アギト-超能力戦争-



どうも、松本13です。今回は『アギト-超能力戦争-』についてです。まずは、簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『アギト-超能力戦争-』は、2026年の日本の特撮映画。2001年の特撮ドラマ『仮面ライダーアギト』の新作映画となる。


【あらすじ】

半凍死・半焼死という怪死体を発見した警視庁Gユニットは、街で暴れる超能力者たちと遭遇。最新鋭装甲服G6で挑む葵るり子らが圧倒される中、事態打開のため刑務所に収監中の元G3装着員・氷川誠の出動が求められる…


​今作のような、いにしえのライダーが復活、みたいな作品ってあんまり成功したことがないと思うんですよね。

​ビジュアルはめちゃくちゃ面白そうなのだけれど、蓋を開けてみたら超絶微妙……みたいなことが過去に何回もあったので、期待値は低めで見てみたのですが、めちゃくちゃ面白かったです。

​ただ今作って、かつての出演者たちが再び集う、いわば「同窓会ムービー」でして。

​同窓会って行く前は誰しもが楽しみだと思うのですが、帰り道の気持ちって結構それぞれだったりすると思うんですよね。

​実際、幸せな気持ちで帰る人よりも、複雑な思いを抱えて帰る人の方が下手したら多いんじゃないかと思うのですが。

​とにもかくにも、そんな同窓会ムービー故、原作に対しての思い入れで評価がかなり違ってくる作品だと思うんですよね。

​ちなみに私は、仮面ライダーアギトについては思い入れはほとんどなかったり。

​全く見たことがないというわけではないのですが。

かなり話題となった作品ですし、ゲームなどもありましたし、完全ノータッチというわけではないのですが。

​ただ思い入れはほとんどなかったので、同窓会で言ったら一応卒業はしているのだけれど、途中から転校してきた口だからちょっとしか通ってない……みたいな立ち位置ゆえ、25年の年を重ねたキャストについても、今作の作風やストーリーなどについても、素直に楽しむことができました。

​要潤演じる今作の主人公・氷川が服役囚となっているという部分もめちゃくちゃ面白かったですし、完全大人向けな内容ゆえ、容赦ない所は容赦ないですし。

​仮面ライダーがバンバン出てくる特撮ドラマとしてみるとちょっと微妙かもしれませんが、ちょっとしたSFサスペンスとしてみるとかなり面白いと思うんですよね。

​一応仮面ライダーアギトの説明もそれなりにされるので、予備知識なくても楽しめるかと思いますし。とはいえ最低限の予備知識はあった方がより楽しめると思うので、AI要約などでも、ある程度解像度は高めておいた方がいいかと思いますが。

​とにもかくにも、通常なら数クールの予習が必要となってとっ付きづらい仮面ライダーという作品にも関わらず、予備知識がほとんどなくても作品単体で楽しめるという点に関しては、個人的にかなり評価したい部分だったりします。

​仮面ライダーアギトってそれこそ平成を代表するコンテンツかと思うのですが、その部分でのノスタルジーをめちゃくちゃ感じるんですよね。

​それこそあの時代を代表するイケメンであった要潤や賀集利樹が、いい感じのおっさんになっている部分も個人的にはめちゃくちゃ好きですし。

​そういったあの時代の朝の雰囲気、そんな平成ノスタルジーを感じられるというのも、今作の大きな魅力かと思います。

​ただそれって前述のように、私が原作にそこまで思い入れがないからなのであって、原作ファンからすると今作って色々複雑みたいですね。

​個人的にはガチ勢ではないものの、ただ平成ライダーの初期数作の絶大さみたいなのはなんとなくわかるんですよね。

​90年代って長らく休止期を迎えていた名作特撮が復活を遂げた時代でして、リアルタイム世代にとっての思い入れって相当なものだったと思うんですよね。

​平成のあの休止期明けの特撮シリーズの盛り上がりって、ちょっと今の感覚では表せない部分もあるのですが。

​そんな90年代にゴジラとウルトラマンは見事に復活を遂げまして(厳密に言うとゴジラ平成VSシリーズは89年ですが)、ただ仮面ライダーって単発映画があったもののテレビシリーズでの復活はなく、他の特撮シリーズよりもちょっと遅れた2000年代に復活したんですよね。

​そういう部分もあって、当時のリアルタイム世代にとっての「平成ライダー初期シリーズ」って、かなり絶大な存在だったと思うんですよね。

​ゆえにリアルタイム世代の思い入れってちょっとやそっとでは語り尽くせないものかと思いますし、人によっては今作はちょっとした聖典と言ってしまっても過言ではないかと思いますし、また人によっては初恋の人や当時の憧れの人が出ている番組でもあったりしますし。

​そういう並々ならぬ思い入れなどを持って今作を見てみると、私とはまた違った評価になってしまうと思うんですよね。

​実際、今作を受け入れがたいとするリアルタイム世代の評価も多々あったりしますし。

​それに加え今作、一部若手キャストの演技が本当にひどくてですね、その部分がめちゃくちゃノイズになってしまっているんですよね。

​この手の特撮番組って若手や新人の登竜門なので、ちょっと演技がおぼつかないキャストもいたりするのですが、今作って25年前のキャストが集結している作品。

​しかも主人公は若手ではなく演技のできるベテラン勢。なんか構図的に、めちゃくちゃ若手がベテランの足を引っ張っている感があったりするんですよね。

​それとCGも、令和の作品とは思えないぐらいに微妙でして。

​それなりに予算が限られた作品であるということはわかるのですが、とはいえそれなりに実績のある作品の直接的続編なのですから、もうちょっとなんとかならなかったのかというのが正直なところ。

​本当に仮面ライダーの劇場版って何でこんなにCGが微妙なんでしょうか?その部分は技術力というよりも予算的問題かと思いますが。

​などなど難点や賛否両論点は多々ある同窓会ムービーですが、特撮作品としてのクオリティはかなり高いかと思いますし、大人向けストーリーゆえ、仮面ライダーや特撮好きでなくとも普通に楽しめる作品なので、一度は見ておいても損はないんじゃないかと。

​ストーリーにそれなりに賛否両論はあるかと思いますが、ただこの手の同窓会ムービーって大抵当時の主要キャストは現役を退いた世代交代系ストーリーみたいになるかと思うのですが、今作はそのような定番要素は控えめで、当時のキャストがゴリゴリに前線でバチバチやり合うみたいな、その部分に関しては本当に素晴らしかったんじゃないかと。

​特撮に限らず令和になってから平成の名作が次々と復活していますが、そのほとんどが明確な成功は収められていません。やはり同窓会ムービーというのはちょっと難しいものなのでしょうか。

​仮面ライダー作品としても、いにしえのライダー復活系は明確な成功を収められた作品がほとんどないのですが、今作に関してもやはり高い壁を超えることはできなかったんじゃないかと。

​ネット上のレビューに関してもかなり賛否両論ではあるのですが、ただリアルタイム世代がみんなかなりいい年の分別のある大人ゆえ、賛否どちらのレビューもめちゃくちゃロジカルで大人な語り口なんですよね。

​脊髄反射や感情的な罵倒や炎上みたいなのは、ほとんどなかったり。

​そういう部分も今作ならではの面白いところだと思いました。

​逆にその部分の大人な対応で、ちょっと評価が下支えされている部分はあるかと思うのですが、本来ならもうちょっと平均評価は低くなっているかと思いますし。

​ということで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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