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クソ映画検証2『ムービー43』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証2、『ムービー43』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ムービー43』は、2013年にアメリカ合衆国で公開されたインディペンデント系のコメディ・アンソロジー映画。本作の脚本はほとんどのスタジオによってあからさまに拒絶されたため、完成までに丸10年の期間を要した。多くのスター俳優の出演と、多くの批評家から酷評されたことで広く知られている。 【あらすじ】 脚本家が自らの脚本の購入を映画会社に迫り、幹部の男を銃で脅迫する。男は上役に相談するが、それを機にあらぬ騒動が巻き起こる… 名作映画にも洋画邦画、メジャーなものからインデペンデント系まで様々なものがあるように、クソ映画にも様々な種類がありまして。 私がインデペンデント系のクソ映画と聞いてまず思い浮かぶのがこの映画だったりします。 この映画、とにかくネタがひどい。 下ネタはもちろんのこと、ブラックなネタも相当に盛りだくさん。 しかもそれらのレベルが相当にぶち抜けたレベル。 ネタにしても描写にしても洋邦問わず映画の中ではなかなか見ないレベル。 それくらいにひどいんですよね。 そういうぶち抜けた酷さって1周回って面白いみたいな評価になったりもすると思うのですが、この映画のすごいところは全くそういう楽しみ方ができないところなんですよね。 そもそもこの映画、ネタがネタなだけに間違って見ない限りはそれなりにひどい映画だと思って見るわけです。 悪趣味なもんだと、一周回って面白いならそれはそれでありなんじゃないかと、それくらいのスタンスで見る人がほとんどだと思うんですよね。 にもかかわらず全く面白くないという。 これだけ制約もクソもないやりたい放題の映画を作っておいて、全く面白くないってむしろかなりすごいことだと思うんですよね。 一般層が見たら不快なのはもちろんのこと、この映画の属性を知った上で見てる人すら不快にさせるレベル。 この作品は14本の短編からなるアンソロジーなのですが、その作品のほとんどが本当に見ていてつまらないし不快。 一周回ったら面白いのだけれど、絶妙に一周回らずに、めちゃくちゃ不快な部分で止まっているのが逆にすごいと思うんですよね。 むしろこの映画、笑える映画にする方が簡単だと思うんですよね。 このようなノリやネタで全く笑えないって本当に逆にすごいと...

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声

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どうも、松本13です。今回は、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、2024年のイギリス・アメリカ合衆国の歴史映画。2000年の前作『グラディエーター』と同じく、監督はリドリー・スコット。 【あらすじ】 前作から16年後。ルッシラの息子、ルシアスは母の計らいでローマから亡命し、ヌミディアで妻と暮らしていた。そんなある日、マルクス・アカシウス将軍率いるローマ軍が侵攻してくる… この映画、興行的にも批評的にも大成功した作品かと思います。 個人的にもめちゃくちゃ楽しめましたし、グラディエーターの続編としても、リドリー・スコット監督作品としても、そのような要素抜きにした1つの映画としても、とても素晴らしいものだったと思います。 ただあの名作の続編ということで、過剰に期待しすぎてしまうと、その期待の方面によってはちょっと肩透かしな部分もあるかと思います。 とにかくこの映画、前評判がめちゃくちゃ良かっただけに、本当に過剰な期待をしてしまいがちだと思うんですよね。 当たり外れが激しいリドリー・スコット監督作品なのだけど、これは当たりだ!みたいな期待も、前評判を聞いて持ってしまいがちですし。 それと今作公開の少し前に公開された同じく続編ものである、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が興行的にも批評的にも大爆死したということで、その部分の高低差でこっちの続編が必要以上に持ち上げられてしまった感もちょっとあるんじゃないかと。 そういう諸々の部分で過剰な期待をしてしまいがちですが、過剰な期待さえしなければめちゃくちゃ楽しめるいい続編なんじゃないかと。 少なくともあの名作の続編として、それなりに期待をしてみても残念感は一切なかったので。 確かに前作のラッセル・クロウ演じる圧倒的英雄と、ホアキン・フェニックス演じる歴史的クソ王子の強烈さに比べると若干弱い部分はあると思うんですよね。 今作の主人公にしても、クソ王子にしても、決して悪くはないもののちょっと弱いかなと。 ただその部分をペドロ・パスカル演じる将軍と、デンゼル・ワシントン演じる謎の男が絶妙に補っているんですよね。 そのような登場人物たちのせめぎ合いや、素晴らしい演技については本当に一見の価値があるかと思います。 ただ前作の記憶が曖昧だと...

