エイリアン2
どうも、松本13です。今回は『エイリアン2』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『エイリアン2』は、1986年のアメリカ合衆国のSFアクション映画。監督はジェームズ・キャメロン。主演はシガニー・ウィーバー。
【あらすじ】
エイリアンに襲われたノストロモ号唯一の生存者エレン・リプリーがコールドスリープするシャトルは長年宇宙を彷徨い続けていた。後にゲッタウェイ・ステーションに回収されるも、リプリーが目を覚ました時には57年の歳月が過ぎていた…
SFホラーやアクションとしてはもちろんのこと、続編映画としても名作と名高い本作。
航行中の宇宙船という逃げ場のない閉鎖空間での密室ホラー的側面もあった前作をSFアクション超大作まで昇華させた名続編。
とにかく何もかもが前作とは桁違いにバージョンアップした今作。ただし大衆性を意識したポップな作品になったかと言ったらそういうわけでもなく、むしろ絶望感もバージョンアップ。
前作は1匹しか登場しなかったエイリアンが今回は群れでやってくるんですよね。
ただよくよく見てみると実際にエイリアンが群れでやってくるシーンは全くなかったり。
あくまでも群れでやってくるように見える演出があるだけなんですよね。
にもかかわらずイメージ上は完全に群れでやってくるイメージ。そう思わせる演出って本当にすごいと思うんですよね。
同じジェームズ・キャメロン監督作品であり、同じく名続編と名高い『ターミネーター2』と記憶を混同してしまっている人もそれなりにいるかと思います。
その部分の混同ゆえ、エイリアン2って前作でひ弱だった主人公がたくましくなって帰ってくるみたいなイメージを持っている人もいたりするかと思うのですが。
それはターミネーター2の方で、リプリーは前作も別にひ弱だったというわけではないんですよね。
むしろ1からめちゃくちゃたくましい女性だったかと思います。
ただ2のリプリーは1での経験もあり、さらにたくましくなった感はあるかと思います。
ろくに武器もなかった前作に比べ、今作は銃火器もありますし、今やおなじみの火炎放射器もあったりしますし。
シガニー・ウィーバーが、世界で一番火炎放射器が似合う女となったのはこの映画からなんですよね(私調べ)。
この作品、主人公であるリプリー以外にも魅力的な登場人物が多数。
というか惑星への上陸組の兵士に関しては、全員キャラが立ってて最高にいい感じなんですよね。
その中でもバスクエスは相当な名キャラだと思います。元祖メスゴリラと言ったらやはりこの映画のバスクエス(私調べ)。
懸垂をする女性と言ったらターミネーター2のサラ・コナーよりも今作のバスクエス(私調べ)。
赤いバンダナと言ったらアクセル・ローズよりもバスクエス(私調べ)。
もちろん準主役であるマイケル・ビーンも素晴らしいんですよね。
めちゃくちゃかっこよくて、めちゃくちゃいい奴なんだけど、そこまで頼りにはならない。その塩梅がまた何ともいい感じなんですよね。
ターミネーターで演じたカイル・リースについても同様な役柄でしたが。
私にとってマイケル・ビーンって、このくらいの年代の映画におけるいい男の元祖だったりするんですよね。
もちろん他にもいい男はたくさんいたのですが、ただこの時代のいい男って、特に私のような人間の見るアクション映画などにおいては、大抵ゴリラだったり、ちょっと渋い方面のかっこよさだったりしたんですよね。
そんな無敵のヒーローが主流だった時代の、甘いマスクのイケメンで、わりと女性に助けられるシーンが多い、いまいち頼りにならないマイケル・ビーンの男性像ってすごい新鮮だったんですよね。
そしてアンドロイドビショップ。本来『ターミネーター』でT800を演じる予定であった、ランス・ヘンリクセンの素晴らしさ。
今作のビショップが創作物におけるアンドロイドのイメージに与えた印象って測り知れないと思うんですよね。
もちろん後のターミネーター2にも影響を与えたと思いますし、ターミネーターとビショップって同じ監督が作ったということもあり、どちらにも影響を与え合っている部分もあるかと思いますし。
