片腕ドラゴン
どうも、松本13です。今回は『片腕ドラゴン』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『片腕ドラゴン』は1972年に公開された、香港のカンフー映画。ジミー・ウォング監督、脚本、主演。
【あらすじ】
多くの人から人格者と慕われる道場主のハン・ツイ。一方、近くに道場を持つチャオ・ラ・ルーは悪徳商売で儲けていた。そんな両道場の仲がうまくいくわけもなく、抗争は次第に激化していく…
今作、作品単体としての知名度ってそこまで高くないと思うのですが、ただタランティーノに影響を与えたカルト映画としては、かなり知名度のある作品なんじゃないかと。
実際この作品を見たことがなくても、タランティーノ関連でこの作品の名前くらいは聞いたことがある、ジャケットを見たことがある人も多いはず。
実際に見てみると、タランティーノに影響を与えたと言っても納得するくらい、本当にタランティーノ映画の劇中劇みたいな作品なんですよね。
本当にいい意味での、かつての大味なカンフー映画といったところでして、とにかくツッコミどころ満載のカルト映画としてはめちゃくちゃ楽しめます。
悪道場の師範が己の野望のために世界各国から強者を集めるのですが、だいたい全員中国人だったり。
なぜか日本人に牙が生えていたり、肌を塗っただけのインド人だったり…。
特にインド人はヨガの達人として紹介されたりしているのですが、実際の格闘は全然ヨガは関係なかったり。
ただ格闘に全く関係のないヨガを格闘というジャンルにぶち込むって、もしかしたらこの作品が初だったのかもしれません。
そう考えると、この作品がなかったら『ストリートファイター2』のダルシムも存在しなかったのでは?これが原点だったのでは?なんて考えたり。
そんなこんなで、前半はかなりツッコミどころ満載なのですが、ただこの映画、後半に差し掛かるとそのツッコミどころがかなり加速してきまして、とにかく異次元の方面へ話が進んでいくんですよね。
正直この映画、前半だけ見ると一部好事家向けのいにしえのもっさりカンフー映画かなと思ってしまいがちなのですが、後半に入ると圧倒的にぶち抜けたぶっ飛んだ展開や、もう何周かして笑えてしまうくらいの展開のオンパレードでして、そういうとんでも映画としてもめちゃくちゃ楽しめたりします。
そもそも主人公が片腕となった理由が「え?そこなの?」みたいなところでして、とにかく後半の展開には驚かされっぱなし。
ラストにはボスラッシュ戦があったりするのですが、どう考えても尺が足りないんですよね。
この尺でこれだけの人数のボスをどうやっつけるのだろうと思ったら、まさかまさかの展開で。
正直この映画、前半はそれなりの時代考察とか補正とかを持ってみるタイプの映画だろうなと思ったのですが、めちゃくちゃ直球で楽しめる、ツッコミどころ満載なカルト映画でした。
先述のように、本当にタランティーノ映画の劇中劇のような、何周か回っていい感じに見えてしまう、みたいなレトロさもあるような作品だったりするので、タランティーノ映画やカルト映画好きにはめちゃくちゃおすすめの作品です。
カルト映画って結構とっつきづらい作品も多かったりするのですが、この作品は本当に直球で楽しめるポップコーンムービーです。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。