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真・仮面ライダー 序章

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どうも、松本13です。今回は、『 真・仮面ライダー 序章』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『真・仮面ライダー 序章』は、1992年2月20日に東映ビデオより制作・発売されたオリジナルビデオ。東映ビデオで制作・発売されたことから東映Vシネマと扱われることもあるが、VHS、DVDともに「東映Vシネマ」、「東映VCINEMA」のレーベル表記は用いられておらず、バンダイメディア事業部を統合したバンダイビジュアルのレーベル表記である「EMOTION」が用いられている。 【あらすじ】 オートレーサーの風祭真は、細胞レベルから体質を改善する研究プロジェクトに被験者として参加する。しかし、病気治療のためのその研究には裏の目的があった。やがて、彼の周囲で奇妙な連続殺人事件が相次ぐようになる… この映画、個人的に仮面ライダーの中ではトップクラスに好きな作品だったりします。 作品としてはそこまで成功した映画とは言えないのですが。 そして公開から時間が経った今となっては覚えてる人もあまりいませんし、後の世代でもこの映画を知っているという人はほとんどいないかと思うのですが。 ただこの映画が明確な成功を収められなかったのって、作品としての欠陥があったというわけではなく、むしろ作品としてはめちゃくちゃ素晴らしかったと思うんですよね。 ただ仮面ライダーにリアル路線を持ち込んだり、グロでダークな大人向けな内容だったということもあり、多くの人が求める仮面ライダーではなかったんですよね。 ただ仮面ライダーを含めた様々な特撮作品が多様化し、かつリアル路線やダーク路線、グロ要素などについても当時に比べればかなり一般化した今となっては、むしろこの尖った内容の仮面ライダーもかなりありだと思うんですよね。 受け入れ準備不足だった当時とは違い、今はむしろ受け入れ準備万端なんじゃないかと。 本当に「真」仮面ライダーとしては相当に良い出来の作品だったんじゃないかと思います。 この映画が成功できなかった理由もわからないではないのですが。 当時、多くの人が期待したのってライダーキックやパンチのある痛快な仮面ライダー映画だったかと思うので。 この映画は必殺技もクソもなく脊髄引っこ抜いたりするちょっとした『モータルコンバット』みたいなことばかりやっているので。 そんな作風ゆえ、好みが分かれる部分はあ...

シティハンター

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どうも、松本13です。今回は、『シティーハンター』についてです。 まずは 簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『シティーハンター』は、1993年に公開された、香港のアクション映画。原作は北条司の同名漫画。 【あらすじ】 凄腕の私立探偵冴羽獠は、日本の大手新聞社の社長令嬢・清子を探し出して日本に連れ帰るよう依頼される。しかしその途中、テロ集団が清子の乗った豪華客船を乗っ取ってしまう… この映画、個人的にはめちゃくちゃ好きな映画です。 鈴木亮平版『シティーハンター』や、フランス版『シティーハンター』など、実写化映画として恐ろしいほどに完成度の高い作品がここ数年公開されているだけに、ネタとしていじられることが多いこの映画ですが。 確かにこの映画、実写化映画としてはかなりの迷作ではあると思うんですよね。 ただジャッキー映画としては普通に面白い映画だと思います。 そもそも当時はこの映画をシティーハンターの実写と思って見た人ってそこまで多くはなかった気がします。 私はこの映画をリアルタイムで見たのですが、個人的に感じた当時の雰囲気としてはそんな感じだった気がします。 あくまで私個人の感覚ではありますが、本当に当時の空気感的にはジャッキーにガチな冴羽獠を期待した人って誰もいなかったんじゃないかってくらい。 だってもう冴羽獠じゃなくて普通にジャッキー・チェンですからね。 そもそもジャッキー・チェンってどの映画でもジャッキーチェンですし。 役名もジャッキーとかドラゴンが多いですし。 それとこの映画って結構なお祭り映画だと思うんですよね。 個人的には本当にこの映画は、お祭りコメディみたいな、そういう見方が一番適切なんじゃないかと思っています。 当時大スターだったジャッキー・チェンが主演。日本のアニメのシティーハンターを題材として、しかもヒロインは後藤久美子。 当時の後藤久美子って圧倒的でしたからね。 圧倒的にぶち抜けた存在の俳優ってどの世代にも1人か2人くらいはいるかと思うのですが。 当時の後藤久美子ってまさにそれくらいの存在だったと思うんですよね。 そんな後藤久美子の出演に加え、さらにこれまた当時圧倒的人気ゲームだったスト2の実写化要素なんかもあったり。 さらには『ガラガラヘビがやってくる』が出てきたりとか。 本当に手当たり次第色々な要素を詰め込んだお祭りムービー。 そういうスタン...

サイレントヒル: リベレーション3D

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どうも、松本13です。今回は、『サイレントヒル: リベレーション3D』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『サイレントヒル: リベレーション3D』は、コナミから発売されたホラーゲーム『サイレントヒル3』を元にした実写映画。2012年10月26日にアメリカ合衆国より劇場公開されている。2006年公開の『サイレントヒル』の続編にあたる。 【あらすじ】 18歳の誕生日を迎える少女ヘザーはサイレントヒルと言う街の悪夢に悩まされながら、父親ハリーと共に各地を転々とし逃げるような生活を続けていた。 新しい学校への初登校の日、ヘザーは探偵を名乗る男ダグラスから「教団に居場所を教えてしまった。逃げろ」と警告を受ける… 個人的にサイレントヒルシリーズのゲームに関しては、かなりのライト勢なので知識も愛着もうっすら程度。 なのでこの作品もとても楽しめました。むしろめちゃくちゃ好きな映画です。 ゲームの実写化映画としても、前作からの続編としてもツッコミどころは多々あったりしますし、この映画を低評価する人の意見はごもっともなのですが。 それでも個人的にはサイレントヒルというゲームの実写化においてはそれ以前に経験した『バイオハザード』に比べれば全然マシというのが一貫した見解でして。 バイオハザードも映画としてはめちゃくちゃ面白いのですが、ゲーム原作映画としてあそこまでむちゃくちゃやる映画もなかなかないと思うので。 それに比べればサイレントヒルなんて可愛いものだと思うんですよね。 前作から10年後の話ということもあり、主役のシャロン役のキャストは変更となっているのですが、その部分もかなり賛否両論だったりします。 前作のシャロンは典型的な美少女。が、今作のシャロンはそういうタイプではなく、いくら成長したとはいえ顔変わりすぎだろうみたいなツッコミどころはあるかと思うのですが。 ただ今作はゲームの『サイレントヒル 3』を下敷きとした映画でして、サイレントヒル3ってプレイヤーが感情移入しやすいようにあえて主人公も絶世の美女とせず、庶民的なルックスとしているんですよね。 その部分の再現度に関しては本当に200点満点レベルに素晴らしいと思うんですよね。 なのでキャスト変更の部分についてはむしろ個人的にはかなりの高評価でした。 ゲームに関してはかなりのライト勢なので、そもそものサイレン...

鬱映画ファイル13『スキャナーダークリー』

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  どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル13、『スキャナーダークリー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『スキャナー・ダークリー』は、2006年のアメリカSFアニメーション映画。原作はフィリップ・K・ディックによる『暗闇のスキャナー』。リチャード・リンクレイター監督、キアヌ・リーブス主演。 【あらすじ】 「物質D」と呼ばれる麻薬が蔓延する近未来のアメリカ。潜入捜査官のフレッドは、情報を掴むため密売人と目される麻薬常習者たちと共同生活を営んでいたが、彼の中で捜査官とジャンキーという2つの人格が分裂を始め、彼は次第に自らのアイデンティティを見失っていく… トリップ ムービー の隠れた名作、『ウェイキング・ライフ』のリチャード・リンクレイター監督作品。 原作はフィリップ・K・ディック。 その手の映画が好きなのであれば、これだけでかなり期待値は上がるかと思いますが。 本作は一応小説が原作ということもあり、そこまで過剰なトリップ ムービーはしていません。 とはいえドラックが題材の映画なので、それなりのトリップ表現などはありますが。 ちなみに今作の主演はキアヌ・リーブス。 キアヌ・リーブス主演作品としては相当に知名度の低い作品ではあるかと思うのですが、決して大コケした駄作というわけではなく。 ただ単に一般受けしない内容というだけで、映画としてはめちゃくちゃ素晴らしいんですよね。 特に今作で用いられている実写映像をトレースしてアニメーション化するロトスコープという手法で構築された世界観が本当に素晴らしい。 実写をトレースしているアニメーションなので、実写という見方もできますし、アニメーションという見方もできるかと思いますが。 個人的にはめちゃくちゃ好きな映像手法なのですが、後の作品でこのような映像手法を全く見かけないので、手間やコストがかかりすぎるのか、クセ強映像ゆえ人気があまりないのか、とにかくあまり見かけなくなってしまったのは残念なのですが。 そういう意味ではある種貴重な作品とも言えます。 この手の映像作品って今ではなかなか見かけないと思うので。 そういう部分の希少価値だけでなく、映画としても普通に面白い作品なので、一見の価値はあるかと思います。 フィリップ・K・ディック原作のドラッグムービーなので好みはかなり分かれるかと思いますが。...

