アベンジャーズ/エンドゲーム
どうも、松本13です。
今回は『アベンジャーズ/エンドゲーム』についてです。まずは簡単な概要とあらすじから。
【概要】
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、2019年のアメリカのスーパーヒーロー映画。MCUの22作目であり、フェーズ3の完結編となる。
【あらすじ】
サノスによる虐殺で全宇宙の生命の半数が消滅してから22日後。傷心のヒーローたちは逆転の手がかりを求めてサノスを急襲するが、インフィニティ・ストーンは全滅させられており、絶望に突き落とされる。それから5年後…
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の公開が迫り、再上映なども行われている今作。
『エンドゲーム』がそうやってトピックとなるたびに絶賛の声は多々あるものの、「ポリコレ要素が寒い」などなど、作風や一部演出などに対する微妙な評価も結構出てきたりするのですが。
確かに今作、冷静に見たらちょっと微妙な部分はあると思うんですよね。個人的にも『エンドゲーム』のその手のシーンって、冷静に見たら決していい印象を持たなかったでしょうし。
ただ、当時MCUをリアルタイムで追いかけていた人で、今作を冷静に見れた人ってあまりいないと思うんですよね。
前作『インフィニティ・ウォー』のラストで、それこそ映画史に残ると言っても決して過言ではない衝撃のラストという不意打ちで全世界を地獄の地獄に叩き落とし、しかも『エンドゲーム』公開までの1年余りを放置プレイという超絶鬼畜行為を行っておりまして、リアルタイム勢の心は本当にボッコボコだったと思うんですよね。
そこからの『エンドゲーム』となると、もはや冷静になんて見ていられないわけでして。
通常だったらちょっと微妙に思ってしまうような『エンドゲーム』のお祭りノリとかポリコレノリとかそういうのも、全然許せちゃうんですよね。まあ、それくらいに『インフィニティ・ウォー』という作品が地獄だったということなのですが。
言ってしまえば『エンドゲーム』って、史上最高の「感動ポルノ」であったと思うんですよね。そして、おそらく史上最大レベルに機能した感動ポルノであったと思うのですが、そもそも前作が『インフィニティ・ウォー』という地獄。それに加えて、そもそものプロジェクト始動からの助走に10年以上かけているのですから、ちょっとやそっとの浅知恵での感動ポルノというわけでもないですしね。
故に、ちょっとやそっとアレなことをやられたところで鼻につくどころか、めちゃくちゃ飢えていたので「もっとくれ」状態でして、リアルタイム勢としてはアレぐらいの過剰な味付けがむしろちょうど良かったんですよね。
ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スタークについても同様。
そもそもロバート・ダウニー・Jrも『アイアンマン』以前は色々と問題を抱えている時期でして、初期のアイアンマンも完全無欠なヒーローというわけでもなく、むしろ結構微妙な部分もあったりしたのですが。
ただ、そこから本当に色々あったんですよね。初期はイケイケなセレブであったトニー・スタークが、『エンドゲーム』の冒頭では、宇宙の最果てでメンヘラサイボーグとアメリカ式定戦みたいなことやってる、完全に死んだ目のオッサンになっているわけなので、その紆余曲折を知っていると感情移入せずにはいられないわけでして。なにせ10年以上の付き合いですから、それこそちょっとした親戚のおっちゃんくらいの親しみを持っていたりしたのですが。
そんでもってのあのラストなので、これはもう泣かずにはいられないわけなんですよね。
みたいな前提条件があると、『エンドゲーム』って本当にめちゃくちゃ素晴らしい映画ではあると思うのですが、ただそれって前述のような「リアルタイム勢かつインフィニティ・ウォーの衝撃ありき」みたいな話ですので、そのような前提条件がない人の評価がちょっと微妙になってしまうのは仕方がない部分はあるんじゃないかと。
そういう部分で評価が割れるのも、今作ならではの面白い部分かと思いますが。
そんなこんなで『エンドゲーム』で無事完結したかと思ったら、なんやかんやでまだ続き、不評・大コケ・メインキャスト降板ゆえの路線変更などの紆余曲折の末、引退したはずのロバート・ダウニー・Jrもまさかの復帰となる『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』。果たしてどうなることやら。
期待はもちろんあるものの、それ以上の不安もあったりするのですが。フェーズ4が相当に失速気味だったゆえに、以前のような助走も全く足りていないわけですし。
とはいえ『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』って完結編2部作の前編ですので、言ってしまえば『インフィニティ・ウォー』的立ち位置なんですよね。なので、ちょっとやそっとの内容で終わることはないと思いますし、作り手もその点は重々承知しているはずなので、それなりの展開は用意してくるとは思うのですが。
ただ『インフィニティ・ウォー』に匹敵する地獄って、再現しようと思ってもできないと思いますし、前述のように助走が足りないゆえ、それぞれのキャラクターへの思い入れというのも以前よりは控えめである感は否めませんし。
とはいえ『インフィニティ・ウォー』で思いもつかなかった地獄を、そして『エンドゲーム』で最高の感動を届けてくれたので今回も、何かしらの奇跡を起こしてくれるのではと期待はしているのですが。
そう考えると『エンドゲーム』って、サウナの後の水風呂みたいなものだったのかもしれません。やはり水風呂って、直前のサウナでの極限状態までの追い込みがないと「ととのう」ことはできませんからね。それゆえに前提条件によって評価が伸び悩んでしまう部分があるかと思いますが。
あなたは『エンドゲーム』でととのった勢でしょうか? それとも微妙だった勢でしょうか?
ということで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。