ヴェノム:ザ・ラストダンス

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  どうも、松本13です。今回は、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は、マーベル・コミックスのキャラクター『ヴェノム』をベースにした、2024年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。『ヴェノム』(2018年)シリーズの3作目であり、「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」(SSU)の5作目となる。 【あらすじ】 エディ・ブロックと、彼の身体に寄生する地球外生命体シンビオートのヴェノムは、カーネイジとの戦いでパトリック・マリガン刑事の殺害容疑をかけられ追われる身となり、当てもなく放浪していた。エディは自らの無実を証明するため、ニューヨークへ向かうことを決意する… この映画、一般的な評価についてはいまいちパッとしない印象の作品ですが、個人的にも同様の評価です。 とはいえ個人的にはヴェノムというキャラクターも、主演のトム・ハーディも大好きなので、ヴェノムとトム・ハーディがいちゃこらしてるだけで大満足だったりするのですが。 ただ今作はいまいちパッとしないソニー ズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)という、そもそもその呼称すらあまり知っている人がいない、クロスオーバーシリーズの一環でして。 そもそもSSUって、スパイダーマンの名を冠していながらスパイダーマンが出ないというかなり微妙なシリーズでして。 実際シリーズのほとんどの作品がコケるか酷評されるかみたいなかなり悲惨な状態だと思うのですが。 そんな微妙なシリーズの中で唯一それなりの成功を収め、シリーズをけん引する役割を担っていたのがヴェノムだったわけでして。 そういう部分も含めるとちょっとこの作品は弱いかなと。 それに加え今作はヴェノムシリーズの完結編なので、どうしてもシリーズが終わってしまう寂しさゆえに評価がマイナス方面に触れがちだと思うんですよね。 そういう諸々を含めるとちょっと微妙な評価になってしまいがちなのですが、ただ作品単体で見るのならそこまで悪くはないんじゃないかと。 クロスオーバー要素がちょっとノイズになってしまっている部分はあるかと思いますが、とはいえ大味アメコミ映画くらいの感覚で見るのなら結構楽しめるんじゃないかと。 個人的にヴェノムシリーズはとても好きなので、ひとまず綺麗な形で完結したという部分については評...

ラッシュアワー

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どうも、松本13です。今回は、『ラッシュアワー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ラッシュアワー』は1998年に公開されたアメリカ映画。本作はジャッキー・チェンが出演した米国映画で初めて米国国内での興行収入が1億ドルを突破した作品となっている。 【あらすじ】 LA在住の中国領事の愛娘が誘拐された。刑事カーターはFBIに疎まれつつも、香港から来た捜査官リーと事件を追跡。だが、真相に近づく彼らに、次々と危険が襲いかかる… この映画、当時はもうすでに国際的な知名度はあったものの、ハリウッド進出に関しては毎回苦戦をしていたジャッキー・チェンが初めて問答無用の大成功を収められた作品であり、そういう意味でもジャッキーキャリアの中では頭一つ抜きん出た知名度のある作品ではあるかと思うのですが。 この時代のジャッキー・チェンって、映画の度に骨を折ったり生死の堺をさまよったりと、今から考えるとちょっと異様な状態だったんですよね。 にもかかわらずハリウッド進出となると毎回苦戦続き。 多くのファンはそんな経緯を少なからず知っているだけに、この映画公開時の大ヒット御礼な、ジャッキーおめでとう!な、一種のお祭りムードというのは本当に印象に残っています。 単独主演でなく、製作体制も違うので数あるジャッキー映画の名作と見比べると微妙な部分はあるかもしれませんが。 ただジャッキー映画としてはともかく、アクションコメディ映画としてはもう抜群に面白いんですよね。 そしてバディムービーとしてもかなり素晴らしい作品なんじゃないかと。 とにかくアクションコメディとしてもバディムービーとしてもバランスが素晴らしく、テンポもよく、さらにその合間合間におなじみのジャッキー・アクションが見れるというめちゃくちゃ素晴らしい作品でして。 ジャッキー映画としてはかなりライトな内容ではあるものの、とにかくとっつきやすく、見やすい内容なので、むしろジャッキー映画初心者の入り口としてはうってつけなんじゃないかと。 個人的にはジャッキー映画としてはもちろんのこと、アクションコメディやバディムービーとしてもめちゃくちゃおすすめの映画だったりします。 アクションコメディもバディムービーも、名作となると母数はそこまで多くはないので 選択肢はいくらあってもいいと思うんですよね。 というわけで今回はこの辺で。最後...

