アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし
どうも、松本13です。今回は、『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』についてです。
まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』は『シンデレラ』をモチーフとした、ノルウェー・デンマーク・ポーランド・スウェーデン合作による2025年のホラー映画。
【あらすじ】
母の再婚で王国にやってきたエルヴィラ。彼女は美しい義妹アグネスへの嫉妬から、王子の花嫁の座を狙い、自らの体を極限まで追い詰める美容整形に身を投じる…
今作はいわばシンデレラのホラーバージョンでして。
個人的にこの手の映画ってずるいと思うんですよね。
ディズニーアニメなどで著名な著作権切れ作品をホラーリメイク。
もうその時点で、ネタ映画やB級路線は確定でして、見る方もそれなりのスタンスで見ます。
ダメだったら「やっぱりな」で済むし、ちょっとでもいい部分があれば「めちゃくちゃ拾いもの」的な評価はされます。
ただ今作はそのような要素を抜きにしても、かなりよくできたホラー映画でして。
シンデレラを題材としながらも、シンデレラではなく意地悪な義理の姉視点のストーリーです。
基本的なストーリーはシンデレラながら、要所要所に斬新な解釈が見られます。
シンデレラってとにかくチートな美女なのだけれど、ただ清廉潔白な天使というわけではないんですよね。
今作に関してはおそらく、シンデレラより主人公である醜い義理の妹の方に感情移入してしまう人が多いんじゃないかと。
シンデレラってとにかくルッキズムの権化のようなストーリーだと思うんですよね。
舞踏会でなぜシンデレラが選ばれたかといったら、やはりその見た目が秀でていたからでして。
そういうルッキズムに対してのアンチテーゼとか、その手の要素に関しては、同じような文脈で昨今話題になった『サブスタンス』に近い作品でもあるかと思います。
サブスタンスほど徹底していたりぶっ飛んでいたりはしませんが。
とはいえ、ねじ曲がった性格がその顔面にも出まくっている意地悪な継母とは違い、義理の妹は最初は夢見がちなとても可愛らしい田舎娘なんですよね。
それが舞踏会で金持ちに見初められるために過激なルッキズムに身を染めていくのですが。
とにかく周りにまともな人間はほとんどおらず、時代ゆえ麻酔なしでの整形や、ちょっと常識では考えられない手法でのダイエットなどで見た目はどんどん美しくなっていくものの、中身はどんどん醜くなっていくという、現代の夜の世界にもありがちな地獄へと落ちていきます。
今作ってシンデレラリメイクとか過度なルッキズム云々みたいな要素も多分にありつつも、ボディホラーとしても相当によくできた作品です。
実際、作中のグロ描写は相当なレベル。
それなりにグロ描写に耐性がある人でも、相当にきつい描写の連続でして、そういう意味でもかなり見ごたえのある作品です。
確実に、見る人の評価は分かれるとは思いますが、とにかく視覚的にも胸糞的にもずっしりくることは間違いないので、その手の映画が好きなのであれば一度は見ておいても損はないんじゃないかと思います。
刺さる人にはかなりぶっ刺さるタイプの作品だと思います。
ということで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。