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空の大怪獣 ラドン

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どうも、松本13です。今回は、『空の大怪獣 ラドン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『空の大怪獣 ラドン』は、1956年に公開された、東宝制作の怪獣映画。監督は本多猪四郎。特技監督は円谷英二。 【あらすじ】 九州の炭鉱で鉱夫や警官が惨殺される事件が発生。調査のため炭鉱を訪れた河村繁は、落盤に巻き込まれて記憶を失ってしまう。数日後、プテラノドンが変異した巨大翼竜ラドンが超音速で飛び回り、各地で暴れ始める… この映画、めちゃくちゃ面白い映画です。 怪獣映画としてはもちろんなのですが、普通の映画としても抜群に面白いんですよね 昭和特撮って、大昔のものなだけに今の感覚で見るとちょっと展開がもっさりしていたり、それゆえに退屈してしまう部分って作品によっては結構あったりするんですよね。 ただこの作品はそういうの一切なしに今の感覚で普通に見れてしまうんですよね。 この映画が公開されたのは1956年にもかかわらず、今でも普通に見れてしまうというだけでもとてつもなくすごいことだと思うのですが、内容も抜群に面白い。 怪獣映画って怪獣が本格的に暴れ出す後半までって、どうしても退屈になってしまいがちだと思うのですが。 今作も肝心のラドンは前半はほとんど出てこなかったりするのですが。 ただ前半パートがかなりホラーテイストになっており、その部分がめちゃくちゃ面白いんですよね。 昭和特撮って一部作品のイメージでポップで子供向けみたいな印象を持っている人もいるかと思うのですが。 この映画に関してはゴリゴリに大人向け。 特に前半のホラーテイストなパートは子供が見たら泣くレベル。 作品としては結構ハードだと思うんですよね。 全然明るくないし、むしろめちゃくちゃ暗いですし、普通に人も死にますし、出血表現なんかも結構ありますし。 この映画、ふわっとした昭和のイメージだけで見るとかなり驚かされるんじゃないかと。 え?こうなるの?みたいな。 ゴジラってよくも悪くも、もうその成り立ちから広く知られた作品であり、キャラクターかと思うのですが。 ラドンの原点であるこの作品って、意外と知らない人も多いかと思うので、一度は見ておいても損はないんじゃないかと。 正直怪獣映画って、特に昭和特撮って個人的には好きだけれど、作品によっては気軽におすすめできないものも多々あったりするのですが。 特に子

ミッドサマー

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どうも、松本13です。今回は、『ミッドサマー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ミッドサマー』は、2019年公開のホラー映画。監督はアリ・アスター、主演はフローレンス・ピュー。 【あらすじ】 家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と5人でスウェーデンの奥地で開かれる「90年に一度の祝祭」を訪れる。しかし、それは想像を絶する悪夢の始まりだった… この作品、もはや語るべくもない名作、もしくは怪作と言っても過言ではないレベルかと思うのですが。 もしこの映画をまだ見たことがなければ、精神的な警戒レベルを最高レベルにして見ることをおすすめします。 そうやって見てもなお、相当なダメージを受けてしまうかと思いますが。 今作の監督であるアリ・アスターって本当に絶妙に人を不安定にさせる術に長けた監督だと思うんですよね。 最大限に警戒をしていてもなお、絶妙な隙間から絶妙に狙って来るんですよね。 最も見たくないものをめちゃくちゃ見せてくるからそれが嫌で顔を背けるも、その背けた方向にそれ以上に最悪なものがあるみたいな。 アリ・アスターという名を世界に知らしめた長編デビュー作である前作、『ヘレディタリー/継承』についても、シャレにならんレベルでの地獄のような作品でしたが、前作はまだホラー映画としての分かりやすさはかなりあったと思うんですよね。 もうそのビジュアルからホラー丸出しであった前作に比べると、今回はビジュアルにしても内容にしても、よりテクニカルに心をえぐってくる仕様になっているんじゃないかなと。 前作でアリアスター監督作品の傾向を知り、警戒レベル最高で  鑑賞に臨んでもなお、相当な ダメージを受けたので。 作品の傾向を知り、その上で最高レベルの警戒をしてもその隙間を縫ってダメージを与えてくるって、よほどのテクニックがないとできないことだと思うんですよね。 本当にアリ・アスター作品ってそのテクニカルさの最悪さが最狂だと思うんですよね。本当にどれだけ 「最」の字を使っても足りないくらい。 この映画、パッと見のビジュアルはミキプルーンのCMみたいな感じなのですが、内容はまあひどいことひどいこと。 口にするのも憚られるような物事からうまく言語化できない感覚までとにかく最悪さや不快さのオンパレード。 普通に生きていたらなかなか経験すること