終わらない週末

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どうも、松本13です。今回は、『終わらない週末』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『終わらない週末』は、2023年にNetflixで配信されたアメリカのSF・スリラー映画。主演はジュリア・ロバーツ、イーサン・ホーク。 【あらすじ】 アマンダと夫のクレイ、息子アーチーの一家は、のんびりと週末を過ごそうとレンタルした豪華な別荘にやってくる。しかし、到着して早々に世間では不可解なサイバー攻撃によって携帯やパソコンが使えないという事態が発生する… ひとまずこの映画をまだ未見で、そしてこの映画を最大限楽しみたいという人は今すぐ何の予備知識もなしにこの映画を見てみてください。 それがこの映画を最大限に楽しむ方法かと。 これ以降にも明確なネタバレ要素はありませんが、とはいえこの映画は公式が盛大にネタバレしちゃってる感が否めないんですよね。 本来ならこの映画はめちゃくちゃに面白い映画のはず。メインビジュアルがとにかく不穏さに溢れていますし、イーサン・ホークが不安そうな顔をしていますし。 不穏なメインビジュアルかつ、イーサンホークが不安そうな顔をしている映画ってもうそれだけで相当に面白そうな映画なわけなのですが。 この映画は休暇を利用して片田舎に訪れた家族が、正体不明の現象に襲われるという部分がストーリーの肝だと思うのですが。 結局その現象が一体何なのか?そのわからなさがめちゃくちゃ面白いわけです。 ただこの映画は公式が終末映画として宣伝をしちゃってるんですよね。 何が起きるのか?そしてどうなるのかがわからないのが面白いのに、それが終末だと盛大にネタバレしちゃってるんですよね。 そしてこの映画にそれ以上の何かしらの要素があるかと言ったら全くないわけで。 終末映画というのはある種この映画のようなNetflixオリジナル作品のお家芸のようなものなのですが、ただこれまでの終末映画というのは終末が訪れた後のようなものが多かったですし、どちらにしても終末というのが明確な何かしらの結末を迎える、もしくは迎えた後の映画が主でした。 ただこの映画は終末の始まりを描いているだけの映画なので、それがどうなるのか?という部分が最後の最後まで描かれているというわけでもなく、しかも作中で伝わってくるのは人伝やラジオなどから断片的に伝わってくる不確かな情報ばかり。 まあそれも終末映画と...

ヴィーガンズ・ハム

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  どうも、松本13です。今回は、『ヴィーガンズ・ハム』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ヴィーガンズ・ハム』は、2021年のフランスのブラックコメディ・ホラー映画。 【あらすじ】 ソフィアとヴァンサン夫妻は肉屋を営んでいるが、経営が思わしくない。そんなある日、過激派のヴィーガンを誤って殺してしまい、死体を処理するため遺体を解体し、「イラン豚」として店で売ったところ、町で評判となる… この映画、あらすじの時点でもう相当に面白そうだと思うのですが、本編を見てみるとその期待を裏切ることのない面白さです。 この手の映画ってタイトルやあらすじはめちゃくちゃ面白そうなのだけれど、内容はそうでもないという映画も多々あったりするのですが、この映画は本当に内容もしっかり面白い。普通に期待値を超えてくる出来の良さです。 うっかりヴィーガンを殺してしまってその肉を食べてみたらとても美味しく、儲かったからまた殺してまた食べてまた売る。   そのためにヴィーガンを殺しまくるという、一見ヴィーガン嫌悪に溢れた映画のように見えて、美味しいし儲かるからという理由で動物だけに飽き足らず人殺しさえ厭わないという、肉食に対しての風刺という見方もできるめちゃくちゃによくできた映画でもあったりします。 もちろんそんなこと何も考えずに頭を空っぽにして見れるブラックコメディとしての楽しさも多分にあったりします。 冒頭から映し出されるしょぼくれた肉屋夫婦の姿。少し前に見た同じくヨーロッパの肉屋を舞台とした良作映画『PIGGY』も似たような冒頭だった気がします。 それに肉屋を舞台としたホラーという時点でもう期待値は相当に上がるわけなのですが。 とはいえ序盤は若干トーンを抑えめな展開。ただしヴィーガンを一人殺してからはもうアクセル全開。 ブラックコメディとは言っても一周回って面白いエッジの利いたフランス流の皮肉みたいな、そういう展開もある程度予想していたのですが、そんな小難しいこともなく普通に笑える直球路線。 映画序盤でビーガンの肉は美味しいという先入観を植え付けられ、なおかつ舞台が肉屋ということもあり、それなりの人体破壊描写やカニバリズムという要素がありながら、なぜかグロさをほとんど感じなかったり。 後半になってくると作中の、「ビーガンが美味しそう」という感覚がちょっ...

