クソ映画検証17『CUBE 一度入ったら、最後』

 


どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証17、『CUBE 一度入ったら、最後』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『CUBE 一度入ったら、最後』は、2021年公開の日本映画。1997年に公開されたカナダ映画、『キューブ』のリメイク作品。


【あらすじ】

6人の男女はある日、謎の立方体の中で目を覚ます。年齢も性別も職業も異なる彼らは、閉じ込められた理由を分からずにいた。それでも懸命に暗号を解き、出口を探そうとする6人。しかし、そんな彼らをいくつもの罠が待ち受ける…


この映画、密室ホラーの先駆けとなった名作中の名作、『キューブ』のリメイク作品。


原作はカルト映画としても名高い、とにかく素晴らしく面白い作品なんですよね。


ひとまずそんな原作要素抜きに見ると、この映画はそこまで悪い映画ではないかと思います。


突出して面白かったり素晴らしかったりということはないかと思いますが、超がつくほどつまらなくもないかと思います。


退屈ではあるかと思いますが、かと言って星1つ台というほどひどくはなく、星2つから3つくらいの評価を平均的に得るタイプの作品。


特定の俳優目当てで見たり、その手の補正があったりするとむしろそれなりに楽しめるんじゃないかと。


原作要素抜きにある程度フラットな目線でこの映画を評価するならそんな感じです。


悪くて凡作、よくて良作。それくらいかなと。


ちなみにここからは原作要素ありきで語りますが。


ひとまずキューブのリメイク作品としては相当に酷いレベル。


名作映画のリメイクということもあり、原作を超えることはできないであろうけど、そこまでひどくはないであろうと。


それくらいのスタンスで見てみたのですが想像以上のひどさだったので本当にびっくりしました。


キューブってゴリゴリのグロ描写とかその部分の表現が容赦のない映画なのですが。


まあ邦画だしその部分はマイルドになるだろうなと。


それくらいは織り込み済みで見てみたのですが。


多少のツッコミどころや難点はさらっと流せるくらいに寛容なスタンスで見てみたのですが。


筆舌に尽くしがたいレベルのひどさで本当に驚きました。


この映画、作品単体では全くクソではないものの、キューブファンとして原作ありきで見ると、それこそ『デビルマン』に肉薄するレベルの鑑賞ストレスを感じてしまいます。


それくらいにひどいんですよね。


原作改変されまくりな脚本が。


この映画、本当に原作のいいところを全て殺してしまっているんですよね。


グロ描写が控えめになってしまったりとか、その部分の事情についてはしょうがない部分もあるかと思うのですが。


そもそもキューブの一番の見どころと言っても過言ではない殺人ギミックがほとんど出てこないんですよね。


その部分とのせめぎ合いが本当にキューブの面白いところなのですが。


そこが本当にごっそり削られている。


とはいえキューブってストーリーも抜群に面白いですし、登場人物の設定やキャラについても同様。


ただこの映画、そこについてもことごとく改変されているんですよね。


じゃあこの映画に何があるのか?と言ったら何もないんですよね。


本当にキューブの部屋と、ごくわずかの殺人ギミックが出てくるのみ。


それだけだったらまだスカスカな内容の、限りなく虚無に近い何かくらいで済んだのですが。


そこに本当にとんでもなく安っぽい人間ドラマをぶち込んでくるんですよね。


それがそれなりに面白かったり興味深い内容のものだったりするのだったらまだいいのですが、本当にめちゃくちゃ安っぽくって薄っぺらいんですよね。


登場人物についても同様。


キューブという密室と殺人ギミックという極限状態で炙り出される人間の本性や狂気が描かれていた原作と違い、今作はギャーギャー騒ぐだけのうるさい奴とボソボソ喋っているだけで何言ってるかわからないような奴しかいない。


誰にどういうバックボーンがあって、誰が後に豹変してとか、そういう部分もめちゃくちゃ簡単に読めてしまうんですよね。


しかもその読み通りの展開。ひねりも大どんでん返しも一切なし。


とにかく本当に不快でつまらない。


極上の原作と、それなりに実力も実績もあるキャストを起用しているにもかかわらず、デビルマンに肉薄するレベルの不快さを感じられるって相当だと思うんですよね。


大抵のクソ映画はデビルマンに比べたら全然マシに見えたりするのですが。


この映画はデビルマンと並べても全く劣ることのないクソでした。


しかもこの映画、原作改変というよりキューブという作品をあまり理解してないような設定や描写も多く、めちゃくちゃ適当に作った感をひしひしと感じるんですよね。


キューブっていわば密室ホラーで、しかもどの部屋も作りは全く同じ。


だからその部分のお金ってめちゃくちゃ安く済むと思うんですよね。


むしろただ安く済ませるためだけにキューブの設定を使っただけと思われても仕方がない内容。


しかもそれすら雑かじりで原作まともに見てないと言われても仕方がないスカスカさ。


ここまで原作リスペクトの無い作品というのも本当に中々無いんじゃないかと。


原作要素抜きに見るのなら話は別ですが、原作要素ありきで見るなら相当なクソを覚悟しておいたほうがいいかと思います。


クソであるにしても、もう少しまともな内容であるかと思っていたのでこの映画のクソさには本当に驚きました。


退屈や虚無を超えた、限りない不快感を与えてくる作品ですので、クソ映画としては相当なレベル。


見るのであればそれなりの覚悟が必要かと。


上述のようにそれらは原作要素ありきでの話ですので、それらを抜きにしたら普通の可も不可もない映画かと思いますが。


とにかく名作リメイク映画としては本当に最低最悪の作品なんじゃないかと。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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