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ザ・ロストシティ

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どうも、松本13です。今回は映画、『ザ・ロストシティ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ザ・ロストシティ』は、2022年のアメリカ合衆国のアクション・コメディ映画。出演はサンドラ・ブロック、チャニング・テイタム、ブラッド・ピットなど。 【あらすじ】 恋愛小説家のロレッタは、新作であるロマンティックな冒険小説の宣伝ツアーに強引に駆り出される。しかし謎の大富豪に南の島へと拉致されてしまう… この映画を見る上でまず一つ注意して欲しいのは吹き替えで見ないこと。 詳細は差し控えますが、この映画は吹き替えにかなり難ありの作品です。 ネット上のこの映画の低評価の多くが吹き替えに起因するものだと思うんですよね。それさえなければ評価ももう少し高かったんじゃないかと。 とはいえ現状でも十分に評価の高い作品ではありますが。 作品とは全く関係のない吹き替えの部分で無駄に評価が下がっているという部分では『プロメテウス』と同じ性質の作品かもしれません。 そんな吹き替えで見るとかなり難ありな作品ですが、字幕で見ればめちゃくちゃに楽しめる作品です。 出演はサンドラ・ブロック、チャニング・テイタム、ブラッド・ピット、ダニエル・ラドクリフと超豪華。 こういう大金かけて豪華キャストを無駄遣いするような映画ってめちゃくちゃ好きなんですよね。 この映画にサンドラ・ブロックの過去出演作のような過度なロマンス要素や、『インディ・ジョーンズ』レベルのアドベンチャー要素さえ期待しなければ、十分に楽しめるコメディ映画かと思います。 ロマンス要素もアドベンチャー要素も多分に含んではいるのですが、とはいえこの豪華メンツだと過度に期待してしまう人も多々いるかと思いますので。 この作品のようなアクションやアドベンチャー要素を多分に含んだ面白い大作コメディ映画って実はそこまで多くはないと思うんですよね。 面白くないコメディだったら多々ありますし、大作ではない比較的小規模の作品などは多々あったりするのですが。 ただ本当にこのくらいの規模の、このくらいに可もなく不可もない作品ってありそうでなかなかないんですよね。 この作品は本当にいい感じに可もなく不可もない作品。 鑑賞ストレスとか妙な引っかかりとか一切なく、めちゃくちゃ気持ちよく見れる作品です。 ストーリーやコメディパートもそこまで突出した何かがあると...

サンダーボルツ(ニューアベンジャーズ)

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どうも、松本13です。今回は、『サンダーボルツ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『サンダーボルツ(ニューアベンジャーズ)』は、2025年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)の34作品目となる。 【あらすじ】 姉を失ったことで空虚な日々を送っていた暗殺者のエレーナは、謎多きCIA長官ヴァレンティーナからの指令を受けてある施設へ向かう。しかしそこには予期せぬ罠が待ち受けていた… 今作、近年のマーベル作品としてはかなり評価が高い作品かと思います。 個人的にも大満足な作品でした。 正統派ヒーローのような縛りのない、もはや何でもありのヴィラン大集合なMCU版『スーサイド・スクワッド』となる今作。 もはやその時点で勝ち確定だと思うのですが、とはいえ、過去にスーサイド・スクワッドがそんな勝ち確定の状態から駄作中の駄作とまで評価を落とした前例があるので安心はできませんでした。 しかし、今作に関しては本当に手放しで絶賛できるような面白さでした。 昨今のマーベル映画にありがちな、悪い意味での賛否両論みたいな要素も控えめだったと思いますし、この映画、とにかくシンプルに面白いんですよね。 前後のつながりとかあれこれ難しいことを考える必要のない、昨今のMCUにあまりなかったタイプの映画です。 もちろん、過去作品のヴィランなどが登場するので前後のつながりがゼロというわけではないものの、とはいえ単品でも十分に楽しめる内容かと思います。 個人的に今作、登場ヴィランのキャラクターがめちゃくちゃ好きなんですよね。 正直ルックス的にはめちゃくちゃ弱いと思うんですよね。スーサイド・スクワッドってビジュアルからめちゃくちゃ強烈でしたからね。 他のMCU作品に比べても地味と言わざるを得なかったりするのですが、ただそんな「いまいちパッとしなさ」が個人的には好きでして。 ビジュアルもそこまでパッとしないし、メンバーもいかにも寄せ集めといったメンツ。 そもそもロシア版キャプテン・アメリカなレッド・ガーディアンと2代目キャプテン・アメリカのルックスがダダかぶりですし。 そういう部分のバランスも全然考えられていない、本当にいかにもな「寄せ集め感」がめちゃくちゃいい感じだと思うんですよね。 同じ系統のスーサイド・スクワッドが本当にめちゃくち...