ヘッド・ショット

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どうも、松本13です。今回は、『ヘッド・ショット』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ヘッド・ショット』は、2016年公開のインドネシアのアクション・スリラー映画。主演はイコ・ウワイス。 【あらすじ】 頭部に銃弾が打ち込まれ、瀕死の状態だった男は、2カ月後にようやく目を覚ますが、自分の過去や名前といったすべての記憶を失っていた。徐々に回復した男はイシュマエルと名付けられ、治療にあたった女医アイリンと次第に惹かれあっていく… この映画は東南アジアの古武術シラットの達人、イコ・ウワイス主演のバイオレンスアクション映画です。 シラットやイコ・ウワイスという名前にピンとこなければ、あれこれ難しい事を考えず、頭を空っぽにして見ることをおすすめします。 大味なストーリーと迫力のあるアクションが楽しめるとても素晴らしい映画です。 良くも悪くも大雑把な映画なのでB級アクションくらいのテンションで見るのがいいのかなと。 ただこの映画を見た多くの人は私を含め、イコ・ウワイスの名を全世界に知らしめた傑作、『ザ・レイド』を期待して見たと思うんですよね。 この映画もアクション映画としては十分に面白いのですが、ザ・レイドと比べるとちょっと弱い部分があるかなと。 逆にザ・レイドと比較さえしなければ十分に楽しめる映画かと思います。 主演俳優を堪能するシュワちゃん映画やスターローン映画、ジャッキー映画やステイサム映画のような、イコ・ウワイス映画として。 ストーリーはあってないようなものなのですが、記憶をなくしたキリングマシーンが愛に目覚め…みたいな、ありがちでありながら大味映画好きにとってはこれ以上にないストーリー。 いわばインドネシア版ジェイソン・ボーンですね。 イコ・ウワイスの身体能力にしても、インドネシア映画ならではの泥臭さや、蛮族感丸出しの悪役など見どころ満載。 ザ・レイド ほどの内容を期待するとやはり若干物足りない部分はあるかと思いますが、とはいえザ・レイドはおそらくイコ・ウワイス映画としても最高傑作の部類に入る映画。 全てをそれと比較するのは酷な話かと。ジャッキー映画を毎回『ポリス・ストーリー』や『プロジェクトA』と比較するようなもの。 ジャッキー映画にしたってステイサム映画にしたって細かな当たり外れは結構あると思うんですよね。 監督の見せ方や格闘シーンの相手役...