夏の庭 The Friends

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どうも、松本13です。今回は、『夏の庭 The Friends』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『夏の庭 The Friends』は、湯本香樹実の小説、およびそれを原作とした日本の映画。原作小説は1992年に刊行され、十数か国で翻訳出版されている。タイトルはセルジオ・アサドの同名組曲『夏の庭』より。 【あらすじ】 近所に住むひとり暮らしの老人がもうすぐ死にそうだと聞きつけた小学六年生の三人組は、老人の家を張り込むことに。 はじめのうちは少年たちを追い返そうとする老人だったが、次第に彼らを受け入れるようになっていく… この映画、個人的にめちゃくちゃ好きな映画です。 面白いというより、いい映画といったところ。 個人的に筋肉アクションもカンフーもゾンビも出てこないプレーンな映画というのは、そこまで頻繁に見る方ではないのですが。 ただこの映画はめちゃくちゃ好きなんですよね。 私と同じように、上述のような大味映画が好きな人にもとてもおすすめです。 なんかその手の映画が好きな人間特有の妙な琴線というのはあると思うんですよね。 大味のアクション映画が好きだけど、『ストレイト・ス・トーリー』は好きみたいな、そういう人って結構いると思いますし。 あと『スタンド・バイ・ミー』 とか『学校の怪談』とか。 この映画、本当にそういうノリで見れる映画です。 ストーリーに関しても、主人公が死に興味を持つという点はスタンド・バイ・ミーとめちゃくちゃ似ていますし。 老人が出てくるという点はストレイト・ストーリーっぽい面もあったり。 90年代のジュブナイル邦画っぽい雰囲気はもろに学校の怪談ぽかったり。 そういう意味ではこの映画、本当に色々な人の鑑賞に耐えうる作品なんじゃないかと思います。 大味映画好きの妙な琴線に触れたりするような部分もあるし、もちろんプレーンなドラマ映画としても抜群に素晴らしいです。 特撮やアニメを覗いたこの手の邦画って場合によっちゃ何かと叩かれたり揶揄の対象となったりすることもあると思うのですが。 実際日本映画界の良くないところを寄せ集めたような信じられないレベルの駄作映画もあったりしますし。 ただこの映画は逆に日本映画界のいいところだけが寄り集まったような素晴らしい映画だと思います。 この映画、もちろん知っている人は知っているかと思いますが、とはいえ毎...

リコリス・ピザ

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  どうも、松本13です。今回は、『リコリス・ピザ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『リコリス・ピザ』は、2021年公開のアメリカ合衆国の青春映画。製作・脚本・撮影・監督はポール・トーマス・アンダーソン。本作の原題“Licorice Pizza”は、1969年から1980年代後半にかけてカリフォルニア州南部で店舗を展開していたレコードチェーンの名前から取られたものである。 【あらすじ】 1973年、サンフェルナンド・バレーに住むゲイリーは、高校に通いながら俳優としても活動していた。ある日ゲイリーは、10歳年上の女性と出会い恋に落ちる… この映画、とても素晴らしい映画なのですが、ただ大味アクション映画が主食の私のような人間にとっては、若干守備範囲外な映画だったりします。 ただ作中のとあるシーンがとんでもないぶっ刺さり方をしまして、そういう意味ではとても貴重な映像体験となりました。 作品としては本当によくできている素晴らしい映画なのですが、ただ本当に私のような人間にとっては本来ならそこまでぶっささる内容ではないのですが。 ただ作中に主人公の10代の少年が思いを寄せる年上の女性が、これまた年上の男性とデートしている現場を母親の運転する車から目撃してしまうというシーンがありまして。 もうそこが激しくぶっ刺さりまして、心の中の中学2年生が大爆発してもうどうしようもなくなってしまいました。 本当になんだか静止していられず、いろいろなところがむず痒くなるような。 中二病という言葉が一般化した昨今では何かと浅はかなことに用いられがちな中学2年生という言葉ですが。 思いを寄せる年上の女性のデート現場を母親の運転する車から目撃してしまうみたいな、なんかそういうちょっとプラトニックで甘酸っぱいような部分も多々あると思うんですよね。 「エモい」の一言でもかたづけることはできるのだけれど、ちょっと片付き切らない部分があったりなかったりみたいな。 なんかそういうのあるじゃないですか? そういうのってどういうの?と聞かれるとうまく言語化できない部分もあったりするのですが。 本当にあのシーン、刺さる人には相当にぶっ刺さるシーンだと思いますし、私のように心の中の中学2年生が大爆発しちゃう人もいるんじゃないかと思います。 アニメや邦画ならともかく洋画の、それも自分の...

鬱映画ファイル12『パーフェクトブルー』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル12、『パーフェクトブルー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『パーフェクトブルー』は、1997年の日本のアニメ映画。監督は今敏。竹内義和の小説『パーフェクト・ブルー 完全変態』を原案としているが、内容は大幅に異なる。国内でのレイティングはR-15指定、その他ほとんどの国では18禁。 【あらすじ】 人気絶頂のさなかにアイドル・グループから脱退し、女優に転身を図った美少女・未麻。ある日、彼女のもとに熱狂的ファンらしい人物から脅迫めいたFAXが届く。やがてその行為はエスカレートし、未麻は次第に身の危険を感じ始める… この映画に限らず、今敏監督作品の画像ってネット上の色々なところで使用されているので、1度くらいは見たことがあるという人も多いはず。 この作品についても同様。ビジュアルに見覚えがあるという人もかなりいるかと思います。 じゃあ実際に本編を見たことがある人がどれくらいいるかというと、そこまで多くはないんじゃないかと。 私にとっての映画の原体験はレンタルビデオショップだったりするのですが、90年代から00年代のレンタルビデオショップのアニメコーナーの中で、ひときわ異彩を放っていた作品がこの作品であったと記憶しています。 当時のアニメコーナーでの『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』、『AKIRA』、そしてこの『パーフェクトブルー』の存在感って相当なものだったと思うんですよね。 そしてその3作を見ておけば当時の、いわゆるジャパニメーションにおいての大半の要素が摂取できてしまったりします。 攻殻機動隊やAKIRAってアニメとしては割ととっつきやすい部類かと思います。 が、この作品は人によってはちょっととっつきづらい部分もあるんじゃないかと。 故に上記2作品に比べるとちょっとこの作品はマイナーなんですよね。 ただ内容に関しては上記2作品と並んでも遜色ないレベルに素晴らしい作品なので、一度は見ておいても損はないかと思います。 おそらく多くの人の中で、インターネットという概念がかけらも存在していなかった時代に、ネットストーカーという題材を持ち込んだ点も非常に興味深いところです。 サスペンスとしても抜群に面白いですし、今敏監督作品としても一度は通っておいて損はないんじゃないかと思います。 そ...

