ダークナイト ライジング



どうも、松本13です。今回は、『 ダークナイト ライジング』についてです。


まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『ダークナイト ライジング』は、2012年のアメリカ合衆国・イギリスのスーパーヒーロー映画。『ダークナイト・トリロジー』三部作の第3作目であり完結編である。


【あらすじ】

地方検事ハービー・デントの罪を被り、バットマンがゴッサム・シティから姿を消して8年。束の間の平和を享受していた街に、鋼のような肉体をまとった巨漢のテロリスト・ベインが現れ、次々と破壊活動を繰り返す…



クリストファーノーラン監督によるバットマン。いわゆるダークナイト三部作完結編であり、言わずと知れた名作。


もはや語るべくもない作品かとは思うのですが。


それでもついつい語りたくなってしまう作品だと思うんですよね。この作品は。


この作品についてのレビューは本当に色々と興味深い。


バットマンと言う作品やキャラクターにしても、クリストファー・ノーラン監督作品としても、ダークナイト三部作完結編としても、そして何より伝説的な作品である 『ダークナイト』の続編としても。


見る人によってめちゃくちゃ色々な感想があるんですよね。その部分の感想が本当に人それぞれで興味深い。


上述のような様々な側面を持つ作品なだけに、ネットの各所で結構あれこれ言われてるんですよね。


ただこの作品の本当にすごい所って、それだけあれこれ言われてるにも関わらず、なんやかんやで星3つから4つぐらいは普通に獲得している点。


この作品、あれこれ難点を指摘しつつの高評価や中評価が多いのが本当に面白いと思うんですよね。手放しで絶賛はできないけれど評価せざるを得ないみたいな。


とにかく絶賛の声一色であった前作の評価って良くも悪くも同じような評価でしたし。


あの伝説的とも言える名作、『ダークナイト』の後にこれだけの作品を作るって並大抵のことじゃないと思うんですよね。


ダークナイトって、作品として素晴らしいのはもちろんのこと、ヒース・レジャーによるジョーカー怪演という要素に加えて、作品としてめちゃくちゃ有利な立ち位置にある作品だと思うんですよね。


『バットマン ビギンズ』は序章、それなりに説明が必要な部分もあったり。


ライジングは完結編。作中で始末をつけないこといけない事も多々あったり。


その真ん中のダークナイトって一番むちゃくちゃやれる立ち位置ですからね。


しかもバットマンの立身編でも完結編でもなくまさに全盛期。


それに加えて作品としての質もそれこそ映画史に残るレベルだったり。


そんなダークナイトの後に公開されたにもかかわらず、ダークナイトに近しい評価を得ているって本当にすごいと思うんですよね。


個人的には完結編というのはあまり好きではなかったりします。


シリーズへの愛情が強ければ強いほど、終わってしまうことへの寂しさが先立ってしまうので。


ただこの作品、そういうマイナス要素がゼロなんですよね。


まさに、「伝説が壮絶に終わる」とのキャッチコピーの通り。


この映画を見終わった後に感じたのは、寂しさというより興奮でした。実際この映画で味わうような鑑賞後の感覚ってなかなかないと思うんですよね。


こういう感覚を味わえるのって、それこそ足掛け十数年の長期大河シリーズが本当にうまくいってのラストくらいでようやく味わえるレベルだと思うのですが。


それをたった3本でやってのけたダークナイトシリーズって本当にすごいと思うんですよね。


監督の力はもちろんですが、出演した素晴らしいキャストの力も大いにあるかと。


よくも悪くも今では再現不可能な超豪華キャスト。


90年代から00年代の集大成と言ってしまっても決して大げさではないかと思います。


現状でも十二分に評価がなされている今作ではありますが、ただその評価をダークナイトの後のかなり不利な状況にも関わらずに受けたという点に関しては、もっと評価されていいんじゃないかと。


個人的にはダークナイトってもう完全にヒース・レジャーの映画でした。ジョーカーが主役だったんですよね。


その他のキャストもめちゃくちゃ素晴らしかったのですが、ただ本当にいい意味で他を食ってしまうくらいの怪演だったと思います。


ダークナイト ライジングっていい意味でそういう一部が他を食ってしまう要素が控えめだったんじゃないかなと。


多分、一つ一つの要素についてはダークナイトほど強烈ではなかったかと思うのですが。


ただそれら全てを合わせるとそれこそダークナイトと並べても遜色ないくらいの作品になるんですよね。


様々な要素がここまで綺麗に機能するって本当にすごいことだと思います。


もちろんこの映画独自の素晴らしい部分も本当に多々あるのですが。


今作のヴィラン であるベインって結構賛否が分かれる部分かと思うのですが、個人的にはめちゃくちゃ好きです。


クリストファー・ノーラン監督にしても、演じたトム・ハーディにしても、もっとやばいヴィランにすることは絶対にできたと思うんですよね。


ベインが今作のような立ち位置になったのって「あえて」のことなんじゃないかと。


それがあったからこそ、他の要素とうまく調和したのだと思いますし、変に第二のジョーカーを狙ってヤバさのインフレみたいな展開にもならなかったんじゃないかなと。


アン・ハサウェイのキャットウーマンとかもめちゃくちゃやばいと思うんですよね。


あんなの性癖ぶっ壊れちゃうから子供に見せちゃいけないと思うんですよね。大人でもかなり危ないレベルだと思うのですが。


そういうキャラごとの特色が、ちょっと危ない方向に突出しているという点に関しては、本当に前作のジョーカーについてもそうですが、ダークナイトシリーズの大きな特色の1つかと思います。