鬱映画ファイル10『ザ・ホエール』

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  どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル10、『ザ・ホエール』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ザ・ホエール』は、2022年のアメリカ合衆国のドラマ映画。ダーレン・アロノフスキー監督、ブレンダン・フレイザー主演。フレイザーが本作で見せた演技は高い評価を受け、第95回アカデミー主演男優賞など、数々の賞を受賞した。 【あらすじ】 恋人の死をきっかけに過食を繰り返したことで40代のチャーリーは重度の肥満症となってしまった。自分の余命が残り僅かだと悟った彼は、自らが破壊してしまった家族との絆を取り戻そうと試みるが… 『ハムナプトラ』 などの大作に出演し、一時代を築くも、その後は長年低迷していたブレンダン・フレイザーのカムバック作品として話題となった今作。 監督はダーレン・アロノフスキー。 少なからず鬱映画が好きなのであれば、ダーレン・アロノフスキー監督作品を一作は通っているかと思います。 それくらいに多彩で素晴らしい鬱映画を多数作っている監督なんですよね。 それこそ胸糞からトリップまで様々なジャンルの鬱映画を。 そんな鬱映画の名手とも言うべきダーレン・アロノフスキー監督によるアカデミー賞受賞作品である今作。 鬱映画的エッセンスを多分に含みながら、それなりにドラマ要素も含んでいるので、普通の映画感覚でも見れるかと思います。 監督の過去作品、『レクイエム・フォー・ドリーム』が鬱映画としての下限、これ以上にない胸糞度合いだとしたら、今作は 上限ギリギリの鬱映画といったところでしょうか。 なのでとてもライトといえばライト。 とはいえ監督はダーレン・アロノフスキーなので楽に見させてはくれず、ズシンとくる部分は結構きたりします。 しかしながらアカデミー賞を受賞するような大衆性もありつつ。 バランスとしてはかなりいい感じな作品かと思うので、一度は摂取しておいても損はないんじゃないかと。 それなりに見やすさはありながら、ダーレン・アロノフスキーエッセンスもしっかり味わえる作品なので。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

鬱映画ファイル9『ダンサー・イン・ザ・ダーク』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル9、『 ダンサー・イン・ザ・ダーク』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演の、2000年製作のミュージカル映画。第53回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。 【あらすじ】 遺伝性の病で視力を失いつつあるセルマ。彼女は手術しない限り同じ運命にある息子のため、朝から晩まで働きコツコツとお金を貯めていた。しかし運命のいたずらによって予想もしない悪夢が降りかかる… この映画、おそらく鬱映画としては最も多くの犠牲者を出した映画なんじゃないかと思います。 鬱映画と言っても色々な方向性があるかと思うのですが、この映画は見るものが期待した内容と実際との乖離がありすぎるタイプの鬱映画です。 この映画、パッと見はちょっとした親子の絆を描いたハートウォーミングムービーみたいに見ることができると思うのですが。 実際そういう期待値を持って見た人が結構多かったと思うんですよね。 しかもこの映画、カンヌを受賞して、主演は今も当時も大スターであるビョークということで相当に話題となっていたんですよね。 しかしいざ蓋を開けてみればとんでもない内容だったわけで。 世界中で多くの人を地獄の底に突き落としたわけなのですが。 本当にその規模で言ったら鬱映画史上最大レベルであり、おそらく今後もこれを超えられるものはないんじゃないかと。 世界的大スターが主演、カンヌを受賞し、なおかつ見た目を感動作に擬態。この条件を満たす作品ってなかなかないと思うので。 そもそも今はインターネットがある時点で多くの人に注意報や警報が届いてしまうと思いますし。 今作の監督であるラース・フォン・トリアー監督はまあ色々とひどい映画を撮ってる監督でして、その傾向を知ってさえいたら絶対にこの映画を感動作とは思えないわけなのですが。 ただダンサー・イン・ザ・ダークのような勘違いさえしなければ、作品の傾向さえ踏まえてみれば激しく好みは分かれるながらラース・フォントリアー監督作品はとても素晴らしいものが多いので、そういう意味でも一度は通っておいて損はないんじゃないかと思います。 ラース・フォントリアー監督作品としては比較的とっつきやすい内容ではあるかと思うので。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き