ターミネーター:ニュー・フェイト

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どうも、松本13です。今回は、『ターミネーター:ニュー・フェイト』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ターミネーター: ニュー・フェイト』は、2019年のアメリカのSFアクション映画。ターミネーターシリーズの第6作目にして『ターミネーター2』の続編であり、他の作品とは別の時間軸が舞台となっている。 【あらすじ】 メキシコシティの自動車工場で働く21歳の女性ダニーは、未来から来たターミネーターに襲われる。そんな彼女の窮地を救ったのは、同じ未来から送られてきた強化型兵士だった。ターミネーターが執拗な追跡を続ける中、伝説の女戦士サラ・コナーが彼女たちの前に現れる… この映画って多くのターミネーターファンにとって3度目の正直だったと思うんですよね。 『ターミネーター4』で3部作構想がぶち上がるもコケて頓挫。 ならばと仕切り直しての『ターミネーター:新起動/ジェニシス』からの3部作構想もまたもやコケて頓挫。 そして3度目の正直の今作。 しかもシュワちゃんに加え、ジェームズ・キャメロンとリンダ・ハミルトンも復帰。 今作への期待度ってもう相当だったと思うんですよね。 過去の怨念って何も前作のものだけじゃないですからね。人によっては4や、下手したら3のものまであったりしますし。なんなら打ち切りとなったドラマの分まで。 それらを背負っての三度目の正直だし、オリジナルメンバーが揃っているし、今度の今度こそ大丈夫だろうと、大丈夫であってくれと本当に多くの人が期待していたと思うんですよね。期待というか半ば願っていたというか。 それでも大成功とはいきませんでした。 そして痛感しました。 もうターミネーターは駄目なんじゃないかと。 さすがに時代がここまで進むと色々無理が出てきますし。 確かに90年代初頭だったらサイバーダイン社を爆破すればスカイネットの誕生を防げたかもしれないですが。 が、今やネットなんて言うのはインフラのようなもので、AIなんていうのはそこら中にありふれていますし。 どうやったってスカイネットが生まれてしまうんですよね。 だったら未来編を作ればいい。そうやってターミネーター4が作られました。私は好きだったのだけれど多くの人の評価はイマイチでした。 結局多くの人にとってターミネーターというのは、いかにターミネーターを生まれなくするか、スカイネット誕生を...

宇宙大怪獣ドゴラ

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どうも、松本13です。今回は、『宇宙大怪獣ドゴラ』についてです。 まずは 簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『宇宙大怪獣ドゴラ』は東宝が製作し、1964年8月11日に封切り公開された日本の怪獣映画。東宝製作の単独怪獣映画としては昭和最後の作品となった。 【あらすじ】 日本上空を周回中の宇宙電波中継所のテレビ中継衛星が、宇宙線のような高熱体の襲撃を受け、爆発する。それと並行して世界各国の宝石店が襲われ、多量のダイヤモンドが盗まれる事件が頻発する… この映画、興行的にも成功を収めることはできず、怪獣映画としての評価もあまりよろしくはない作品だったりします。 今作に出てくる怪獣ドゴラ。人それぞれ好みはあるかとは思いますが、ただ一般的な目線で見るとちょっとビジュアル的に弱いんじゃないかと。 やっぱり怪獣と言ったら恐竜のようなどっしりとしたインパクトのあるものを想像する人が多いと思うんですよね。 宇宙「大」怪獣とまで言う割にはなんかちょっとクラゲのようなイカのような微妙なルックス。 しかも本編に出てくるのはかなり不明瞭な姿が少しだけ。基本は透明。 ポスターの怪獣すらまともに出てこないという、言ってしまえばド派手なポスター詐欺までやらかしているんですよね。 しかもストーリーは怪獣とのバトルというよりダイヤモンドをめぐる人間ドラマがメイン。 とにかく怪獣映画としてのノルマをほとんどこなしていない作品だったりするんですよね。 なんてツッコミどころは多々あったりするものの、映画としては普通に面白いんですよね。 CGなんてまだ存在しない時代の不明瞭なドゴラの合成映像などは逆に不気味で、それはそれでめちゃくちゃインパクトがあったりします。 ダイヤモンドをめぐる人間ドラマについても別に蛇足というわけではなく、最終的にはドゴラへとつながっていきますし、ストーリーとしては普通に面白いんですよね。 ただこの映画、自ら大怪獣と謳っているわけで、その部分に大いに期待した人にとっては相当な肩透かし映画だったんじゃないかと。 ただそういう部分を踏まえた上で見ると全然悪い映画じゃないんですよね。 怪獣映画としてはお世辞にも褒められたものじゃないかもしれませんが、ただSFパニックとしてはかなりよくできた映画なんじゃないかと。 そういう目線で見るのであればこの映画、普通におすすめだったりします。 というわ...

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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どうも、松本13です。今回は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、2019年のアメリカ合衆国、イギリスのスリラー映画。1969年にハリウッド女優シャロン・テートがチャールズ・マンソン率いるカルト集団「マンソン・ファミリー」に殺害された事件を背景に、ハリウッド映画界を描いた作品。クエンティン・タランティーノの監督第9作目であり、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットの初共演作品。 【あらすじ】 ック・ダルトンは人気のピークを過ぎたTV俳優。映画スター転身の道を目指し焦る日々が続いていた。そんなリックを支えるクリフ・ブースは彼に雇われた付き人でスタントマン、そして親友でもある。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに精神をすり減らしているリックとは対照的に、いつも自分らしさを失わないクリフ。パーフェクトな友情で結ばれた二人だったが、時代は大きな転換期を迎えようとしていた… この映画、タランティーノ最高傑作との呼び声も高い作品かと思うのですが。 個人的にもこの作品はタランティーノ映画の中で一番好きです。 その部分は好みや、どの作品がタランティーノ映画の原体験になっているかによっても違ってくるかもしれませんが。 個人的に過去の作品では『パルプ・フィクション』でも、『キル・ビル』でもなく、『ジャッキー・ブラウン』が一番好きなタイプだったりするので、そんな私にとってはこの映画は本当に最高の映画でした。 キル・ビルも個人的には大好きな映画なのですが、ただいわゆる「タランティーノ映画」と言ったら個人的にはジャッキー・ブラウン路線なんですよね。 ただ今作が誰にとっても問答無用の名作になるかと言ったらそれはちょっと疑問なところ。 作風の好みによる部分も多々あったりしますが。 それ以上にこの作品、予備知識の有無によっても評価がかなり違ってくると思うんですよね。 そしてその予備知識をガッツリ知っているのか、ふわっと知っているかでも作品の面白さって違ってくると思いますし。 予備知識なしても楽しめたりはするのですが、ただ個人的には完璧な予備知識があった方が圧倒的に楽しめるんじゃないかと思います。 ちなみに予備知識としては、「シャロン・テート殺人事件」...

鬱映画ファイル11『ソドムの市』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル11、『ソドムの市』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ソドムの市』は、1975年製作のイタリア・フランス合作映画。過激な性描写が非常に多く、欧米ではそれが問題となり、上映禁止となった国も出た。本作の完成後、監督のピエル・パオロ・パゾリーニはローマのオスティア海岸で謎の死を遂げたため、本作が遺作となった。 【あらすじ】 1944年、ヒトラー占領下の北イタリア。ナチズムに加担する4人のファシスト・グループによる常軌を逸した一大狂宴の為に、9人の美少年と美少女が狩り集められる… この映画が公開されたのは1976年。大昔の映画です。 その手の映画って2種類に大別されるかと思うのですが。 今の映画の感覚で見ても全然面白い映画と、ちょっと今の感覚で見ることはできない、ある程度「理解をする」というスタンスが必要な映画。 この映画に関しては後者に属する映画かと思います。 ただこの映画、そういう映画本来の立ち位置とは別に、過激な描写が話題となった映画でもあり、また鬱映画としてもとても有名な作品だったりします。 とにかくその手の映画の話題となると必ず名前の上がる作品だったりするので。 上述のような前提条件を持って見れば残念な映像体験となることはないかと思います。50年以上経った今見てもなお、結構きついなと思えるような過激描写もめちゃくちゃあるので。 そういう意味での見応えもあるかと思います。 この映画の持つ芸術性や政治性みたいな、そういう部分での価値や魅力というのも多々あるかと思うのですが。 ただこの映画がその手の映画に全く興味がない層からも知名度があるのは、過激描写や鬱映画としての知名度に加えて、監督がこの映画公開直後に殺害されたというゴシップ性があってのことかと思うので。 それらの全てを含めての鬱映画としてもかなり見応えがあるんじゃないかと思います。 この映画を特定ジャンルの映画として語るのは決して適切ではないかもしれませんが。 ただ適切な解釈でこの映画を今この時代に見たいという人もそこまで多くはないと思うのですよね。 そういう意味では動機がどうであれ見られることの方に価値があると思います。 映画ってやはり見られてなんぼですし。 とにもかくにもこれまでもこれから先にも鬱映画を語る上で必ず名前の上がる作品ではある...

