンとスープワンタンが主食で飲み物はサンガリアのライフガードしか飲まず、毎日寝ないでFF7をやってマテリアシステムを極めてそうな感じですし。
ボール・ダノ演じるリドラーにしても、バリー・コーガン演じる「謎の囚人」にしても、治安の悪いSNSの薄暗闇から出てきましたみたいな、かなりリアルな感じなんですよね。
頭の中はともかく、見た目に関しては普通に街を歩いていたら絶対に目につかない、印象に残らない通行人Aのような。
バットマンのダーク路線というのは、これまで少なからずあったかと思うのですが、今作はこれまでにないダークさを持ち合わせた作品かと思います。
単なる夜の暗闇ではない、昼でも日は当たらず、決して日の目も見ない、そんな陰のじめじめした、聞かれてもないのにエアリスについて語りだしてしまうような狂気にまみれた3時間。
そんな長尺映画にもかかわらず、長さや退屈さを一切感じさせない、本当に素晴らしい映画でした。
ちなみに私はエアリス派です。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。