グラン・トリノ

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どうも、 松本13です。今回は、鬱映画ファイル8、『グラン・トリノ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『グラン・トリノ』は、2008年のアメリカ映画。監督、プロデューサーおよび主演はクリント・イーストウッド。 【あらすじ】 仕事を引退して妻にも先立たれた孤独な老人ウォルトは、自身の家がある住宅街に次第に外国人が増えていくことに憤りを感じつつ、鬱屈とした毎日を送っていた。そんなある日、自宅の庭でモン族の少年タオを不良グループから助けたことから、ウォルトは徐々に心を開いていく… この映画、というよりクリント・イーストウッド監督作品が基本的には相当なレベルの鬱映画であるかと思うのですが。 クリント・イーストウッドってもはや知らない人はいないくらいの大スターですし、娯楽色の強い完全懲悪なアクション映画にも多数出演しています。 そんなイーストウッドの監督作品だから、みたいなノリで見て心に深い傷を負ってしまった人って結構多いと思います。 クリント・イーストウッド監督作品は特級呪物くらいの警戒度を持っておいても損はないと思います。 その内容から、『ミリオンダラー・ベイビー』などは一部でかなり話題にもなり、未だにネタにもされていたりするので知ってる人も多いかと思いますが。 『ハドソン川の奇跡』や『 アメリカン・スナイパー』などについても題材が有名ですし、公開時にもかなり話題となりました。 が、意外と『グラントリノ』ってノータッチだったりする人も多いかと思うので、そういう意味ではかなり注意が必要なんじゃないかと。 この映画、普通にあらすじだけ見ると頑固ジジイと移民との心の交流みたいなハートウォーミングな話に思えたりしますが。 内容は相当な鬱映画ですので、間違っても暖かな涙、みたいな期待を持ってみないことをおすすめします。 この映画についても、スポ根ものと思わせての極悪鬱展開のミリオンダラー・ベイビーについても、感動ミリタリーかと思いきやのアメリカン・スナイパーにしても。 とにかくクリント・イーストウッド監督作品は、感動作と見せかけて予想しない方面から強力にぶん殴ってくる作品が多いので、その傾向はどこかで一度経験しておいても損はないかと思います。 内容を勘違いして見て心に深い傷を負ってしまうという不幸な事故を防ぐためにも。 めちゃくちゃ知名度のある大スターなだ

ダンボ

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どうも、松本13です。今回は、『ダンボ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ダンボ』は、1941年のアメリカの長編アニメーション映画作品。制作はウォルト・ディズニー。 【あらすじ】 母象ジャンボの子供としてサーカス団で生まれたダンボ。耳が大き過ぎて周囲に怪物扱いされていたダンボだったが、自分の居場所を見つけようと奮闘する。そんな中、サーカス団である事件が発生してしまい… この映画、というかダンボというキャラクターって今の若い世代にとってはどうなんでしょう? ある一定の世代まではかなり知名度のあるキャラだとは思うのですが。 フィリックスとかベティちゃんみたいな、キャラは知ってるけど大元は知らないみたいな、そんな感じだったりするのでしょうか? この映画、作品としてはもう語るべくもない名作かとは思うのですが。 ただこの映画と言ったらやはりトラウマ映画としての側面が相当に強いかと思います。 『ピングー』のトドの回とか、『グレムリン』とか『バタリアン』とか、ドラえもんで言ったら『のび太のパラレル西遊記』とか、トラウマコンテンツって古今東西様々なものがあったりするのですが。 下手するとこの作品が世界で最大規模のトラウマコンテンツだったりするのではないでしょうか? 1954年の公開から現在まで世界各国でトラウマを生み出しているかと思うので。 本当にこれ以上の規模のトラウマコンテンツってちょっと思いつかないんですよね。 ディズニー作品としてもアニメ映画としてもとても素晴らしい作品ではあるのですが、ただ何分怖い。めちゃくちゃ怖い。 ダンボのトラウマ要素と言ったらピンクの像がやはり一番かと思うのですが、それ以外のちょっとしたシーンもめちゃくちゃ怖いんですよね。 何なら序盤のテント設営シーンがもう普通に怖い。 サーカスのピエロもめちゃくちゃ怖い。 そしてダンボがいじめられるシーンがもうめちゃくちゃにかわいそうで見ていられなかったりしますし、めちゃくちゃ胸糞が悪い。 とは言ってもディズニー映画なので最終的にはそういう部分もちゃんと回収されはするのですが。 ただそれだけではこの映画の負の要素って全然清算できないんですよね。 幼い頃のトラウマ映画って大人になったら全然平気というパターンも結構あるかと思います。 バタリアンとか今はむしろ大好きですし。 グロとか直接的な恐