オペレーション・フォーチュン

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どうも、松本13です。今回は、『オペレーション・フォーチュン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『オペレーション・フォーチュン』は、2023年のアメリカ合衆国のスパイ映画。監督はガイ・リッチー、主演はジェイソン・ステイサム。 【あらすじ】 イギリスの情報機関MI6御用達の凄腕スパイ、オーソン・フォーチュンに、100億ドルで闇取引される品物「ハンドル」の追跡と回収というミッションが課せられる。任務遂行のためフォーチュンは、天才ハッカーのサラ、新米スナイパーのJJと即席のチームを組んで行動を開始する… 個人的にこの映画はいつものステイサム映画としてとても楽しめました。 私と同じようにいつものステイサム映画として見る分にはとても楽しめる映画だと思います。 本当にこの映画はよくも悪くもいつものステイサム映画といった感じです。 逆にそれ以外の部分に期待しすぎてしまうとちょっと肩透かしを食らってしまうかなと。 今作はジェイソン・ステイサム主演のスパイアクションもの。 スパイアクションと言うと『007』や『ミッション:インポッシブル』シリーズを思い浮かべる人も多いかと思いますが、この映画はそこに並ぶほどではないかと思います。 それらに比べると大分地味に感じてしまったり小規模と感じてしまったりする部分も多いかと思いますが。 とはいえ普通のアクション映画として見たら十分なレベルかと思います。というより前述した2つの作品が異常なのでそれらと比べるのもちょっと酷かなと。あれらは数年に一度のそれこそオリンピックとかその手のお祭りのようなものなので。 じゃあスパイ映画ならではの緻密な情報戦なり大どんでん返しがあるかと言ったらそういうわけでもなく。 そういう部分でもあまり期待しすぎない方がいいかと。 この映画はコメディ要素の強い作品ではありますが、その部分についても期待は控えめにしておいた方がこの映画を楽しめるかと思います。コメディ要素についてはちょっとしたおまけ程度と考えた方がいいかと。 この作品のコメディシーンは結構笑えるところが多いのですが、ただステイサムの過去の出演作には『アドレナリン』シリーズや『スパイ』と言った超名作コメディがあるので、そこまでの期待はしないほうがいいかと思います。 じゃあガイ・リッチー監督作品としてはどうなのか、と言ったらその部分もちょっ...

デモニック

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どうも、松本です。今回は、『デモニック』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『デモニック』は、2021年に公開されたアメリカのSF・ホラー映画。監督はニール・ブロムカンプ。 【あらすじ】 故郷に戻って来たカーリーは、絶縁していた母アンジェラが、全身マヒで昏睡状態になっていると伝え聞く。母が保護されている医療新興会社セラポールを訪れると、医師のマイケルから、「シミュレーション」と呼ばれる意識へと繋がる仮想空間に入り、母を呼び戻して欲しいと頼まれる… この作品、一般的な評価がとてもよろしくないのですが、映画としてはそこまで悪い出来ではないかと思います。 何の期待もせずに配信でなんとなく見たとしたらそれなりに満足できるレベルの映画ではあるかと思います。 大満足して高評価できるかと言ったら別ですが、とはいえそこまで極端にひどい部分のある映画でもないかと思います。 じゃあ何でこの映画の評価がここまで低いかと言ったら、この映画の監督がニール・ブロムカンプだからだと思います。 ニール・ブログカンプってめちゃくちゃ面白い映画を撮る監督ですからね。 しかも内容は仮想現実もの。凶悪犯の頭の中に入り込むという、その手の映画としては名作と名高い『ザ・セル』と同じようなストーリー。 いわばニール・ブロムカンプ版ザ・セルを期待した人もそれなりにいるかと思いますし、それを抜きにしたってビジュアルにしても何にしても名作フラグが立ちまくっているわけです。 それらのフラグや視聴者の心を叩き割るような面白くなさがこの映画の最大の特色です。 つまらないのではなく面白くない。絶妙に盛り上がらない。この部分のニュアンスがちょっと難しかったりするのですが、とにかく面白くなりそうなフラグが立ちまくりだし、作中でも、何度もここからは盛上がるのだろうな、というポイントが あるのですが、それら全てをなぜか素通りするという謎仕様。 映画の中盤になるとかなり退屈になってくるのですが、とはいえ監督はニール・ブロムカンプ。ここまではあえて退屈させてタメを作って後半から一気にたたみかける算段なんじゃないか。 何かしらの仕掛けやサプライズはあるだろうと、誰もが思うと思うのですが。だってニール・ブロムカンプ監督作品だし。 しかし結局何も起こらず、盛り上がりどころも全てスルーしてエンディング。 ニール・ブロムカ...