岬の兄妹

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どうも、松本13です。今回は、『岬の兄妹』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『岬の兄妹』は、2019年3月1日公開の日本映画。監督は片山慎三。 【あらすじ】 とある港町、仕事を干され生活に困った兄は、自閉症の妹が町の男に体を許し金銭を受け取っていたことを知る。罪の意識を持ちつつも互いの生活のため妹へ売春の斡旋をし始める兄だったが… 今作は比較的近年の邦画における胸糞映画としてはトップクラスに名前が挙がることの多い映画かと思います。 あらすじでわかる通り内容は激重なのですが。 ただこの映画、重くて暗いだけの映画じゃないんですよね。 もしこの映画を見るのであればネット検索は一切せずに見ることをおすすめします。 この映画、ネットの一部ではかなりネタにされているので。 「まだまだ出るぞ」のシーンなのですが。 実際に見てみるとまあ凄まじいシーンでして、そのシーンのためにこの映画1本見る価値はあるんじゃないかというくらい。 この手の映画を軽率にネタにしていいのかという部分に関しては少し慎重になる必要があるかと思いますが。 貧困問題や障害者による売春などについては決して軽率にネタにしていい部分ではなかったりしますし。 ただ上述のシーンについてはその部分は関係ないのでネタとしていじっても問題ないかなと。 この手の映画を胸糞映画みたいなジャンル映画、一種の娯楽として消費するのってどうなんだろうと私自身思う部分もあるのですが。 扱っているテーマがテーマですし。 ただ作品へのリスペクトとネタにする際の最低限の分別さえつけていれば個人的には問題ないんじゃないかと思っています。 こうやってコンテンツにする以上はそれくらいに慎重なスタンスですが、個人で嗜むにはもう本当にちょっとした胸糞映画ぐらいの気軽な感覚で楽しんじゃってもいいんじゃないかと。 もちろんそういうのも見る人から見たら問題かと思いますが。 とはいえ『闇金ウシジマくん』が娯楽作品としてあれだけ大成功しているのですから。あれだって同じような状況の人から見たら相当にデリケートな問題ですし。 ぶっちゃけこの手のコンテンツをちょっとした娯楽として摂取するみたいなノリはあると思うんですよね。 SNS全盛のこの時代にネットでネタにするにはちょっと注意が必要な部分はあったりしますが、個人で楽しむ分には本当にそれくらいでい...

空の大怪獣 ラドン

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どうも、松本13です。今回は、『空の大怪獣 ラドン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『空の大怪獣 ラドン』は、1956年に公開された、東宝制作の怪獣映画。監督は本多猪四郎。特技監督は円谷英二。 【あらすじ】 九州の炭鉱で鉱夫や警官が惨殺される事件が発生。調査のため炭鉱を訪れた河村繁は、落盤に巻き込まれて記憶を失ってしまう。数日後、プテラノドンが変異した巨大翼竜ラドンが超音速で飛び回り、各地で暴れ始める… この映画、めちゃくちゃ面白い映画です。 怪獣映画としてはもちろんなのですが、普通の映画としても抜群に面白いんですよね 昭和特撮って、大昔のものなだけに今の感覚で見るとちょっと展開がもっさりしていたり、それゆえに退屈してしまう部分って作品によっては結構あったりするんですよね。 ただこの作品はそういうの一切なしに今の感覚で普通に見れてしまうんですよね。 この映画が公開されたのは1956年にもかかわらず、今でも普通に見れてしまうというだけでもとてつもなくすごいことだと思うのですが、内容も抜群に面白い。 怪獣映画って怪獣が本格的に暴れ出す後半までって、どうしても退屈になってしまいがちだと思うのですが。 今作も肝心のラドンは前半はほとんど出てこなかったりするのですが。 ただ前半パートがかなりホラーテイストになっており、その部分がめちゃくちゃ面白いんですよね。 昭和特撮って一部作品のイメージでポップで子供向けみたいな印象を持っている人もいるかと思うのですが。 この映画に関してはゴリゴリに大人向け。 特に前半のホラーテイストなパートは子供が見たら泣くレベル。 作品としては結構ハードだと思うんですよね。 全然明るくないし、むしろめちゃくちゃ暗いですし、普通に人も死にますし、出血表現なんかも結構ありますし。 この映画、ふわっとした昭和のイメージだけで見るとかなり驚かされるんじゃないかと。 え?こうなるの?みたいな。 ゴジラってよくも悪くも、もうその成り立ちから広く知られた作品であり、キャラクターかと思うのですが。 ラドンの原点であるこの作品って、意外と知らない人も多いかと思うので、一度は見ておいても損はないんじゃないかと。 正直怪獣映画って、特に昭和特撮って個人的には好きだけれど、作品によっては気軽におすすめできないものも多々あったりするのですが。 特に子...

ミッドサマー

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どうも、松本13です。今回は、『ミッドサマー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ミッドサマー』は、2019年公開のホラー映画。監督はアリ・アスター、主演はフローレンス・ピュー。 【あらすじ】 家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と5人でスウェーデンの奥地で開かれる「90年に一度の祝祭」を訪れる。しかし、それは想像を絶する悪夢の始まりだった… この作品、もはや語るべくもない名作、もしくは怪作と言っても過言ではないレベルかと思うのですが。 もしこの映画をまだ見たことがなければ、精神的な警戒レベルを最高レベルにして見ることをおすすめします。 そうやって見てもなお、相当なダメージを受けてしまうかと思いますが。 今作の監督であるアリ・アスターって本当に絶妙に人を不安定にさせる術に長けた監督だと思うんですよね。 最大限に警戒をしていてもなお、絶妙な隙間から絶妙に狙って来るんですよね。 最も見たくないものをめちゃくちゃ見せてくるからそれが嫌で顔を背けるも、その背けた方向にそれ以上に最悪なものがあるみたいな。 アリ・アスターという名を世界に知らしめた長編デビュー作である前作、『ヘレディタリー/継承』についても、シャレにならんレベルでの地獄のような作品でしたが、前作はまだホラー映画としての分かりやすさはかなりあったと思うんですよね。 もうそのビジュアルからホラー丸出しであった前作に比べると、今回はビジュアルにしても内容にしても、よりテクニカルに心をえぐってくる仕様になっているんじゃないかなと。 前作でアリアスター監督作品の傾向を知り、警戒レベル最高で  鑑賞に臨んでもなお、相当な ダメージを受けたので。 作品の傾向を知り、その上で最高レベルの警戒をしてもその隙間を縫ってダメージを与えてくるって、よほどのテクニックがないとできないことだと思うんですよね。 本当にアリ・アスター作品ってそのテクニカルさの最悪さが最狂だと思うんですよね。本当にどれだけ 「最」の字を使っても足りないくらい。 この映画、パッと見のビジュアルはミキプルーンのCMみたいな感じなのですが、内容はまあひどいことひどいこと。 口にするのも憚られるような物事からうまく言語化できない感覚までとにかく最悪さや不快さのオンパレード。 普通に生きていたらなかなか経験...

