死霊館 最後の儀式



どうも、松本13です。今回は、『死霊館 最後の儀式』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『死霊館 最後の儀式』は、2025年制作のアメリカ合衆国のホラー映画。実在の心霊研究家ウォーレン夫妻が活躍する「死霊館ユニバース」の第9作目にして完結編。


【あらすじ】

1986年、ペンシルベニア。心霊現象調査からの引退を考えていたウォーレン夫妻は、「呪いの鏡」にまつわる超常現象の事件に関わり、思いがけず過去の因縁と再び対峙することになる…


​この映画、興行的には成功しているものの、批評的には惨敗までとはいかないながらも、かなり微妙なことになっているかと思います。

​個人的にも、ウォーレン夫妻が主人公である過去3作の『死霊館』については、問答無用で傑作以上の評価を与えられるものでした。

​ただ、今作に関してはちょっと微妙なところかなと。

決して駄作ではないものの、ただ今作を肯定的に評価するとなると、なんやかんやで理屈をこねなければいけないみたいな部分がありまして。

​いや、いいんですよね。いいか悪いかで言ったら全然いいんですよ、今作。

​ただ、何分シリーズの完結編なだけあり、説明的な部分が多く、今作における否定的なレビューも、「長くて退屈」というレビューが多数見られます。

​そもそも今作、心臓に病を抱えているため、これ以上のゴーストハンティングができないと引退をしたウォーレン夫妻が、なぜ再び悪魔と対峙することになるかという部分の理由付けに1時間近い時間が割かれています。

​もちろん、それもストーリー上必要なことではありますし、作品の世界観を深く理解していれば、決して退屈とまではいかないかと思うのですが。

​ただそれってシリーズにある程度造詣が深い人に限った話であって。

​そもそも『死霊館』って、奥深い世界観もありつつ、それまでのエクソシスト系ホラーとは一線を画す、ゴリゴリな物理攻撃を仕掛けてくるパワー系悪魔とのド派手なアクション要素が大きな魅力だったわけでして。

​とにかく派手な絵面の連続ゆえ、詳細をあれこれ理解できていなくても直感的に楽しむことができたんですよね。

​実際過去3作は前後の繋がり関係なく、単品としても十分に楽しめる作品でした。

​過去二作に比べるとアクション要素が控えめとなった第3作ですが、「悪魔によって引き起こされた殺人を法廷がどう扱うか」という法廷サスペンスとしては抜群に面白かったんですよね。

​ただ、今作はアクションにしても法廷サスペンスのようなプラスアルファ的な要素も控えめでして。

​本当に理由付けや説明シーンの多い、言ってしまえば『死霊館』らしくない作品となってしまっているんですよね。

​なので過去作品のような、何かしらのぶち抜けた要素を期待すると、今作はかなり肩透かしになってしまうかと。

​とにかく、予備知識なしでも楽しむことができた過去作品のような作品単体としての魅力はかなり控えめになっているゆえ、その手の期待はしない方がいいかと。

​などと難点をあげつらってきましたが、それはあくまでも作品単体の話でして。

​シリーズの完結編としてはどうなのかと言ったら、また評価が違ってくると思うんですよね。

​個人的に『死霊館』のド派手なアクション要素やパワー系バトル要素は大好きなので、今作についてはかなり物足りない部分もあるものの。

​とはいえ、完結編の一つの方向性としては、これはこれでありなんじゃないかと。

​というか、『死霊館』ファンとしては、パトリック・ウィルソンとベラ・ファーミガのウォーレン夫妻が出ている時点でほとんど勝ち確定なのですよね。

​その時点でもう80点獲得しているみたいな。

それに今作の冒頭の時点ですでに心臓を悪くして引退しているウォーレン夫妻が再び悪魔と対峙する、しかも完結編なのですから、これってめちゃくちゃ死亡フラグだと思うんですよね。

​ゆえに、死ぬの?死なないの?みたいなそういう部分のスリルはかなり楽しむことができました。

​特に昨今のシリーズ完結編って、結構主人公を殺したがる傾向にありますし。

​確かに一見さんお断り的な要素が多々ある作品なのですが、ただシリーズに造詣が深ければ深いほど楽しめる余地は広がるんじゃないかなと。

​個人的に大満足できる作品ではなかったものの、ただ今作って、めちゃくちゃシリーズファンの方を向いた作品だと思うんですよね。

​なので作風の変化も、決して監督の独りよがりとかそういうわけではなく、個人的なツボにぶっ刺さるような作品ではないながら、ライトユーザーからの評価を損なってまでシリーズファン向けの作風としたという部分はめちゃくちゃ評価したいんですよね。

​なので物足りない部分は多々あるのですが、どうしても嫌いになれない部分があったりします。

​なんやかんやで楽しめる部分も多かったですし、完結編ということもあり、ラストではしっかり涙してしまいました。

​そのような作品ゆえ、これまでのように誰にでもゴリゴリにおすすめできる作品ではありませんし、過去作品の予備知識なども必要になるので、作品単体としてはあまり積極的におすすめはできませんが。

​ただ、『死霊館』過去3作に関する予備知識があるのであれば、一度は見ておいても損はないんじゃないかと。

​完璧な一部の隙もない作品ではないものの、ただ本当に作品としてはとてもいい作品ですし、完結編の一つの方向性としてもこれはこれで大いにありだと思うんですよね。

​ということで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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