ヤング・マスター/師弟出馬
どうも、松本13です。今回は『ヤング・マスター/師弟出馬』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『ヤング・マスター/師弟出馬』は、1980年に製作された、ジャッキー・チェン監督・主演の香港映画。折り合いが悪かったロー・ウェイプロダクションから強行移籍したジャッキー・チェンの、ゴールデン・ハーベスト社における第1回監督・主演作品。
【あらすじ】
捨て子だったタイガーとチェンは正風道場のカン先生に拾われ、功夫を学びつつ今やりっぱな若者に成長していた。そんなある日、カン先生のかねてからの厳しい修行に嫌気がさしていたタイガーが道場を追い出されてしまう。帰るに帰れないタイガーは、大悪党のキム一味の用心棒となる…
ジャッキー・チェンのゴールデン・ハーベスト移籍第1作目となる今作。
ジャッキー・チェンがカンフー・スターからアクション・スターとなった第一歩がここからと言っても過言ではないでしょう。
実際、今作からすでに過去作品にはない、いろいろな要素が組み込まれています。
修行して敵討ちといった悲壮感漂うシリアスなストーリーではなく、今作はかなりコミカルな内容です。
その部分も後のジャッキー映画に通じる部分なんじゃないかと感じます。
様々なジャッキー・アクションの片鱗は見え始めてはいるものの、ただ後のドタバタ喜劇&決死のスタントのようなアクション要素はだいぶ控えめです。
それでも肉体的にはゴリゴリの全盛期だったジャッキーの体力に物を言わせた、キレキレのアクションはかなり見ごたえがあります。
逆に、あれこれ小道具を使わない純正アクションとしては、相当に見応えがあるんじゃないかと思います。
コミカルなシーンは多々あるものの、格闘シーンに関してはあれこれ小細工のないストレートなアクションゆえ、絵面的には大分地味なのですが、じゃあ退屈かと言ったら全然そんなことはなく、特に今作のラストバウトは20分近い長尺です。
その部分もギミックなどはほとんどない荒野での戦いゆえ、絵面が結構地味なのですが、それでもめちゃくちゃ食い入って見てしまうくらいに面白いんですよね。
そういう見せ方は本当に素晴らしいと思いますし、今作ならではの魅力でもあるかと思います。
とにかく、そういう混じりっけなしなジャッキーのカンフー・アクションを楽しむのなら、この映画はめちゃくちゃおすすめです。
先述のようにコミカルな要素もかなり取り入れられているため、いにしえのモッサリカンフーアクションみたいなちょっと退屈というか間延びしちゃうみたいな感じもなく、かなり気軽に見れるんじゃないかと思います。
さらに今作は、ユン・ピョウに加えブルース・リー作品に出演した俳優など、時間が経った今でも「あの映画のあの人」とわかるような豪華キャストが結構揃っていまして、そういう部分もかなりの見どころなんじゃないかと。
すでにカンフー俳優としてはそれなりの成功を収めていたジャッキーですが、そんなジャッキーがゴールデン・ハーベストに移籍して新たな地平へと踏み出したその第一歩となる今作。
カンフー映画としてはめちゃくちゃ面白いですし、後々ジャッキー・アクションにつながる様々な片鱗が見え隠れしている部分も、個人的には見どころの一つです。
後のゴールデン・ハーベストでのド派手なジャッキー・アクションに慣れていると、キャリア初期のカンフー映画時代のジャッキー映画って、ちょっととっつきづらい部分もあったりするかと思うのですが、そういう意味では今作はコミカルさも含め、めちゃくちゃとっつきやすい作品なんじゃないかと。
今や無数の出演作品があるジャッキー映画ゆえ、一番に名前が上がる作品ではないかもしれませんが、観てみるとめちゃくちゃ面白い作品なので、一度は触れておいても損はないんじゃないかと思います。
というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。