ランボー ラスト・ブラッド

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どうも、松本13です。今回は、『ランボー ラスト・ブラッド』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ランボー ラスト・ブラッド』は、2019年公開のアメリカ合衆国のアクション映画。ランボーシリーズの第5作目であり完結編。 【あらすじ】 長年にわたり、幾多の戦場を渡り歩いてきたランボー。そんな彼も年を取り、故郷のアリゾナの牧場で古い友人のマリア、その孫娘ガブリエラとともに平穏な日々を送っていた。しかし、ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致されたことで、ランボーの穏やかだった日常が急転する… この映画、かなり賛否が分かれているかと思うのですが。 そもそもランボーをよく知らない人にとっては、なんかよくわからん怖そうなおっさんが殺意増し増しのホームアローンを繰り広げるみたいな。 その部分がめちゃくちゃ面白かったという人もいれば、ちょっと受け付けないという人もいたり。 ランボーシリーズの完結編としても最高傑作から駄作まで評価が様々な部分が本当に面白かったりします。 それにこの作品、シリーズのどこに愛着を持つかでもかなり評価が違ってくると思うんですよね。 特に1のイメージか、2・3のイメージかで「ランボー観」って結構違ってくると思うんですよね。 個人的にランボーって1から4まで作風は違うながらも、それはそれで全部好きだったりするのですが。 今作に関しては、「もうちょっと何とかならなかったのだろうか?」 というのが正直なところです。 この映画が決して悪いというわけではないんですよね。 この映画を評価する声に関しても理解はできます。 ただ個人的にランボーって、1のめちゃくちゃかわいそうなイメージが強烈に残っているので、本当に今作に関してはもうちょっとなんとかならなかったのだろうかと思ってしまいます。 ランボーって2や3のアクションヒーローなイメージが強いと思うのですが、1ってヒーローでもなんでもないめちゃくちゃ悲惨な映画なんですよね。 そんな第一作が強烈に胸に突き刺さっているので、今作に関しても本当に何と言うか、「もう少しこうなんというか。手心をというか…」と、そう強く感じてしまう部分がありました。 いや、わかるんですよ。じゃあランボーがめちゃくちゃ平和で順風満帆な生活を送っていたらそれはそれで違うだろうってなってしまうと思うので。 この映画ってある種

ジュラシック・エクスペディション

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どうも、松本13です。今回は、『ジュラシック・エクスペディション』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ジュラシック・エクスペディション』は2017年制作のアメリカのSF・アクション映画。 【あらすじ】 資源調査のため、とある惑星に降り立った宇宙船の乗組員たち。だがそこは恐竜のようなモンスターがのさばる恐怖の星だった… 本家以外のジュラシック○○というタイトルの時点でもうすでに壮大な駄作フラグが立っているかと思うのですが。 その期待を裏切ることのないなかなか香ばしい内容です。 ジュラシック・エクスペディションというめちゃくちゃ語呂の悪いタイトルについても、星1つ台というめちゃくちゃ低い評価についても。 そのくせジャケットだけはめちゃくちゃ面白そうという点についても琴線にビンビンくるものがありましたので視聴をするに至りました。 実際に見てみると、まあ予想通りいろいろとツッコミどころが豊富な内容。 案の定ほとんど恐竜は出てこず。 よくあるジュラシック詐欺。 ストーリーや描写などについても、既存の作品を切ったり貼ったりしたといった印象。どこかで見たことのあるシーンの連続。 とりあえずこの映画作った人、攻殻機動隊はめちゃくちゃ好きなんだろうなと。 登場する恐竜型エイリアンについても、もろに『エイリアン』のデザイン。しかも透明になれる特殊能力付き。そこはなぜかプレデター。 透明になれるので直接的な描写も最小限で済み、めちゃくちゃ制作費節約にもつながるという親切設計。 まあそんなエイリアンと、これまた香ばしい上陸部隊があれこれやらかすみたいな内容なのですが。 この映画の低評価に学芸会レベルとか作りの安っぽさなどを指摘するレビューが多々あるのですが。 個人的にはそのようなことはあまり感じませんでした。 CGについても作中の小物などについても、これよりひどい作品を多く見ているので、むしろそこにはクオリティーの高さを感じました。 CGについてはZ級映画を多数見ている私からすると全然問題ないレベル。 作中の小物については、安っぽさはあるものの、ただそれなりに手はかけてある感じは伝わってきます。 宇宙船内部についてもZ級映画にありがちな貸会議室ほど安っぽくはなく、底辺ビジホくらいのクオリティはあるかと。 何の加工もないポリタンクを背負って火炎放射器とかそういうこと

フューリー

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どうも、松本13です。今回は、『フューリー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『フューリー』は、第二次世界大戦を描いた2014年のアメリカ合衆国の戦争映画。主演はブラッド・ピット。 【あらすじ】 ナチス占領下のドイツ。進軍を進める連合軍の一員であるベテラン兵ウォーダディーとその仲間3人が乗り込む戦車に、戦場経験のない新兵ノーマンが配属される。銃を撃ったこともないノーマンと4人はぶつかりあいながらも、戦いを通して絆を深めていく。だが、他の部隊はほぼ全滅してしまい、5人は過酷な戦いに挑むことになる… 映画をそれなりの本数見ていると自分の中に色々なフォルダやある種のジャンルができてくるかと思います。 名作、怪作から、一周回って面白いみたいなものから問答無用のクソ映画まで。 そんな私の中の残念映画というジャンルにおいて、長年不動の1位を獲得し続けているのがこの映画。 この映画、作中の展開や一部描写などについてはそれなりに賛否両論はあるものの、そこまで悪い映画ではないかと思います。 戦車隊が主役の戦争映画というのはそれまであまりなかったので、そういう部分でも非常に興味深かったです。 普通に見たら良作の範囲には入る映画だったんじゃないかと。 にもかかわらずこの映画が私の中で不動の残念映画となっているのはこの映画のプロモーションが原因なんですよね。 この映画、一部のポスターなどにデカデカと「ブラッド・ピット最高傑作」と書いてあるんですよね。 これ、絶対言っちゃいけないセリフだと思うのですが。 個人の発言や感想としてならば全く問題ないかと思うのですが、公式のビジュアルでデカデカと宣言するって相当な問題だと思うんですよね。 仮にブラッド・ピットでなくてもこんなこと言ってはいけないと思いますし。 「最高傑作!?」とか、「最高レベルの傑作」とか、最高レベルの感動とか衝撃とか、そういう多少含みを持たせた言い方だったら全然大丈夫だと思うのですが。 「ブラッド・ピット最高傑作」と言い切ってしまっているんですよね。 これって本当に映画におけるキャッチコピーの最低最悪な例と言っても過言ではないと思うんですよね。 これを言われただけで相当カチンと来る人も多いと思いますし。 ブラッド・ピット最高傑作ということは『セブン』や『ファイト・クラブ』や、その他の名だたる名作を超えると