そしてビショップのナイフゲームの真似をして、文房具を指にぶっ刺す小学生が続出(私調べ)。
牛乳を口に含んで某シーンの真似をして先生やお母さんに怒られる小学生も続出(私調べ)。
続編のターミネーター2についても、プールやお風呂で溶鉱炉とか、体育の授業でT1000走りとか、この時代の小学生にジェームズ・キャメロンの映画が与えた影響って、計り知れないと思うんですよね(私調べ)。
80年代の洋画って、本当に当時の子供の人格形成や性癖で相当に大きな影響を与えていると思うんですよね。
もちろん全てではないながら、幼い頃に見たこの手の映画で趣味嗜好が大きくねじ曲がったという人は決して少なくはないはず。
80年代から90年代って子供向けコンテンツはかなり冬の時代だったと思うんですよね。
ゴジラやガメラなどの特撮作品、仮面ライダーやメタルヒーロー、ウルトラマンなどについてもシリーズ休止中だったり。
世代によってはそれらのほとんどが休止中で、リアルタイムに鑑賞することができないなんて世代もいたり。
今だったらネット配信で簡単に動画を見れるかと思うのですが、当時はそんな便利なものは存在しなかったので、テレビでやっていないということは存在しないとほとんど同義だったんですよね。
とはいえそれ以前の時代に比べたらレンタルビデオがあった分、多少マシな部分もあったかと思うのですが。
ただ当時のレンタルビデオ店も品数が限られており、田舎の個人経営の店舗なんていうのはせいぜい代表作数本が置いてあるだけで品揃えなんてたかが知れていたんですよね。
もちろん特撮関連は休止していてもアニメはやっていたし、娯楽が皆無というわけではなかったのですが。
ただ今のようにポケモンという超巨大コンテンツもありませんでしたし、選択肢は今より段違いに少なかったんですよね。
なのでそんな時代の特撮休止期間というのはかなり絶望的なものでして、私も当時はそれらに対して慢性的な飢餓感を感じていました。
そしてそれらを埋めるために手を出したのが当時の洋画だったりしたんですよね。
今作『エイリアン2』や『ロボコップ』など。
全く子供向けではない内容のそれらを幼い頃から特撮映画の代替として半ば無理やり見ていたら性癖がねじ曲がるのも仕方ないんじゃないかと。
ある一定の世代においての80年代から90年代の洋画への執着って、後の世代からするとちょっと異常に見えたりするかもしれないのですが。
当時不足していた何かしらの代替としてそれらを摂取していたゆえの強力な執着というのは少なからずあるんじゃないかと。
個人的にとても意外だったのは、この映画が1986年公開だったということ。
イメージではなんとなく90年代のイメージだったのですが。
エイリアンってめちゃくちゃクオリティが高い作品なので、そこまで古いイメージはなかったりするのですが。
第1作目は70年代なんですよね。
そういう部分も含め、今改めて見ると気づかされる新鮮な発見が結構あったりします。
前述の群れでやってくるのは演出なだけで実は直接的な描写は全くないとか、バスクエスを演じているのはターミネーター2のジョン・コナーの義母と実は同一のキャストだったりとか。
その部分を抜きにしても現在進行形で継続中であるシリーズ原点の一つとなった作品なので、触れておいて損はない作品なんじゃないかなと思います。
エイリアンという作品が完璧に支持されていたのって、なんやかんやでこの作品までだと思いますし。
この後の作品も個人的にはとても好きな作品は多いのですが、ただ初期2作ほどの明確な成功や評価を得られた作品はありませんし。
とはいえ賛否はそれなりにあるながらも、大失敗した駄作があるわけでもなく、シリーズとしてはとてもいい状況であることは個人的に嬉しい限りです。
監督が同じということもあり、何かとターミネーター2と並べられることの多い作品ではあるかと思うのですが。
とはいえターミネーターは希望、エイリアンは絶望と、作品の根底にある要素は全く逆だったりする点も面白い所だったりすると思うんですよね。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。