我が人生最悪の時

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どうも、松本13です。今回は、『我が人生最悪の時』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『我が人生最悪の時』は、1994年の日本映画。主演は永瀬正敏。 【あらすじ】 私立探偵濱マイクは、雀荘で知り合った台湾人青年から兄を捜して欲しいとの依頼を受ける。早速調査に出た彼は、やがてアジア系マフィア同士の抗争に巻き込まれていく… 後に続編2作、ドラマ1本という作品展開を見せる私立探偵濱マイクシリーズ。今作は、その第1作となります。 日本映画界のダメな部分だけを凝縮した映画に『デビルマン』という映画があるのですが、浜マイクシリーズってむしろ日本映画界のいいところだけが集まっている、いわば逆デビルマンみたいな、私の中ではそんな存在です。 粋でいなせで、スネにちょっと傷を持つ感じ。だけど憎めなくてめちゃくちゃスタイリッシュな、ある種昭和エッセンス満載な名探偵である浜マイク。 今作をどれだけ楽しめるかって、そんな濱マイクというキャラクターや世界観をどれだけ楽しめるかだと思うんですよね。 今作は横浜の黄金町を舞台としており、時代は90年代。 今から考えるとかなりレトロではあるのですが、ただ、黄金町ってかなり昭和エッセンスを残した独特な街でありまして。 今作の映像をリアルタイムで見たとしてもかなりレトロではあったんですよね。 そんな町のディープな部分を切り取り、なおかつ白黒フィルムで撮影ということで、レトロにレトロが重なった、今見るともはやちょっとした異世界のように感じられたりする部分もあると思うんですよね。 そういう部分も、今作の魅力の一つかと。 今作は探偵ものではあるものの、路線としてはハードボイルド方面。 ストーリー重視の大どんでん返し系ではないので、本当にキャラクターや世界観をどれだけ楽しめるか。 逆に言うと、その部分の刺さり具合で評価が変わってくる作品でもあるかと思うのですが、ただ刺さる人には果てしなくぶっ刺さるかと思いますし、キャラクターとしても、ひとつの作品としても、一度は触れておいても損はないかと思うんですよね。 探偵に限らず、この手のスタイリッシュかつハードボイルドなレトロ味溢れる世界観みたいなのって、実際なかなか難しいと思うんですよね。 この手の世界観やキャラクターって、映画に限らず、あらゆる作品で試みられては大抵が滑って終わっているので。 ...

メメント

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どうも、松本13です。今回は、『メメント』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『メメント』は、2000年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督・脚本はクリストファー・ノーラン。 【あらすじ】 妻が強姦の末に殺され、その光景を目にしたショックの後遺症で10分以上の記憶を保持できなくなった男。彼はその後も事件の調査を続ける。得た手がかりを忘れぬように自身の身体に彫り込みながら、彼は執念深く犯人に迫っていく… 変則ムービーの金字塔であり、名作中の名作。 監督は今や巨匠と言っても過言ではないクリストファー・ノーラン。 今や代表作が無数にあるクリストファー・ノーランですが、その快進撃がどこから始まったかと言ったらこの作品からだと思うんですよね。 時系列が逆向きという、ループものなどの変則ムービーのジャンルやテンプレができる以前の、当時としては革新的な手法に加え、全身入れ墨だらけの主人公のアナーキーなビジュアルなどもあり、外身も中身もめちゃくちゃ魅力的なんですよね。 実際内容もめちゃくちゃ面白く、ビジュアルもめちゃくちゃかっこいい。 今も昔もこの映画って、ちょっと普通の映画に飽きてきたり、変わったものに手を出したい層にとってはこれ以上にない映画だと思うんですよね。 ビジュアルにしても内容にしても、どのような期待を持ってしてみても鑑賞に耐えうる作品ではあると思うので、個人的には全方位に向けておすすめしたい作品だったりします。 個人的に大好きな映画なので、本当にこの映画の魅力って語り尽くせないほどあるのですが、ひとまずこの映画、クリストファー・ノーラン監督作品なのにちゃんとわかるんですよね。 1回見ただけでもちゃんと理解できるんですよ。そして普通に面白いと思える映画なんですよね。 まだこの頃のクリストファー・ノーランの作品って、時空とか次元を超える前の難解さだったんですよね。 そういう意味でもこの映画はとてもおすすめだったりします。 変速ムービーながら初見でしっかり理解できる面白さ。本当にこの映画に関しては解説とか一切必要ないかと思うので。 よくも悪くも昨今のクリストファー・ノーラン監督作品って、誰にでも気軽におすすめできるものではないかと思うので。 今やいにしえの金字塔となったこの作品ですが、その魅力は決してさび付いてはおらず、圧倒的興奮とカタルシスを感じ...