鬱映画ファイル7、『ヘレディタリー/継承』

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どうも、松本13です。 今回は、鬱映画ファイル7、『ヘレディタリー/継承』 についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ヘレディタリー/継承』は、2018年のアメリカ合衆国のホラー映画。監督はアリ・アスター、主演はトニ・コレットが務めた。 【あらすじ】 一家の年長者だった老女が亡くなり、残された家族は悲しみを乗り越えようとする。そんな中、家の中で怪奇現象が発生。さらに、故人が溺愛していた13歳の孫娘が異常行動をとり始め、やがて衝撃的な事件が一家を襲う… この映画、というよりアリ・アスター監督作品の全てが相当な鬱映画であるかと思うのですが。 長編デビュー作である今作は個人的にかなり強く印象に残っています。 鬱映画を見慣れている、それなりに耐性のある人間でさえ相当なダメージを受けるような。 その手のマニアでさえ絶妙に鍛えられていないポイントをテクニカルに攻めてくるような。 そういういやらしいダメージを与えてくるのがアリ・アスター作品だと思うんですよね。 そんなアリ・アスターが直球で全力でこちらに不快感を与えてくる映画が今作だったりします。 これ以降の作品も十分にひどいのですが、ただそれらは若干テクニカルな変化球だったりするので。 見た目からしてある程度警戒できるこの作品はある意味親切だったりします。 とはいえ内容は特級呪物レベルではありますが。本当に大げさな表現ではなく心の警戒レベルは最大級で見るのがいいんじゃないかと。 この映画を通っているか通っていないかでアレックス・ウルフという俳優のイメージも全く違ってくるかと思いますし。 逆に言うとこの映画を通っているともうアレックス・ウルフのあの顔が絶対に頭から離れなくなってしまいます。 なんてネタ要素も多分に含んでいたりしますが、もううんざりするような胸糞展開ながら、最後まで目が離せない、映画としても抜群に面白いのがまたすごいところだったりするのですが。 とにもかくにも鬱映画というジャンルの、1つの転換点となった作品であることは間違いないかと思うので、その手のジャンルが好きなのであれば一度は通っておいても損はないかと思いますし、アリ・アスター という監督についても同様かと思います。 鬱映画というジャンルが好きでもアリ・アスターは無理という人も結構いると思うんですよね。 割とそういうシャレにならない、娯楽とし

ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦

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  どうも、松本13です。今回は、『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』は、1990年公開の日本のアニメ映画。『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第6弾。 【あらすじ】 悟空と瓜二つなサイヤ人の生き残り、ターレス率いる壊し屋軍団が襲来。ターレスはその力の源であり、星の生命を食らいつくす神精樹の種を地球に植え付ける… ドラゴンボールシリーズって、直撃した時代やタイミングによって思い入れの強い作品も若干違ってくるかと思います。 特にアニメや映画などの映像化作品については、コミックのように一貫した1つの作品となっていない故に人によって好みや認識が全く違う印象です。 個人的に映像作品においては、かなり範囲を広くとってのフリーザ戦前後が一番印象に残っています。 その範囲が「一番面白い」のではなく、 あくまで私個人の印象に強く残っているだけなのですが。 とはいえこの時代のドラゴンボールって、当時の週刊少年ジャンプと相まってのまさに黄金期の真っ只中で、今となってはなかなか表現できないくらい絶大な存在だったかと思います。 そしてフリーザ戦以前はまだスーパーサイヤ人は存在せず、界王拳と元気玉で戦っていた時代。 バトル漫画の宿命である強さのインフレというのも今ほどは激しくない時代。 そしてこの時代の映像作品におけるドラゴンボールというのは今よりも大分暗いんですよね。 特にこの頃のドラゴンボールって後のシリーズほどまだ登場人物の死というものが多くは無く、その一つ一つの死がめちゃくちゃ重いものだったんですよね。 後のシリーズにおいての死が決して軽いものではないかと思うのですが、ただこの時代のドラゴンボール特有のハードな雰囲気ってあったと思うんですよね。 特にオリジナル映像作品においては悟空の父親が殺されたり、息子が殺されたり、とにかくハードな話が多く、それらのエピソードは当時子供だった私の心に深く突き刺さっています。 若干トラウマに近いくらいに。 子供の頃って誰でもそうだと思うのですが、悟空がまだ少年だった頃のドラゴンボール無印で育った私にとって、悟空というのはヒーローというよりちょっとした友達と言うか、歳の近い親戚みたいな、そんな感覚でした。 そして比較的ポップなドラゴンボール無印から