鬱映画ファイル10『ザ・ホエール』

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  どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル10、『ザ・ホエール』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ザ・ホエール』は、2022年のアメリカ合衆国のドラマ映画。ダーレン・アロノフスキー監督、ブレンダン・フレイザー主演。フレイザーが本作で見せた演技は高い評価を受け、第95回アカデミー主演男優賞など、数々の賞を受賞した。 【あらすじ】 恋人の死をきっかけに過食を繰り返したことで40代のチャーリーは重度の肥満症となってしまった。自分の余命が残り僅かだと悟った彼は、自らが破壊してしまった家族との絆を取り戻そうと試みるが… 『ハムナプトラ』 などの大作に出演し、一時代を築くも、その後は長年低迷していたブレンダン・フレイザーのカムバック作品として話題となった今作。 監督はダーレン・アロノフスキー。 少なからず鬱映画が好きなのであれば、ダーレン・アロノフスキー監督作品を一作は通っているかと思います。 それくらいに多彩で素晴らしい鬱映画を多数作っている監督なんですよね。 それこそ胸糞からトリップまで様々なジャンルの鬱映画を。 そんな鬱映画の名手とも言うべきダーレン・アロノフスキー監督によるアカデミー賞受賞作品である今作。 鬱映画的エッセンスを多分に含みながら、それなりにドラマ要素も含んでいるので、普通の映画感覚でも見れるかと思います。 監督の過去作品、『レクイエム・フォー・ドリーム』が鬱映画としての下限、これ以上にない胸糞度合いだとしたら、今作は 上限ギリギリの鬱映画といったところでしょうか。 なのでとてもライトといえばライト。 とはいえ監督はダーレン・アロノフスキーなので楽に見させてはくれず、ズシンとくる部分は結構きたりします。 しかしながらアカデミー賞を受賞するような大衆性もありつつ。 バランスとしてはかなりいい感じな作品かと思うので、一度は摂取しておいても損はないんじゃないかと。 それなりに見やすさはありながら、ダーレン・アロノフスキーエッセンスもしっかり味わえる作品なので。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

鬱映画ファイル9『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル9、『 ダンサー・イン・ザ・ダーク』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演の、2000年製作のミュージカル映画。第53回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。 【あらすじ】 遺伝性の病で視力を失いつつあるセルマ。彼女は手術しない限り同じ運命にある息子のため、朝から晩まで働きコツコツとお金を貯めていた。しかし運命のいたずらによって予想もしない悪夢が降りかかる… この映画、おそらく鬱映画としては最も多くの犠牲者を出した映画なんじゃないかと思います。 鬱映画と言っても色々な方向性があるかと思うのですが、この映画は見るものが期待した内容と実際との乖離がありすぎるタイプの鬱映画です。 この映画、パッと見はちょっとした親子の絆を描いたハートウォーミングムービーみたいに見ることができると思うのですが。 実際そういう期待値を持って見た人が結構多かったと思うんですよね。 しかもこの映画、カンヌを受賞して、主演は今も当時も大スターであるビョークということで相当に話題となっていたんですよね。 しかしいざ蓋を開けてみればとんでもない内容だったわけで。 世界中で多くの人を地獄の底に突き落としたわけなのですが。 本当にその規模で言ったら鬱映画史上最大レベルであり、おそらく今後もこれを超えられるものはないんじゃないかと。 世界的大スターが主演、カンヌを受賞し、なおかつ見た目を感動作に擬態。この条件を満たす作品ってなかなかないと思うので。 そもそも今はインターネットがある時点で多くの人に注意報や警報が届いてしまうと思いますし。 今作の監督であるラース・フォン・トリアー監督はまあ色々とひどい映画を撮ってる監督でして、その傾向を知ってさえいたら絶対にこの映画を感動作とは思えないわけなのですが。 ただダンサー・イン・ザ・ダークのような勘違いさえしなければ、作品の傾向さえ踏まえてみれば激しく好みは分かれるながらラース・フォントリアー監督作品はとても素晴らしいものが多いので、そういう意味でも一度は通っておいて損はないんじゃないかと思います。 ラース・フォントリアー監督作品としては比較的とっつきやすい内容ではあるかと思うので。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き...

グラン・トリノ

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どうも、 松本13です。今回は、鬱映画ファイル8、『グラン・トリノ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『グラン・トリノ』は、2008年のアメリカ映画。監督、プロデューサーおよび主演はクリント・イーストウッド。 【あらすじ】 仕事を引退して妻にも先立たれた孤独な老人ウォルトは、自身の家がある住宅街に次第に外国人が増えていくことに憤りを感じつつ、鬱屈とした毎日を送っていた。そんなある日、自宅の庭でモン族の少年タオを不良グループから助けたことから、ウォルトは徐々に心を開いていく… この映画、というよりクリント・イーストウッド監督作品が基本的には相当なレベルの鬱映画であるかと思うのですが。 クリント・イーストウッドってもはや知らない人はいないくらいの大スターですし、娯楽色の強い完全懲悪なアクション映画にも多数出演しています。 そんなイーストウッドの監督作品だから、みたいなノリで見て心に深い傷を負ってしまった人って結構多いと思います。 クリント・イーストウッド監督作品は特級呪物くらいの警戒度を持っておいても損はないと思います。 その内容から、『ミリオンダラー・ベイビー』などは一部でかなり話題にもなり、未だにネタにもされていたりするので知ってる人も多いかと思いますが。 『ハドソン川の奇跡』や『 アメリカン・スナイパー』などについても題材が有名ですし、公開時にもかなり話題となりました。 が、意外と『グラントリノ』ってノータッチだったりする人も多いかと思うので、そういう意味ではかなり注意が必要なんじゃないかと。 この映画、普通にあらすじだけ見ると頑固ジジイと移民との心の交流みたいなハートウォーミングな話に思えたりしますが。 内容は相当な鬱映画ですので、間違っても暖かな涙、みたいな期待を持ってみないことをおすすめします。 この映画についても、スポ根ものと思わせての極悪鬱展開のミリオンダラー・ベイビーについても、感動ミリタリーかと思いきやのアメリカン・スナイパーにしても。 とにかくクリント・イーストウッド監督作品は、感動作と見せかけて予想しない方面から強力にぶん殴ってくる作品が多いので、その傾向はどこかで一度経験しておいても損はないかと思います。 内容を勘違いして見て心に深い傷を負ってしまうという不幸な事故を防ぐためにも。 めちゃくちゃ知名度のある大スターなだ...

ダンボ

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どうも、松本13です。今回は、『ダンボ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ダンボ』は、1941年のアメリカの長編アニメーション映画作品。制作はウォルト・ディズニー。 【あらすじ】 母象ジャンボの子供としてサーカス団で生まれたダンボ。耳が大き過ぎて周囲に怪物扱いされていたダンボだったが、自分の居場所を見つけようと奮闘する。そんな中、サーカス団である事件が発生してしまい… この映画、というかダンボというキャラクターって今の若い世代にとってはどうなんでしょう? ある一定の世代まではかなり知名度のあるキャラだとは思うのですが。 フィリックスとかベティちゃんみたいな、キャラは知ってるけど大元は知らないみたいな、そんな感じだったりするのでしょうか? この映画、作品としてはもう語るべくもない名作かとは思うのですが。 ただこの映画と言ったらやはりトラウマ映画としての側面が相当に強いかと思います。 『ピングー』のトドの回とか、『グレムリン』とか『バタリアン』とか、ドラえもんで言ったら『のび太のパラレル西遊記』とか、トラウマコンテンツって古今東西様々なものがあったりするのですが。 下手するとこの作品が世界で最大規模のトラウマコンテンツだったりするのではないでしょうか? 1954年の公開から現在まで世界各国でトラウマを生み出しているかと思うので。 本当にこれ以上の規模のトラウマコンテンツってちょっと思いつかないんですよね。 ディズニー作品としてもアニメ映画としてもとても素晴らしい作品ではあるのですが、ただ何分怖い。めちゃくちゃ怖い。 ダンボのトラウマ要素と言ったらピンクの像がやはり一番かと思うのですが、それ以外のちょっとしたシーンもめちゃくちゃ怖いんですよね。 何なら序盤のテント設営シーンがもう普通に怖い。 サーカスのピエロもめちゃくちゃ怖い。 そしてダンボがいじめられるシーンがもうめちゃくちゃにかわいそうで見ていられなかったりしますし、めちゃくちゃ胸糞が悪い。 とは言ってもディズニー映画なので最終的にはそういう部分もちゃんと回収されはするのですが。 ただそれだけではこの映画の負の要素って全然清算できないんですよね。 幼い頃のトラウマ映画って大人になったら全然平気というパターンも結構あるかと思います。 バタリアンとか今はむしろ大好きですし。 グロとか直接的な恐...