しかもそれらを過激描写とは違う部分で演出しているというところが。


ジェームズ・ゴードンを演じたゲイリー・オールドマンも相当に素晴らしかったと思います。


ゲイリー・オールドマンと言ったら、それまでは『レオン』などの印象で悪徳警官の代名詞のような存在だったのですが、今作ではまさに正義の象徴。


私の中での映画における最悪な警官と最高な警官の両方が同じ俳優が演じるものなのですが、それってそうそう簡単にできることではないと思うんですよね。


とにかくキャストについてはそれ以外にも語りきれないくらい素晴らしい部分がありますし、本当に特筆すべき点しかないシリーズかと思うのですが。


それと私事で恐縮ですが、この映画に関しては当時、映画界に満ちていた、妙な熱気やムード、それらを含めた思い出補正によるブーストもかなりかかっているかと思います。


個人的に00年代の映画ってちょっと、ぼんやりとしている印象です。


もちろん目を凝らせば名作も多々あるのですが、ただ私自身が刺激に慣れすぎてしまったこともあり、なんとなく『マトリックス』の亜種のような映画や、それ以前よりはかなり気軽に作れるようになったCGだけが売りの映画みたいな。


そんな映画ばかりを惰性でぼんやりと見ていたみたいな。


そんな感じだったところにどでかい風穴ぶち開けた作品がダークナイトでした。



80年代90年代の洋画にどっぷり浸かり、その後に迎えてマンネリ気味だった、ぼんやりした2000年代にふと我に返ったのって本当にダークナイト前後なんですよね。


そして00年代から2010年代前半あたりって、今とは違う妙な熱気のようなものがあった気がします。


『エヴァンゲリオン』新劇場版が始まり、この頃はまだ色々と泥沼になる前。まさか完結までに十年以上かかるなんて誰も思っていない頃です。


『エクスペンダブルズ』や『アウトレイジ』で日米のスターが大集結。


ダークナイトは完結してしまうのだけれど、ただ他のシリーズは今後も続いていくし、さらに『パシフィック・リム』や、ハリウッド版『GODZILLA』の公開も控えていたり。


とにかく私のようなちょっと偏った趣味の人間にとっては夢のような時代だったんですよね。 そして未来もめちゃくちゃに明るかったんですよね。


今ほどサブスクがメジャーな時代でもなかったですし、よくも悪くもあの当時の映画界って、今とは違うムードが満ちていた気がします。


結局あの頃思い描いた夢のような未来は訪れることはなかったのですが。


もちろん期待通りだったものもあるにはあったのですが、ただ今回はスムーズに完結するであろうと思ったエヴァが前回以上の泥沼に。


期待していた作品の一部は大コケ・爆散・打ち切り。


ただエヴァの泥沼がなかったら『シン・ゴジラ』という歴史的名作は生まれなかったと思いますし。


当時はただ惰性で見続けていただけのMCUがフェーズ3でまさかまさかの展開を迎え、『エンドゲーム』で平成最高の大泣きをかますなんていう嬉しいサプライズもあったりしました。


そんなこんなで迎えた現在は、当時思い描いていた夢のような未来とは似ても似つかない時代ではあるのですが。


ただ現在も現在で個人的にはとても好きです。


ヒーロー映画や怪獣映画、名作映画のリブート作品がぽんぽん作られ、一昔前に比べたら信じられないくらいの安価でサブスク映画が見放題。


今現在も今現在で個人的には夢のような時代だったりします。


そんな時代背景や思い出補正抜きにしても、文句無しに面白い作品ではあるので、見ておいて損はない作品かと思います。


久しぶりの再視聴もかなりおすすめ。


当時とはまた違った感想が持てるんじゃないかと。


年齢によってはついこの間の作品のように思えますが、実際に見てみるとめちゃくちゃ時代を感じるんですよね。


この映画の公開は2012年。ラインもスマホも黎明期。サブスクという言葉すら一般的ではなかったかと。


私も当時はガラケーでメールを使い、インターネットはパソコンでしていました。


そんな時代背景や思い出補正も含めると個人的にはダークナイト三部作ではこの映画が一番好きだったりします。


ダークナイトはよくも悪くもヒース・レジャーありきな部分があったと思うので、逆に言うとその部分が刺さるか刺さらないかで評価も大きく違ってきたと思います。


今作は良くも悪くも一つの要素に大きく依存した作品ではないので、ダークナイトの作風がちょっと苦手な人にとってもとっつきやすい部分があるんじゃないかと。


ダークナイト三部作って一作目二作目の作風が合わなくて途中離脱したという人もそれなりにはいるかと思うのですが、ただ三作目まで見てみるとまた違った感想を持てるんじゃないかと。


というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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