君たちはどう生きるか

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どうも、松本13です。 今回は、『君たちはどう生きるか』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『君たちはどう生きるか』は、2023年公開のスタジオジブリ制作による日本のアニメーション映画。原作・脚本・監督は宮﨑駿。 【あらすじ】 母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。亡き母の妹であり、新たな母親になった夏子に対して複雑な感情を抱き、転校先の学校でも孤立した日々を送る眞人。そんな彼の前にある日、鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギが現れる… この映画のすごいところは一切のプロモーションを行わなかったことだと思います。 そもそもここまでの大作で一切プロモーションを行わないという決断をできること自体がとてつもないと思いますし、しかもそれで大成功するというところも凄まじい。 真似しようと思ってもなかなかできないことだと思います。 プロモーションが無いというのは、この映画の魅力のひとつでもあるかと思います。タイトル以外の内容は一切わからない状態で映画を見るという体験って、ジブリの宮崎駿監督作品レベルの大作ではまずありえないことかと思うので。 そういう意味では公開からしばらく経って、情報が出尽くし、アカデミー賞受賞などでもそれなりに内容が漏れ伝わってきた今となっては、その部分の魅力は損なわれてしまったかと思うのですが。 もしまだこの映画についてよくわかっていないのであれば、今すぐ全ての情報をシャットアウトして、この映画を見てみることをおすすめします。 それがこの映画を何よりも楽しむ方法だと思いますので。 とはいえ多少内容を知っていたとしても普通に楽しむことはできますし、そもそも映画としてはそれが普通の状態。 この映画は日本だけでなく世界中で絶賛されていますが、それでもこれまでの宮崎駿監督作品に比べると若干賛否両論の気が強いかなといった印象です。 その部分の原因は多々あるかと思うのですが、プロモーションを一切行わなかった故、期待したものと内容が違ったという点もあるかと思います。 それと登場人物及びキャラの一部が見方によっては気持ち悪いと感じてしまうこと。 これまでの宮崎駿監督作品にもそのようなキャラや描写は多々あったかと思うのですが、割と登場頻度が高いところにそういうキャラが

鬱映画ファイル6『タクシードライバー』

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どうも、 松本13です。今回は、鬱映画ファイル6、『タクシードライバー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『タクシードライバー』は、1976年公開のアメリカ映画。監督はマーティン・スコセッシ。脚本はポール・シュレイダー。主演はロバート・デニーロ。 【あらすじ】 ニューヨークの片隅で鬱屈した日々を送るベトナム帰還兵の青年トラビス。不眠症の彼は、夜勤のタクシードライバーの仕事に就く。彼は夜の街を走りながら、麻薬や売春が横行する社会に嫌悪感を募らせていく… この映画、もはや語るべくもない名作かと思いますが。名優ロバート・デニーロの代表作でもありますし。 ただアンチハッピーエンドなアメリカンニューシネマの代表作であるだけに鬱映画要素も多分に含んでいたりします。 『スタンド・バイ・ミー』 などがよく、子供の頃に見て大人になってからもう一度見る、人生で2度見るべき映画なんて言われたりしますが。 個人的にこの映画も人生で2度3度見るべき映画なんじゃないかと思います。 実際この映画、見るタイミングによって結構印象が違うと思うんですよね。 幼い頃に見てこの映画に憧れるなんてこともあるかもしれませんし、年を取ってからこの映画を見て若い頃を懐かしむなんてこともあるかと思いますし。 そしてまさに今作の主人公と同じぐらいの年齢で見て身につまされる思いをしたりなんてこともあるかと思いますし。 本当にこの映画、見るタイミングによっては 「デニーロかっけー」くらいで終わってしまうかと思うのですが。 ただ本当に若さや自意識をこじらせたり、いわゆる「自分以外の何者かになりたい」みたいな感覚に取り憑かれてる間に見るともう本当にめちゃくちゃ胸にくるものがあったりします。 本当にそのタイミングを直撃すると、これ以上にないくらいの鬱映画だったりします。 逆にこの映画を見てそこまで胸に来るものを感じないということは、なんとなくいろいろな事と折り合いをつけられているということだと思うので、それはそれである意味貴重な映像体験だと思います。 そういう意味では人生とか心のリトマス紙的な使い方もできる作品だと思うので、可能な限り早い段階で一度通っておいても損はないかと。 映画としては素晴らしいのはもちろん、ロバート・デニーロとジョディ・フォスターというハリウッドを代表する名優の一番やばい時代を経