ブルービートル

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どうも、松本13です。今回は、『ブルービートル』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ブルービートル』は、2023年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。様々な「DCコミックス」の実写映画作品を、同一の世界観のクロスオーバー作品群として扱う『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズの第17作品目の映画。 【あらすじ】 大学を卒業したばかりの青年ハイメ・レイエスは希望を胸に故郷へ戻り、世界における自分の目的を見つけようと模索する日々を過ごしていた。 そんなある日、エイリアンのバイオテクノロジーが残された古代の遺物「スカラベ」を思いがけず手にしたことで、彼の運命は一変する… この映画、公開時にはすでにバットマンやスーパーマンなどのクロスオーバーシリーズ、DCEUの打ち切りが決まっており、もともと配信用に作られたということもあり、プロモーションもほとんどされず、挙句の果てには日本ではビデオスルーというかなり不遇な扱いを受けている作品だったりするのですが。 しかも劇場公開がなされた本国アメリカでの興行成績は無事爆死だそうで。 とにもかくにも出揃っている情報だけ見ると、もう駄作フラグが立ちまくっているかと思うのですが。 いい予感は全くしなかったりするのですが。 ただ実際に見てみるとそう悪くはないんですよね。 大味なアメコミヒーローもの、くらいの感覚で見るとむしろめちゃくちゃ面白いんですよね。 すでにDCEUの打ち切りが決まっているゆえ、小難しいクロスオーバー要素もなし。 無駄に壮大にも、暗くも重くもなりすぎず。 私個人としては本当にちょうどいい感じのアメコミ映画といった感じでした。 とにかくクロスオーバー要素でゴリ押しな昨今のアメコミ映画ではかなり貴重な、シンプルでこじんまりとした大味映画。 そりゃスーパーマンやバットマンなどと比べたらちょっと微妙かもしれませんが、数あるアメコミ映画の中にこのような作品が一つや二つあってもいいと思うんですよね。 配信用の低予算映画として作られたのならなおさら。 そのくらいの期待値で見るのであればこの映画、普通に楽しめる映画かと思います。 アイアンマンを彷彿とさせるガチャガチャ感や、同じ虫をモデルとしたヒーローということもあり、スパイダーマンを彷彿とさせる部分もあったりするのですが。 そういう部分では新しさのあまり...

クソ映画検証1『デビルマン』

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  どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証 1『デビルマン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『デビルマン』は、永井豪の同名漫画を原作とする、2004年公開の日本の特撮映画。興行・批評ともに大失敗した「伝説のクソ映画」として広く知られている。 【あらすじ】 両親を亡くし、牧村家に引き取られた高校生・不動明は、親友・飛鳥了の父の死をきっかけに、人類の滅亡を画策するデーモン(悪魔)と合体することに。その強い意志により、人間の心を残したデビルマンとなった明は、デーモンと孤独な戦いを続けるが… 言わずと知れたクソ映画の代名詞。 今後、クソ映画を検証していく上での一つの判断基準として触れないわけにはいかないであろう今作。 とはいえこの映画が問答無用のクソ映画であることはもうこれでもかというくらいに明らかなわけで。 しかし今回検証する上での鑑賞については、すでにクソと確定した映画をただぶん殴るだけというわけではなく、映画として素晴らしい部分があるのであればしっかり拾っていこうと、評価していこうと、そういうスタンスで鑑賞しました。 公開から20年以上経ち、さすがに許せる部分もそれなりに出てきてるかと思いますし、私自身、様々なクソ映画やクソ吹き替えを経験しているので、許容範囲もそれなりに広がっていますし、作品としてのいいところの一つや二つくらいは見つけられるのではないかと、1周2周回って面白いくらいの感覚で見れるのではないかと、そう思っていました。 おそらくデビルマンを見るにあたってのスタンスとしては相当に寛容なレベルだったと思います。 にも関わらず作品としていいところを全く見つけることができませんでした。 本当にこの作品は純然たるクソ。クソの中のクソ。冗談抜きで吐き気を催すレベルのクソでした。 これは本当に比喩でも何でもなく、かなり寛容なスタンスで、いいところは拾っていこうと、普通の映画を見るような感性でこの映画と向き合ってしまったゆえに、本当に少し体調を崩すレベルの影響を受けてしまいました。 それくらいにいいところが何一つない、ある意味パーフェクトなクソ映画でした。 本当にこの映画、救いようのないレベルのクソなんですよね。 私個人としてはどんな映画にも素晴らしい部分の一つや二つはあるものだと思っているのですが、この映画に関しては論外。 本当...