ランボー ラスト・ブラッド

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どうも、松本13です。今回は、『ランボー ラスト・ブラッド』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ランボー ラスト・ブラッド』は、2019年公開のアメリカ合衆国のアクション映画。ランボーシリーズの第5作目であり完結編。 【あらすじ】 長年にわたり、幾多の戦場を渡り歩いてきたランボー。そんな彼も年を取り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた。しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する… この映画、かなり賛否が分かれているかと思うのですが。 そもそもランボーをよく知らない人にとっては、なんかよくわからん怖そうなおっさんが殺意増し増しのホームアローンを繰り広げるみたいな。 その部分がめちゃくちゃ面白かったという人もいれば、ちょっと受け付けないという人もいたり。 ランボーシリーズの完結編としても最高傑作から駄作まで評価が様々な部分が本当に面白かったりします。 それにこの作品、シリーズのどこに愛着を持つかでもかなり評価が違ってくると思うんですよね。 特に1のイメージか、2・3のイメージかで「ランボー観」って結構違ってくると思うんですよね。 個人的にランボーって1から4まで作風は違うながらも、それはそれで全部好きだったりするのですが。 今作に関しては、「もうちょっと何とかならなかったのだろうか?」 というのが正直なところです。 この映画が決して悪いというわけではないんですよね。 この映画を評価する声に関しても理解はできます。 ただ個人的にランボーって、1のめちゃくちゃかわいそうなイメージが強烈に残っているので、本当に今作に関してはもうちょっとなんとかならなかったのだろうかと思ってしまいます。 ランボーって2や3のアクションヒーローなイメージが強いと思うのですが、1ってヒーローでもなんでもないめちゃくちゃ悲惨な映画なんですよね。 そんな第一作が強烈に胸に突き刺さっているので、今作に関しても本当に何と言うか、「もう少しこうなんというか。手心をというか…」と、そう強く感じてしまう部分がありました。 いや、わかるんですよ。じゃあランボーがめちゃくちゃ平和で順風満帆な生活を送っていたらそれはそれで違うだろうってなってしまうと思うので。 この映画ってある種...

ジュラシック・エクスペディション

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どうも、松本13です。今回は、『ジュラシック・エクスペディション』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ジュラシック・エクスペディション』は2017年制作のアメリカのSF・アクション映画。 【あらすじ】 資源調査のため、とある惑星に降り立った宇宙船の乗組員たち。だがそこは恐竜のようなモンスターがのさばる恐怖の星だった… 本家以外のジュラシック○○というタイトルの時点でもうすでに壮大な駄作フラグが立っているかと思うのですが。 その期待を裏切ることのないなかなか香ばしい内容です。 ジュラシック・エクスペディションというめちゃくちゃ語呂の悪いタイトルについても、星1つ台というめちゃくちゃ低い評価についても。 そのくせジャケットだけはめちゃくちゃ面白そうという点についても琴線にビンビンくるものがありましたので視聴をするに至りました。 実際に見てみると、まあ予想通りいろいろとツッコミどころが豊富な内容。 案の定ほとんど恐竜は出てこず。 よくあるジュラシック詐欺。 ストーリーや描写などについても、既存の作品を切ったり貼ったりしたといった印象。どこかで見たことのあるシーンの連続。 とりあえずこの映画作った人、攻殻機動隊はめちゃくちゃ好きなんだろうなと。 登場する恐竜型エイリアンについても、もろに『エイリアン』のデザイン。しかも透明になれる特殊能力付き。そこはなぜかプレデター。 透明になれるので直接的な描写も最小限で済み、めちゃくちゃ制作費節約にもつながるという親切設計。 まあそんなエイリアンと、これまた香ばしい上陸部隊があれこれやらかすみたいな内容なのですが。 この映画の低評価に学芸会レベルとか作りの安っぽさなどを指摘するレビューが多々あるのですが。 個人的にはそのようなことはあまり感じませんでした。 CGについても作中の小物などについても、これよりひどい作品を多く見ているので、むしろそこにはクオリティーの高さを感じました。 CGについてはZ級映画を多数見ている私からすると全然問題ないレベル。 作中の小物については、安っぽさはあるものの、ただそれなりに手はかけてある感じは伝わってきます。 宇宙船内部についてもZ級映画にありがちな貸会議室ほど安っぽくはなく、底辺ビジホくらいのクオリティはあるかと。 何の加工もないポリタンクを背負って火炎放射器とかそういうこと...

フューリー

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どうも、松本13です。今回は、『フューリー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『フューリー』は、第二次世界大戦を描いた2014年のアメリカ合衆国の戦争映画。主演はブラッド・ピット。 【あらすじ】 ナチス占領下のドイツ。進軍を進める連合軍の一員であるベテラン兵ウォーダディーとその仲間3人が乗り込む戦車に、戦場経験のない新兵ノーマンが配属される。銃を撃ったこともないノーマンと4人はぶつかりあいながらも、戦いを通して絆を深めていく。だが、他の部隊はほぼ全滅してしまい、5人は過酷な戦いに挑むことになる… 映画をそれなりの本数見ていると自分の中に色々なフォルダやある種のジャンルができてくるかと思います。 名作、怪作から、一周回って面白いみたいなものから問答無用のクソ映画まで。 そんな私の中の残念映画というジャンルにおいて、長年不動の1位を獲得し続けているのがこの映画。 この映画、作中の展開や一部描写などについてはそれなりに賛否両論はあるものの、そこまで悪い映画ではないかと思います。 戦車隊が主役の戦争映画というのはそれまであまりなかったので、そういう部分でも非常に興味深かったです。 普通に見たら良作の範囲には入る映画だったんじゃないかと。 にもかかわらずこの映画が私の中で不動の残念映画となっているのはこの映画のプロモーションが原因なんですよね。 この映画、一部のポスターなどにデカデカと「ブラッド・ピット最高傑作」と書いてあるんですよね。 これ、絶対言っちゃいけないセリフだと思うのですが。 個人の発言や感想としてならば全く問題ないかと思うのですが、公式のビジュアルでデカデカと宣言するって相当な問題だと思うんですよね。 仮にブラッド・ピットでなくてもこんなこと言ってはいけないと思いますし。 「最高傑作!?」とか、「最高レベルの傑作」とか、最高レベルの感動とか衝撃とか、そういう多少含みを持たせた言い方だったら全然大丈夫だと思うのですが。 「ブラッド・ピット最高傑作」と言い切ってしまっているんですよね。 これって本当に映画におけるキャッチコピーの最低最悪な例と言っても過言ではないと思うんですよね。 これを言われただけで相当カチンと来る人も多いと思いますし。 ブラッド・ピット最高傑作ということは『セブン』や『ファイト・クラブ』や、その他の名だたる名作を超えると...

鬱映画ファイル7、『ヘレディタリー/継承』

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どうも、松本13です。 今回は、鬱映画ファイル7、『ヘレディタリー/継承』 についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ヘレディタリー/継承』は、2018年のアメリカ合衆国のホラー映画。監督はアリ・アスター、主演はトニ・コレットが務めた。 【あらすじ】 一家の年長者だった老女が亡くなり、残された家族は悲しみを乗り越えようとする。そんな中、家の中で怪奇現象が発生。さらに、故人が溺愛していた13歳の孫娘が異常行動をとり始め、やがて衝撃的な事件が一家を襲う… この映画、というよりアリ・アスター監督作品の全てが相当な鬱映画であるかと思うのですが。 長編デビュー作である今作は個人的にかなり強く印象に残っています。 鬱映画を見慣れている、それなりに耐性のある人間でさえ相当なダメージを受けるような。 その手のマニアでさえ絶妙に鍛えられていないポイントをテクニカルに攻めてくるような。 そういういやらしいダメージを与えてくるのがアリ・アスター作品だと思うんですよね。 そんなアリ・アスターが直球で全力でこちらに不快感を与えてくる映画が今作だったりします。 これ以降の作品も十分にひどいのですが、ただそれらは若干テクニカルな変化球だったりするので。 見た目からしてある程度警戒できるこの作品はある意味親切だったりします。 とはいえ内容は特級呪物レベルではありますが。本当に大げさな表現ではなく心の警戒レベルは最大級で見るのがいいんじゃないかと。 この映画を通っているか通っていないかでアレックス・ウルフという俳優のイメージも全く違ってくるかと思いますし。 逆に言うとこの映画を通っているともうアレックス・ウルフのあの顔が絶対に頭から離れなくなってしまいます。 なんてネタ要素も多分に含んでいたりしますが、もううんざりするような胸糞展開ながら、最後まで目が離せない、映画としても抜群に面白いのがまたすごいところだったりするのですが。 とにもかくにも鬱映画というジャンルの、1つの転換点となった作品であることは間違いないかと思うので、その手のジャンルが好きなのであれば一度は通っておいても損はないかと思いますし、アリ・アスター という監督についても同様かと思います。 鬱映画というジャンルが好きでもアリ・アスターは無理という人も結構いると思うんですよね。 割とそういうシャレにならない、娯楽とし...

ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦

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  どうも、松本13です。今回は、『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』は、1990年公開の日本のアニメ映画。『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第6弾。 【あらすじ】 悟空と瓜二つなサイヤ人の生き残り、ターレス率いる壊し屋軍団が襲来。ターレスはその力の源であり、星の生命を食らいつくす神精樹の種を地球に植え付ける… ドラゴンボールシリーズって、直撃した時代やタイミングによって思い入れの強い作品も若干違ってくるかと思います。 特にアニメや映画などの映像化作品については、コミックのように一貫した1つの作品となっていない故に人によって好みや認識が全く違う印象です。 個人的に映像作品においては、かなり範囲を広くとってのフリーザ戦前後が一番印象に残っています。 その範囲が「一番面白い」のではなく、 あくまで私個人の印象に強く残っているだけなのですが。 とはいえこの時代のドラゴンボールって、当時の週刊少年ジャンプと相まってのまさに黄金期の真っ只中で、今となってはなかなか表現できないくらい絶大な存在だったかと思います。 そしてフリーザ戦以前はまだスーパーサイヤ人は存在せず、界王拳と元気玉で戦っていた時代。 バトル漫画の宿命である強さのインフレというのも今ほどは激しくない時代。 そしてこの時代の映像作品におけるドラゴンボールというのは今よりも大分暗いんですよね。 特にこの頃のドラゴンボールって後のシリーズほどまだ登場人物の死というものが多くは無く、その一つ一つの死がめちゃくちゃ重いものだったんですよね。 後のシリーズにおいての死が決して軽いものではないかと思うのですが、ただこの時代のドラゴンボール特有のハードな雰囲気ってあったと思うんですよね。 特にオリジナル映像作品においては悟空の父親が殺されたり、息子が殺されたり、とにかくハードな話が多く、それらのエピソードは当時子供だった私の心に深く突き刺さっています。 若干トラウマに近いくらいに。 子供の頃って誰でもそうだと思うのですが、悟空がまだ少年だった頃のドラゴンボール無印で育った私にとって、悟空というのはヒーローというよりちょっとした友達と言うか、歳の近い親戚みたいな、そんな感覚でした。 そして比較的ポップなドラゴンボール...

君たちはどう生きるか

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どうも、松本13です。 今回は、『君たちはどう生きるか』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『君たちはどう生きるか』は、2023年公開のスタジオジブリ制作による日本のアニメーション映画。原作・脚本・監督は宮﨑駿。 【あらすじ】 母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。亡き母の妹であり、新たな母親になった夏子に対して複雑な感情を抱き、転校先の学校でも孤立した日々を送る眞人。そんな彼の前にある日、鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギが現れる… この映画のすごいところは一切のプロモーションを行わなかったことだと思います。 そもそもここまでの大作で一切プロモーションを行わないという決断をできること自体がとてつもないと思いますし、しかもそれで大成功するというところも凄まじい。 真似しようと思ってもなかなかできないことだと思います。 プロモーションが無いというのは、この映画の魅力のひとつでもあるかと思います。タイトル以外の内容は一切わからない状態で映画を見るという体験って、ジブリの宮崎駿監督作品レベルの大作ではまずありえないことかと思うので。 そういう意味では公開からしばらく経って、情報が出尽くし、アカデミー賞受賞などでもそれなりに内容が漏れ伝わってきた今となっては、その部分の魅力は損なわれてしまったかと思うのですが。 もしまだこの映画についてよくわかっていないのであれば、今すぐ全ての情報をシャットアウトして、この映画を見てみることをおすすめします。 それがこの映画を何よりも楽しむ方法だと思いますので。 とはいえ多少内容を知っていたとしても普通に楽しむことはできますし、そもそも映画としてはそれが普通の状態。 この映画は日本だけでなく世界中で絶賛されていますが、それでもこれまでの宮崎駿監督作品に比べると若干賛否両論の気が強いかなといった印象です。 その部分の原因は多々あるかと思うのですが、プロモーションを一切行わなかった故、期待したものと内容が違ったという点もあるかと思います。 それと登場人物及びキャラの一部が見方によっては気持ち悪いと感じてしまうこと。 これまでの宮崎駿監督作品にもそのようなキャラや描写は多々あったかと思うのですが、割と登場頻度が高いところにそういうキャラが...

鬱映画ファイル6『タクシードライバー』

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どうも、 松本13です。今回は、鬱映画ファイル6、『タクシードライバー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『タクシードライバー』は、1976年公開のアメリカ映画。監督はマーティン・スコセッシ。脚本はポール・シュレイダー。主演はロバート・デニーロ。 【あらすじ】 ニューヨークの片隅で鬱屈した日々を送るベトナム帰還兵の青年トラビス。不眠症の彼は、夜勤のタクシードライバーの仕事に就く。彼は夜の街を走りながら、麻薬や売春が横行する社会に嫌悪感を募らせていく… この映画、もはや語るべくもない名作かと思いますが。名優ロバート・デニーロの代表作でもありますし。 ただアンチハッピーエンドなアメリカンニューシネマの代表作であるだけに鬱映画要素も多分に含んでいたりします。 『スタンド・バイ・ミー』 などがよく、子供の頃に見て大人になってからもう一度見る、人生で2度見るべき映画なんて言われたりしますが。 個人的にこの映画も人生で2度3度見るべき映画なんじゃないかと思います。 実際この映画、見るタイミングによって結構印象が違うと思うんですよね。 幼い頃に見てこの映画に憧れるなんてこともあるかもしれませんし、年を取ってからこの映画を見て若い頃を懐かしむなんてこともあるかと思いますし。 そしてまさに今作の主人公と同じぐらいの年齢で見て身につまされる思いをしたりなんてこともあるかと思いますし。 本当にこの映画、見るタイミングによっては 「デニーロかっけー」くらいで終わってしまうかと思うのですが。 ただ本当に若さや自意識をこじらせたり、いわゆる「自分以外の何者かになりたい」みたいな感覚に取り憑かれてる間に見るともう本当にめちゃくちゃ胸にくるものがあったりします。 本当にそのタイミングを直撃すると、これ以上にないくらいの鬱映画だったりします。 逆にこの映画を見てそこまで胸に来るものを感じないということは、なんとなくいろいろな事と折り合いをつけられているということだと思うので、それはそれである意味貴重な映像体験だと思います。 そういう意味では人生とか心のリトマス紙的な使い方もできる作品だと思うので、可能な限り早い段階で一度通っておいても損はないかと。 映画としては素晴らしいのはもちろん、ロバート・デニーロとジョディ・フォスターというハリウッドを代表する名優の一番やばい時代を経...