鬱映画ファイル5『真夜中のカウボーイ』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル5、『真夜中のカウボーイ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『真夜中のカーボーイ』は、1969年公開のアメリカ映画。主演はジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマン。 【あらすじ】 自分の肉体と美貌を武器に、孤独なニューヨークの夫人達を慰めて稼ごうと、テキサスからニューヨークへと出てきた青年ジョー。しかし現実は甘くはなく、逆に金を巻き上げられてしまう… この映画、いわゆるアメリカンニューシネマの代表的な作品のひとつなので知っている人も多いかと思います。 実際に見たことがなくても名前くらいは知っている人もいるんじゃないかと。 アメリカンニューシネマって、今でこそ名作中の名作みたいな扱いがなされていますが、当時は反主流アンチハッピーエンドな、かなりアナーキーな作品だったと思うんですよね。 なので結構鬱映画が多かったりします。 アメリカンニューシネマってジャンルとして確立された今となっては遠目から見ると格式高いものに見えたりするかもしれませんが、実際に見てみると結構ひどい内容の映画がいっぱいあるんですよね。 あ、もちろんひどいというのはいい意味で。 ガワがあからさまな鬱映画していない分、意外とノータッチな人も多いかと思うので、ある意味アメリカンニューシネマって掘り返しのあるジャンルかと思います。 そんなアメリカンニューシネマの代表的作品である今作なので、もちろん内容は普通の内容ではなく、むしろかなりの鬱映画。 まあ簡単に言ってしまうとこの映画、勘違いした田舎もんが都会でママ活やって稼いでやろうと甘い夢を見て上京するも現実にフルボッコにされる話でして。 そのいたたまれなさが本当に容赦ないんですよね。 特に昔はインターネットがなかったので、物理的に離れた距離にある情報なんて普通に伝わってこなかったですからね。 主要メディアが報じる情報ならともかく、アンダーグラウンドの情報ならなおさら。 だから田舎から都会に夢見ようと思えばいくらでも夢見れたわけで。 本当にこういう都会幻想って昔であればあるほど強かったと思うのですが。 なので生まれ育った境遇や時代などでこの映画の印象も結構違ってくると思うのですが。 とはいえ都会を夢見る田舎者みたいな、そういう感覚って少なからず誰の中にでもあると思うんですよね。 対象が都会でなく

鬱映画ファイル4『CUBE』

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どうも、松本13です。今回は鬱映画ファイル4、『キューブ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『キューブ』は1997年製作のカナダ映画。監督はヴィンチェンゾ・ナタリ。 【あらすじ】 目が覚めると謎の立方体に捕らえられていた数人の男女。誰が何の目的で閉じ込めたのかも分からないまま、彼らは死のトラップが張り巡らされた立方体からの脱出を試みる… この映画、個人的に鬱映画としても、シチュエーションスリラーとしても、とても好きな作品です。 特にシチュエーションスリラーとしては間違いなく一番好きな作品。 そもそもこの作品、シチュエーションスリラーのパイオニア的立ち位置の作品かと思うので。 かつてシチュエーションホラーが密室ホラーと呼ばれていたのも、この作品や後に公開された『SAW』などの密室感によるものかと思いますし。 この作品の後に公開されたSAWがド派手にヒットし、なおかつ長期シリーズ化されたこともあり、なんだか妙にその影に隠れてしまった感のあるこの作品なのですが。 SAWシリーズに負けず劣らずの面白さなので個人的にはめちゃくちゃおすすめです。 本当にこの作品、なんだか妙に影に隠れている感があると思うんですよね。 シチュエーションスリラーの元祖と言ったらSAWで、この映画のことは知らないなんて人も結構いるかと思いますし。 一部ではこの映画はカルト映画扱いされていたりもしますし。 鬱映画にしてもシチュエーションスリラーなどにしても、その他のちょっとマニアックなホラーなどについても。 一昔前はレンタルビデオショップの一番端のその他みたいなコーナーに乱雑にぶち込まれていた印象があります。 私にとっての鬱映画が単なる胸糞映画ではなく、いわゆる電波系やオルタナティブなニュアンスも含む、かなり雑多でカオスなジャンルであるのは、そんな一昔前のレンタルビデオショップの片隅の棚が原体験だからだと思います。 そんな、その他のコーナーの中でトップクラスに異彩を放っており、そしてトップクラスの面白さを誇っていたのがこの作品だったりします。 シチュエーションスリラーというジャンルを一般化させたSAWという映画の功績はもちろん大きいかと思いますが。 それ以前に制作され、そもそもの密室ホラーというジャンルを確立させたこの作品の功績ももっと評価されてもいいんじゃないかと個人的には思