ミスト

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どうも、松本13です。今回は、『ミスト』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ミスト』は、スティーヴン・キングの1980年の中編小説『霧』を原作とした、2007年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。監督・脚本は過去にキング原作の『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』を手がけたフランク・ダラボン。 【あらすじ】 激しい嵐が過ぎ去った町に不気味な深い霧が立ち込め、住民たちは身動きが取れなくなってしまう。やがて霧の中に潜んだ正体不明の生物が彼らを襲いはじめる… この映画、今や語るべくもない名作かと思います。 特に鬱映画や胸糞映画というジャンルにおいてはもはや伝説的な作品であるかと。 この映画の見所ってそれこそ語り尽くせないくらいにあるかと思うのですが。 閉鎖的な状況に置かれた際の人間の心理や行動みたいな部分もかなりの見所かと思います。 その部分の選択によって、それぞれが本当にそれぞれの、場合によっては地獄のような結末を迎えるわけなのですが。 この映画、コロナ禍を経験した後に見ると以前とはまた違った印象や感想が持てると思うんですよね。 本当にコロナ禍においては、世界中でいろいろなことがありましたし。 息が詰まるような閉鎖的な状況というのも多くの人が経験したことですし。 真偽定かではない情報も氾濫したり。 そしてそのような状況に置かれた際の人間の心の脆さみたいなものも本当に多くの人が痛いほど身に染みていると思うんですよね。 そういうコロナ禍の諸々を経験した上で見ると以前とはまた違った楽しみ方ができると思うんですよね。 胸糞さなどについても同様。 この映画、おそらく多くの人にとってはもうすでに見たことのある映画かと思うのですが、コロナを経験した後に見ると本当にまた違った印象や感想を持てる作品であるかと思うので、アフターコロナの再視聴はめちゃくちゃおすすめだったりします。 コロナを経験した後に見るとカルトババアの一連とかウィリアム・サドラー演じる豆腐メンタルおじさんとか、ああいうの本当に笑えない話だと思うんですよね。身につまされるというかなんと言うか。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

殺し屋1

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どうも、松本 13です。今回は、『殺し屋1』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『殺し屋1』は、山本英夫による同名漫画を原作とする2001年公開の、日本のアクション・スプラッター映画。主演は浅野忠信。その過激な内容から、日本をはじめ、多数の国で年齢制限やシーンのカットが行われ、ドイツ、ノルウェー、マレーシアでは上映禁止となった。 【あらすじ】 少年時代からいじめられ、武術を磨くも、いまだ気弱な性格は直らず、いつもおどおどしながら暮らしているイチ。しかし、ひとたび特製スーツに身を包むと、彼は殺人マシーンと化す。そんなイチは正体不明の「ジジイ」の巧みな心理操作で殺戮を繰り返していく。一方、安生組の若頭・垣原は、失踪した組長がジジイに消されたとの情報からイチの存在に行き着く… 殺し屋1は、漫画としても映画としても大好きな作品でして。 特に映画においては作品としてはもちろんのこと、三池崇史監督作品としてもトップクラスに好きな作品だったりします。 実際この作品を三池崇史監督の代表作とする声も多々あるかと思いますし。 昨今はかなり当たり外れが激しい印象の三池崇史監督ですが、この時代は本当にゴリゴリに攻めまくった傑作映画を連発していたんですよね。 海外でもホラー映画監督としてめちゃくちゃ評価されていた時代。 とにかくこの映画、バイオレンス満載なスプラッター映画としては相当なレベルの作品かと思います。 ちょっとした『テリファー』 くらい言っちゃっても決して大げさではないかと。 そういう部分に関しての見応えは本当にあるかと思います。 しかもこの映画、かなり頭がおかしな (褒め言葉)コミックが原作なので、ストーリーもめちゃくちゃ面白く、登場人物にもまともな人間がほとんどいなかったりします。 簡単に言うと胸糞だったり鬱映画だったりそっち方面だったりするのですが。 そのようなストーリーに加えて三池隆史監督の容赦ないSMやスプラッター表現がマリアージュした、本当に地獄の地獄のような映画なんですよね。 ひとまずグロに耐性のない人は、この映画は絶対に見ない方がいいんじゃないかと。 グロに耐性があったとしても結構きつい描写が満載。 それらの描写が当時より大分一般化し、その内容もインフレしまくった今見てもなお相当にきついかと。 鬱映画のようなジャンル映画としても相当な破壊力の...