罪人たち

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どうも、松本13です。今回は『罪人たち』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『罪人たち』は、2025年のアメリカ合衆国のホラー映画。監督はライアン・クーグラー、主演はマイケル・B・ジョーダン。 【あらすじ】 舞台は1932年のアメリカ南部。故郷に戻ってきた双子の兄弟が、一獲千金を夢見て黒人向けダンスホールを開店する。しかし店に招かれざる者たちが現れる… この映画、正直言うとちょっと微妙でした。 というのも、この映画、前評判がめちゃくちゃ高いんですよね。 「この10年で最も高い評価を受けた映画」くらい言われていまして。 全米公開時のそんな絶賛の声を引っ提げての日本公開ということで、もう本当にこれは勝ち確定の名作くらいの感覚で見たら、かなり肩透かしでした。 内容についても、ホラーということで個人的にマイケル・B・ジョーダンが2丁拳銃で怪異相手に大暴れする大出血ホラーとか、そっち方面を期待していたんですよね。 とにかくそっち方面の期待をするとかなりの肩透かしを食らってしまうかと思うので要注意です。 とにかくアクション要素に関しては期待しない方がいいかと思います。 ドラマ要素の強いホラーくらいがちょうどいいんじゃないかと。 逆にそのような勘違いさえしなければ、好き嫌いは別として、作品の良し悪しとしては圧倒的に「良」な作品かと思います。 よくよく考えれば、『ブラックパンサー』のライアン・クーグラー監督作品ということで、過去作品の傾向などを考えると、今作が単純なアクションホラーでないことを容易に予想できるのですが。 とにかく前評判が高すぎてその部分を完全に失念していました。 映像作品としては圧倒的に素晴らしいのですが、アクション要素を抜きにしても、映画に対してシンプルな娯楽を求めるかドラマを求めるかによって評価が分かれる部分があるかと思うので、前評判ほどの期待はしない方がこの作品をより楽しめるんじゃないかと。 というかこの映画の高すぎる前評判って逆にノイズになってしまっている気がしないでもないのですが。 私としても、この映画を前評判なしに「この映画は一体どんなホラーになるのだろう」くらいな手探り感覚で見たとしたら、めちゃくちゃ楽しめたと思うんですよね。 それと今作、音楽が重要なファクターとなる作品ですので、鑑賞の際の音響設備や没入感などでも評価が違ってく...

乾き。

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どうも、松本13です。今回は、『乾き。』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『渇き。』は、2013年に制作された日本のサスペンス映画。監督は中島哲也。主演は役所広司。 【あらすじ】 傷害事件を起こして職を失った元刑事の男が、別れた妻から娘が失踪したことを知らされて捜査に乗り出す。しかし、誰をも魅了する優等生だったはずの愛娘には、恐るべき裏の顔があった… 個人的に凶暴なおっさんが大暴れする映画というのはめちゃくちゃ好きなのですが。 それゆえに私の中の凶暴なおっさんというジャンルはかなりの激戦区なのですよね。 その中で日本を代表する凶暴なおっさんと言ったら、それまでは圧倒的にビートたけしだったのですが、私の中でこの一作で役所広司がそこに並びました。 この映画における役所広司の凄まじさってもう相当なものだと思うんですよね。 それこそ『フォーリング・ダウン』とか『悪魔を見た』とか、そこに並んでも遜色ないレベルに。 この映画、おそらく多くの人がビジュアルで持つイメージと実際の内容がかなり違う映画かと思います。 中島哲也監督作品の傾向を知っている人ならわかるかと思いますが。 まあ色々と無茶苦茶な作品でして、さらに途中から予想の斜め上すぎるシャレにならん地獄絵図みたいな、中島哲也監督作品あるあるも存分に配合されている作品。 簡単に言ってしまえば過激でエグくて胸糞な鬱映画ではあるのですが。 そのようなある種のアトラクション型な、一過性の娯楽として消費しきれないレベルに胸をえぐってくるパワーのある作品。 もちろん映画としても抜群に面白い作品なので一見の価値はあるかと。 役所広司という素晴らしい俳優についてはもちろんのこと、中島哲也監督作品の入り口としてもおすすめです。 中島哲也監督作品って無理な人は本当に無理だけど刺さる人には果てしなくぶっ刺さるような作品がめちゃくちゃ多いので一度は触れておいても損はないと思うんですよね。 本当に邦画において中島哲也監督ほどむちゃくちゃやるような監督もなかなかいないと思うので。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

