大洪水



​どうも、松本13です。

今回は、『大洪水』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『大洪水』は、2025年にNetflixで公開された、韓国のSFパニック映画。主演はキム・ダミ。


【あらすじ】

とあるマンションの3階の部屋にて、6歳の息子ひとりと暮らすアンナは、周囲が洪水で沈んでいることに気づく。床は水浸しになり、あっという間にこの建物自体も水没する。そこへ彼女を保護しに来た謎の男が現れるが…


​今作、かなりの賛否両論の作品として話題となりました。

ただ、否定的なレビューに関しても、大体は「ストーリーが意味不明」というものであり、映像作品としての品質はかなり高いと思うんですよね。

​とにもかくにも今作、見る人によって「面白い」と「意味不明」に評価が真っ二つに分かれるところが、非常に興味深いところでして。

​ネタバレになってしまうので詳細は伏せますが、今作は「パニック映画の皮をかぶったSF映画」なんですよね。

​とはいえ、序盤はまっとうにパニック映画しているのですが、SF色が前面に出てくる後半の展開についていけない人が多いようで。

確かに今作、パニック映画として見たら、後半は本当に意味不明な「ぶん投げエンド」なんですよね。

​ただSF映画としてはかなりよくできていまして、周回プレイを重ねて作品の仕組みを理解すると、「なるほど、そういうことか」と膝を打つシーンの連続。

​ただそれはあくまでも「SF映画として今作を数回見た上での話」であって、それだけの熱量をこの作品に持てる人がどれだけいたかと言ったら、あんまりいなかった。だから、かなり微妙な評価となってしまっているわけでありまして。

​そもそも、今作を見る多くの人が、SFじゃなくてパニック映画を期待して観たと思うんですよね。言ってしまえば、「ちょっとした『アルマゲドン』みたいな、映像がすごくて後半ちょっと泣ける」みたいな。

​視聴スタンスとしては「お約束」を期待する結構ゆるいスタンスであったと思うのですが、実際の内容はと言うと、それとは真逆の「腰を据えて観るSF作品」でして。そりゃあ、ほとんどの人はついていけないよな、と。

​それに加えて、今作は韓国映画。

主演のキム・ダミって、『The Witch/魔女』でアクション映画好きからは絶大な知名度を誇る女優かと思いますし、胸糞満載なドロドロ展開がお家芸の韓国映画なので、「大洪水で孤立したマンションでの地獄絵図」みたいな展開も期待できるわけですし。

​とにかく、いかようにも期待できる作品なのですが、実際の内容はおそらくほとんどの人が期待しなかったであろうSF路線。じゃあ、SF映画として文句なしの大傑作かと言ったら、個人的には「よくできた作品ではあるものの、良作止まり」といったところでして。

​とにかく今作、どこからどう見てもパニック映画ですし、何ならタイトルも『大洪水』ですし。

後のSF展開は作り手からすれば「ちょっとしたサプライズ」だったのかもしれませんが、多くの人にとっては単なる「ぶん投げ」で終わってしまいました。

​そんな「作り手の意図と、鑑賞者側の期待が全く噛み合わなかった」作品が今作でして、そういう「ちょっとした事故映画」みたいな観点で見ると結構楽しめるんじゃないかと。

​前述のように、SF映画としてはわりかしよくできた映画なので、作品の性質をある程度理解した上でなら、一度は見ておいても損はない作品なんじゃないかと。

​ということで今回はこの辺で。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


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