少年時代

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どうも、松本13です。今回は、『少年時代』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『少年時代』は、藤子不二雄Aの同名漫画を原作とした1990年の日本のドラマ映画。主題歌である井上陽水の同名楽曲は大ヒットを記録し、自身の代表曲ともなった。 【あらすじ】 太平洋戦争末期、主人公の風間進二は東京から富山へ疎開する。そこで進二はタケシという少年と親友になるが、級長であり同級生の少年達の中の権力者であるタケシは、何故か学校内では進二を冷たくあしらう。やがてタケシと級友達との権力争いが始まり、進二は否応なくその争いに巻き込まれて行く… この映画、個人的にちょっと複雑な感情のある映画だったりします。 藤子不二雄A原作、かつ名作や名曲としてなにかと引き合いに出されることの多い映画だけに相当な期待をして見たんですよね。 実際この映画にひと夏の冒険とか、キラキラした青春とか、ちょっとした『僕の夏休み』とか『スタンド・バイ・ミー』みたいなイメージを持っている人って結構いるかと思うのですが。 実際の内容はちょっと違うんですよね。 もちろんひと夏の…的なキラキラした夏休み要素もあるにはあるものの、舞台は戦時中、かつ胸をえぐられるようないじめシーンなども多々あり。 決して胸糞鬱映画というわけではないものの、ただ期待からの落差もあり、かなり胸にくるものはありました。 そんなこんなでかなり微妙な気分で鑑賞を終えようとしたところに流れ始める井上陽水の少年時代。 もうそれが本当に全部を持って行っちゃったんですよね。 本当に全部を持って行ったという表現しかないくらいの持って行きっぷり。 本当にここまで全部持って行っちゃう感じのラストシーンってなかなかないんじゃないかと。 そういうもろもろを含めると最終的にはかなり素晴らしい映像体験にはなりました。 ただ本当にこの映画、多くの人が思ってる映画とは全く違う映画だと思うので、視聴の際はその部分はちょっと注意して見た方がいいかと思います。 この映画、井上陽水のテーマ曲も含め、知名度自体はかなりあるかと思うのですが、実際に見たことがある人ってそこまで多くはないと思うんですよね。 戦時中の話で、作中で子供がめちゃくちゃナチスごっことかやりまくっているので、その部分が問題なのかもしれませんが。 地上波で見た記憶は全くありませんし、ソフトを置いている...

ハリーとトント

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どうも、松本13です。 今回は、『ハリーとトント』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ハリーとトント』は、1974年製作のアメリカ映画。第47回アカデミー賞において、アート・カーニーが主演男優賞を受賞し、ポール・マザースキーとジョシュ・グリーンフェルドが脚本賞の候補となっている。 【あらすじ】 72歳のハリーは、妻に先立たれ3人の子供達も独立しており、マンハッタンのアパートに愛猫トントとともに暮らしていた。しかし、区画整理の為にアパートから強制的に立ち退かざるを得なくなり、長男バートの家へ移り住むことになるも、そこに馴染むことができず、娘のシャーリーを尋ねる為、トントを連れてシカゴへ向かう決心をする… 基本的に私の好きな映画というのは何かしら内容が偏っており 、万人に自信を持っておすすめできる映画というのは実際そこまで多くはないのですが。 が、この映画については自信を持って万人にすすめられます。それくらいに間違いのない映画。 とはいえ別に内容がめちゃくちゃ重かったり、暗かったり、心がえぐられるような描写があったりというわけでもなく、変に社会派というわけでも、お涙頂戴な内容でもありません。 じゃあほんわかした映画かと言ったらそうでもなく、頭を空っぽにして見れるタイプの映画ともちょっと違う。 これと言って特筆すべき点は無いのですが(強いて言うなら猫が可愛い)、それでも見た後には心の中に残るものが確かにある映画です。 そういう100%内容勝負みたいな映画というのは実際そこまで多くはないんじゃないかと。 老人が猫と旅をするという時点で好きな人はめちゃくちゃ好きなタイプの映画かと思います。 ビジュアル的にもめちゃくちゃ良さそう。そしてその期待を裏切ることのない内容です。 老人が主人公の映画というのはもうそのビジュアルだけで名作臭がしてきてしまうので内容がビジュアルに負けてしまう映画というのも結構あったりします。 駄作ではないのだけれど期待したほどではなかったかな、というようなのも。 ハリーとトントに関してはそういう期待を裏切ることのない、この手の映画にしては大当たりの部類に入る映画だと思います。 それだけ優れた内容にも関わらず、世間的にあまり知名度がないのが不思議なところです。 内容的にはもっと名作として多くの人に語り継がれてもいいのになと思うのです...

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