攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL



どうも、松本13です。

​今回は、『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』についてです。今回は映画ではなくテレビアニメについてなので、番外編程度とお考えください。まずは簡単な概要とあらすじから。


【概要】

『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、2026年の日本のアニメ作品。士郎正宗による同名コミックを原作としている。


【あらすじ】

西暦2029年、高度情報化社会。全身義体のサイボーグ・草薙素子は、バトーら精鋭と防犯特殊部隊の設立を望んでいた。荒巻大輔のスカウトにより公安9課「攻殻機動隊」として始動し、謎のハッカー「人形使い」の陰謀に挑む…


​今作、傑作と評価する声も多々あるのですが、「つまらない」や「意味不明」などの低評価も結構ある、極端な賛否両論となっているかと思うのですが。そのような評価になってしまうのって、今作が結構な割合の人にとっての攻殻機動隊とはちょっと違う作風だったからだと思うんですよね。

​今作って原作コミック準拠の作風の、これぞ攻殻機動隊といった作品ではあるのですが、ただ多くの人にとっての攻殻機動隊って、コミックよりも押井守版映画か神山健治版アニメだと思うんですよね。

​そのような作風を期待すると、ちょっと微妙な評価になってしまうかと思うのですが、とはいえこれまでのアニメ化作品って、作画もストーリーもかなりアレンジが加えられていまして、その部分が魅力の一つでもあったかとは思うのですが。

​ただ、これまで何度も映像化されるたびに原点として意識されるのは押井守版映画で、原作コミックってそこまで強く意識されてこなかったと思うので、今作のような試みというのも個人的にはめちゃくちゃアリだと思うんですよね。

​ただ、先述のように原作コミックってこれまでの映像化作品とはかなり違う作風でして、画風についても登場人物のキャラクターについても。ゆえに、いつものような攻殻アニメを期待した人にとっては、ちょっと微妙な印象になってしまうかもしれませんが、ただ原作コミック準拠という作品の性質さえ理解しているのであれば、決して悪い作品ではないと思うんですよね。

​いにしえのコミックを忠実に再現したレトロフューチャー感というのも、今作ならではの魅力かと思いますし。ただ今作、原作要素を意識するあまり、原作のとっつきづらい部分まで忠実に再現しちゃった感があると思うんですよね。

​実際、原作コミックって知る人ぞ知る名作ではあるものの、誰もが知る名作というわけではありませんし、それは内容の難解さなどを含めた「とっつきづらさ」が原因だと思うんですよね。

​実際、原作コミックってセリフだけでなく脚注や補足情報などを含め、めちゃくちゃ情報量の多い作品でして、通常の漫画とは比べ物にならないくらいの読み応えがある作品なんですよね。

​見方を変えると読むのがめちゃくちゃ大変でして、現代のコマ割りやテンポの漫画に慣れている人からすると、だるくて読んでられないとなってしまう可能性も大いにあるんですよね。

​今作、そういうハードルの高さまでちょっと再現してしまった感があったりもするのですが、とはいえ映像化作品ゆえ、コミックに比べたら大分とっつきやすくはなっていると思うんですよね。

​今作が原作コミックの魅力を完全に再現できているわけではないかもしれませんが、とはいえ原作コミックの魅力を端的に感じられる映像化作品という部分では、めちゃくちゃ価値があると思うんですよね。

​原作コミックって、週刊少年誌系のコミックなどのようにどこでも読めるわけではないですし、情報量的にスマホで読むのには適さないので、電子版だとそれなりの大きさのタブレットが必要になりますし、読むためのハードルも結構高かったりするんですよね。それに加え、先述のように内容もかなりとっつきづらいですし。

​そういう意味でも今作の存在意義ってすごい大きいと思いますし、攻殻機動隊という作品群の一つの方向性としてはめちゃくちゃアリだと思うんですよね。

​個人的には攻殻機動隊では押井守版映画が一番好きなのですが、とはいえもう30年以上前の作品ですし、主演俳優の田中敦子さんもお亡くなりになってしまいましたし、下手にそこにこだわり続けても呪縛にしかならないと思うので、今作のような新たな試みは必要だと思うんですよね。

​攻殻機動隊がコンテンツとして新たな段階に進んでいくためには、今作のような賛否両論ってむしろ歓迎すべきだと思うんですよね。

​一番やばいのが、古参ファンが絶賛するだけの一見さんお断りな、ライトユーザーからすると面倒なコンテンツになってしまうことだと思いまして。

そなような高評価・高齢化・先細りとなって没落していった名作って多々あると思いますし。

​攻殻機動隊って難解だなんだと言われつつ、なんやかんやでそのような面倒なコンテンツになることなく、新規ユーザーを取り込むことにもその時代ごとに成功している稀有な作品群だと思うので、個人的にはどのような方向性であれ新作が作られることは大歓迎だったりします。

​実写化映画を含め、それなりに賛否両論のある作品もあったりはするものの、駄作は一つもないと思うんですよね。

​そのような作品群の中でも特に尖った作風の今作ですが、先述のような作品の性質さえ理解した上で見るのであれば、一見の価値はあるんじゃないかと。

​他の様々な作品の元ネタの答え合わせという意味で見ても、かなり興味深い作品だと思うんですよね。

​ということで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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