鬱映画ファイル5『真夜中のカウボーイ』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル5、『真夜中のカウボーイ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『真夜中のカーボーイ』は、1969年公開のアメリカ映画。主演はジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマン。 【あらすじ】 自分の肉体と美貌を武器に、孤独なニューヨークの夫人達を慰めて稼ごうと、テキサスからニューヨークへと出てきた青年ジョー。しかし現実は甘くはなく、逆に金を巻き上げられてしまう… この映画、いわゆるアメリカンニューシネマの代表的な作品のひとつなので知っている人も多いかと思います。 実際に見たことがなくても名前くらいは知っている人もいるんじゃないかと。 アメリカンニューシネマって、今でこそ名作中の名作みたいな扱いがなされていますが、当時は反主流アンチハッピーエンドな、かなりアナーキーな作品だったと思うんですよね。 なので結構鬱映画が多かったりします。 アメリカンニューシネマってジャンルとして確立された今となっては遠目から見ると格式高いものに見えたりするかもしれませんが、実際に見てみると結構ひどい内容の映画がいっぱいあるんですよね。 あ、もちろんひどいというのはいい意味で。 ガワがあからさまな鬱映画していない分、意外とノータッチな人も多いかと思うので、ある意味アメリカンニューシネマって掘り返しのあるジャンルかと思います。 そんなアメリカンニューシネマの代表的作品である今作なので、もちろん内容は普通の内容ではなく、むしろかなりの鬱映画。 まあ簡単に言ってしまうとこの映画、勘違いした田舎もんが都会でママ活やって稼いでやろうと甘い夢を見て上京するも現実にフルボッコにされる話でして。 そのいたたまれなさが本当に容赦ないんですよね。 特に昔はインターネットがなかったので、物理的に離れた距離にある情報なんて普通に伝わってこなかったですからね。 主要メディアが報じる情報ならともかく、アンダーグラウンドの情報ならなおさら。 だから田舎から都会に夢見ようと思えばいくらでも夢見れたわけで。 本当にこういう都会幻想って昔であればあるほど強かったと思うのですが。 なので生まれ育った境遇や時代などでこの映画の印象も結構違ってくると思うのですが。 とはいえ都会を夢見る田舎者みたいな、そういう感覚って少なからず誰の中にでもあると思うんですよね。 対象が都会でなく...

鬱映画ファイル4『CUBE』

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どうも、松本13です。今回は鬱映画ファイル4、『キューブ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『キューブ』は1997年製作のカナダ映画。監督はヴィンチェンゾ・ナタリ。 【あらすじ】 目が覚めると謎の立方体に捕らえられていた数人の男女。誰が何の目的で閉じ込めたのかも分からないまま、彼らは死のトラップが張り巡らされた立方体からの脱出を試みる… この映画、個人的に鬱映画としても、シチュエーションスリラーとしても、とても好きな作品です。 特にシチュエーションスリラーとしては間違いなく一番好きな作品。 そもそもこの作品、シチュエーションスリラーのパイオニア的立ち位置の作品かと思うので。 かつてシチュエーションホラーが密室ホラーと呼ばれていたのも、この作品や後に公開された『SAW』などの密室感によるものかと思いますし。 この作品の後に公開されたSAWがド派手にヒットし、なおかつ長期シリーズ化されたこともあり、なんだか妙にその影に隠れてしまった感のあるこの作品なのですが。 SAWシリーズに負けず劣らずの面白さなので個人的にはめちゃくちゃおすすめです。 本当にこの作品、なんだか妙に影に隠れている感があると思うんですよね。 シチュエーションスリラーの元祖と言ったらSAWで、この映画のことは知らないなんて人も結構いるかと思いますし。 一部ではこの映画はカルト映画扱いされていたりもしますし。 鬱映画にしてもシチュエーションスリラーなどにしても、その他のちょっとマニアックなホラーなどについても。 一昔前はレンタルビデオショップの一番端のその他みたいなコーナーに乱雑にぶち込まれていた印象があります。 私にとっての鬱映画が単なる胸糞映画ではなく、いわゆる電波系やオルタナティブなニュアンスも含む、かなり雑多でカオスなジャンルであるのは、そんな一昔前のレンタルビデオショップの片隅の棚が原体験だからだと思います。 そんな、その他のコーナーの中でトップクラスに異彩を放っており、そしてトップクラスの面白さを誇っていたのがこの作品だったりします。 シチュエーションスリラーというジャンルを一般化させたSAWという映画の功績はもちろん大きいかと思いますが。 それ以前に制作され、そもそもの密室ホラーというジャンルを確立させたこの作品の功績ももっと評価されてもいいんじゃないかと個人的には思...

ジョジョ・ラビット

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どうも、松本13です。今回は、『ジョジョ・ラビット』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ジョジョ・ラビット』は、2019年のアメリカ合衆国のコメディ映画。監督・脚本はタイカ・ワイティティ。 【あらすじ】 第二次世界大戦中、孤独なドイツ人少年のジョジョは、イマジナリーフレンドのアドルフ・ヒトラーのみが救いだった。そんなある日、彼は母がユダヤ人少女を自宅に匿っていることに気づいてしまう… この映画、個人的にめちゃくちゃ好きな映画です。 めちゃくちゃ面白い映画ですし、そしてめちゃくちゃいい映画でもあるかと思います。 オールタイムベストには間違いなく入ると思いますし、2010年代映画でも間違いなく10本の指には入る作品だと思います。 個人的にそれくらい思い入れのある作品ですし、それを抜きにしても妙な偏りや癖のある作品ではないので、全方位に自信を持っておすすめできる映画かと思います。 舞台は戦時中のドイツ。となるとちょっと尻込みをしてしまう人もいるかと思います。 戦争映画ってなんか暗いし重いし、よくも悪くも気軽に見れる映画ではなかったりするので。 ただこの映画はそういうとっつきづらさは全くありません。 むしろめちゃくちゃ楽に見れる映画です。ジャンルとしてはコメディですし。 もちろん戦争映画なので明るく楽しい話ではないのですが。 しかも舞台となるのは第二次世界大戦末期のドイツ。むしろ地獄の地獄 。 ただ戦争映画にありがちな、心をえぐられるような鬱展開はあまり無いので、比較的安心して見られる部類の映画かと思います。 じゃあ中身が空っぽかと言ったら決してそういうわけでもなく、戦争映画にしてはかなり楽に見れるコメディタッチではあるものの、しかし心に残るものはかなりあるんですよね。このようなコメディタッチのアプローチだからこそなおさら。 ただ基本的には普通に面白くて子供が可愛いコメディ映画だったりします。一応戦争映画ではあるのですが。 本来混ざり合うことのない、それら二つの要素が奇跡的に混ざり合い、両立しているのは監督のタイカ・ワイティティの手腕によるものが大きいのかなと思います。 個人的にタイカ・ワイティティ監督というのはとても信頼している監督でして。 こういう本来混ざり合うことのないニつの要素を両立させることに非常に長けた監督だと思うんですよね。 タイカ・...

最終絶叫計画5

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どうも、松本13です。今回は、『最終絶叫計画5』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『最終絶叫計画5』は、2013年公開のアメリカのホラー・コメディ映画。 【あらすじ】 新婚夫婦のダンとジョディは、迷子の姪と甥を家に連れ帰って以来、超常的で奇妙な現象を体験するように。専門家に相談し、監視カメラを取り付けてみると、そこには想像を絶するモノが映っていた… 最終絶叫計画は個人的にとても好きなシリーズで、永久に続いてほしいくらいに思ってるのですが、残念ながら今作が現状ではシリーズ最終作品。10年以上も音沙汰がありません。 それまでの作品と比べると評価もあまり高くないのですが、ただ内容は相当に面白いです。 この映画が低評価となった一番の原因は主役交代によるものなんじゃないかと。 これまでのシリーズの主人公だったシンディが今作には登場しないんですよね。 同じく名物キャラだった友達のブレンダも。 ただチャーリー・シーンは今作でも登場します。リンジー・ローハンも同じような枠で登場。 キャストはある意味かなり豪華です。 今作も様々な映画を、最低な形でパロディー化しているのですが、今作のメインとなった映画は『MAMA』。 『スクリーム』や『シックス・センス』や『サイン』など、誰もが知っている超有名作品を題材としていた過去作品に比べると若干知名度の低い作品だったりします。 その部分でも若干評価を下げてしまったんじゃないかなと。 この手の映画って、やはり元ネタが分かってなんぼだと思うので。 MAMAも別にマイナー映画ではないかと思うのですが、とはいえこれまでの作品のように誰もが知る映画かと言ったら決してそういうわけではないかと思います。 まあそんな諸々の事情でこれまでの作品に比べると評価があまりよろしくない今作なのですが、元ネタが分かった上で見ればめちゃくちゃ面白いんですよね。 これまでの作品と遜色ないレベル。劣る面はほとんどないかと思います。 テンポもよく、ネタのバランスもかなりいい感じ。とっちらかりつつもストーリーは一貫していて、本当に元ネタさえわかればめちゃくちゃ面白いんですよね。 確かにおなじみの登場人物によるおなじみの展開みたいな、お約束がなくなったのは残念ではあるのですが。 ただその部分さえ気にしなければ本当にめちゃくちゃ面白い映画だと思います。 MAM...

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