ジョジョ・ラビット

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どうも、松本13です。今回は、『ジョジョ・ラビット』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ジョジョ・ラビット』は、2019年のアメリカ合衆国のコメディ映画。監督・脚本はタイカ・ワイティティ。 【あらすじ】 第二次世界大戦中、孤独なドイツ人少年のジョジョは、イマジナリーフレンドのアドルフ・ヒトラーのみが救いだった。そんなある日、彼は母がユダヤ人少女を自宅に匿っていることに気づいてしまう… この映画、個人的にめちゃくちゃ好きな映画です。 めちゃくちゃ面白い映画ですし、そしてめちゃくちゃいい映画でもあるかと思います。 オールタイムベストには間違いなく入ると思いますし、2010年代映画でも間違いなく10本の指には入る作品だと思います。 個人的にそれくらい思い入れのある作品ですし、それを抜きにしても妙な偏りや癖のある作品ではないので、全方位に自信を持っておすすめできる映画かと思います。 舞台は戦時中のドイツ。となるとちょっと尻込みをしてしまう人もいるかと思います。 戦争映画ってなんか暗いし重いし、よくも悪くも気軽に見れる映画ではなかったりするので。 ただこの映画はそういうとっつきづらさは全くありません。 むしろめちゃくちゃ楽に見れる映画です。ジャンルとしてはコメディですし。 もちろん戦争映画なので明るく楽しい話ではないのですが。 しかも舞台となるのは第二次世界大戦末期のドイツ。むしろ地獄の地獄 。 ただ戦争映画にありがちな、心をえぐられるような鬱展開はあまり無いので、比較的安心して見られる部類の映画かと思います。 じゃあ中身が空っぽかと言ったら決してそういうわけでもなく、戦争映画にしてはかなり楽に見れるコメディタッチではあるものの、しかし心に残るものはかなりあるんですよね。このようなコメディタッチのアプローチだからこそなおさら。 ただ基本的には普通に面白くて子供が可愛いコメディ映画だったりします。一応戦争映画ではあるのですが。 本来混ざり合うことのない、それら二つの要素が奇跡的に混ざり合い、両立しているのは監督のタイカ・ワイティティの手腕によるものが大きいのかなと思います。 個人的にタイカ・ワイティティ監督というのはとても信頼している監督でして。 こういう本来混ざり合うことのないニつの要素を両立させることに非常に長けた監督だと思うんですよね。 タイカ・

最終絶叫計画5

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どうも、松本13です。今回は、『最終絶叫計画5』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『最終絶叫計画5』は、2013年公開のアメリカのホラー・コメディ映画。 【あらすじ】 新婚夫婦のダンとジョディは、迷子の姪と甥を家に連れ帰って以来、超常的で奇妙な現象を体験するように。専門家に相談し、監視カメラを取り付けてみると、そこには想像を絶するモノが映っていた… 最終絶叫計画は個人的にとても好きなシリーズで、永久に続いてほしいくらいに思ってるのですが、残念ながら今作が現状ではシリーズ最終作品。10年以上も音沙汰がありません。 それまでの作品と比べると評価もあまり高くないのですが、ただ内容は相当に面白いです。 この映画が低評価となった一番の原因は主役交代によるものなんじゃないかと。 これまでのシリーズの主人公だったシンディが今作には登場しないんですよね。 同じく名物キャラだった友達のブレンダも。 ただチャーリー・シーンは今作でも登場します。リンジー・ローハンも同じような枠で登場。 キャストはある意味かなり豪華です。 今作も様々な映画を、最低な形でパロディー化しているのですが、今作のメインとなった映画は『MAMA』。 『スクリーム』や『シックス・センス』や『サイン』など、誰もが知っている超有名作品を題材としていた過去作品に比べると若干知名度の低い作品だったりします。 その部分でも若干評価を下げてしまったんじゃないかなと。 この手の映画って、やはり元ネタが分かってなんぼだと思うので。 MAMAも別にマイナー映画ではないかと思うのですが、とはいえこれまでの作品のように誰もが知る映画かと言ったら決してそういうわけではないかと思います。 まあそんな諸々の事情でこれまでの作品に比べると評価があまりよろしくない今作なのですが、元ネタが分かった上で見ればめちゃくちゃ面白いんですよね。 これまでの作品と遜色ないレベル。劣る面はほとんどないかと思います。 テンポもよく、ネタのバランスもかなりいい感じ。とっちらかりつつもストーリーは一貫していて、本当に元ネタさえわかればめちゃくちゃ面白いんですよね。 確かにおなじみの登場人物によるおなじみの展開みたいな、お約束がなくなったのは残念ではあるのですが。 ただその部分さえ気にしなければ本当にめちゃくちゃ面白い映画だと思います。 MAM

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