クソ映画検証25『珍遊記』

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  どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証、『珍遊記』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『珍遊記』は、漫☆画太郎の同名漫画を原作とした2016年の日本映画。主演は松山ケンイチ。 【あらすじ】 天竺を目指して旅を続けていた坊主・玄奘は、道中出会った老夫婦に、天下の不良少年・山田太郎を更生させて欲しいと頼まれ、宝珠の力で恐るべき妖力を封印する。しかし紆余曲折の末、一緒に旅をすることになってしまう… この映画、何の予備知識もない人が見たら、クソ映画と言われても仕方がない内容だと思うんですよね。 そもそも原作が相当なクソ漫画であるゆえ、どう考えたって実写化もクソにしかならないんですよね。 ただ原作漫画については、クソはクソでもいいクソなんですよね。 ただ実写化映画については、本当に最悪な方のクソとなってしまったので、個人的にはとても残念でした。 そもそも今作を含む漫☆画太郎先生の作品の基本要素って、うんこちんちん、ゲロ、裸のババア、それがほとんど全てだったりするんですよね。 そんな漫画があるわけがないと思う人もいるかもしれませんが、それがあるんですよね。しかも30年以上前から天下の週刊少年ジャンプで。なんならめちゃくちゃ人気もありますし。 まあ原作がそんな感じなので、実写化なんてまず無理なんですよね。 実際今作においても、原作におけるお下品な部分はほとんど割愛されていますし。 ただ珍遊記という漫画って、お下品な部分を割愛したらほとんど何も残らないんですよね。 原作のシーンはそれなりに再現できてはいるものの、その核にあるうんこちんちん要素がないのでめちゃくちゃスカスカなんですよね。 一応今作ではその部分をそれなりのギャグパートで埋めているわけなのですが、そのギャグがことごとく面白くないんですよね。 個人的に原作漫画については大好きでして、これまで読んだ全てのギャグ漫画の中で5本の指に入るぐらいに面白いくらいに思っている漫画なのですが、映画の方は本当に全く笑えないんですよね。 抱腹絶倒の伝説的ギャグ漫画を実写化して、笑えるシーンが一つもないって逆にすごいと思うんですよね。 下品なシーンを割愛しても、1つや2つ笑いどころはあるだろうと思っていたので、今作における作品全般にわたる滑りっぷりには本当に驚かされました。 シュールな映像作品としてみ...

クソ映画検証24『狂武蔵』

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どうも、松本13です。 今回はクソ映画検証、『狂武蔵』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『狂武蔵』は、2020年の日本映画。主演は坂口拓。 【あらすじ】 1604年、吉岡流道場の一門は、宮本武蔵の道場破りにて、一門の吉岡清十郎と弟の吉岡伝七郎を失い、武蔵に恨みを抱いていた。一門は清十郎の嫡男でまだ9歳の又七郎と武蔵の決闘の場を設け、そこで一門衆・野武士ら総勢588人とで武蔵を襲撃する計画をたてる… これまで数々のアクション映画に出演してきた坂口拓。 そんな数々の出演作品の中でも突出して評価が低い作品が今作です。 とにかくこの映画、ビジュアルはめちゃくちゃ面白そうなんですよね。 70分間ワンカットぶっ続けな殺陣シーンという部分も一見するとめちゃくちゃ面白そうですし。 ただ実際の内容は、数人の切られ役をただひたすらローテーションで切っていくだけのシーンが70分延々と続くだけでして。 冒頭とラストの本当に一瞬だけそれらしきシーンはあるものの、ストーリーはほぼ皆無。 チャンバラシーンについても、特に血がドバッと出たりとか、手足がスポーンとか、そういう演出もなく、絵面としてはかなり地味です。 切られ役はただひたすらにモブ。 キャラが立っているボスキャラとかそういうのも一切出てきません。 70分ワンカットでチャンバラシーンをやるって、それはそれで凄いことだとは思いますが。 じゃあ映画として面白いかと言ったら圧倒的に退屈なんですよね。 個人的に坂口拓出演作品はインディーズ映画時代から見ているので、この映画のコンセプトについても正確に把握した上で見ているのですが。 坂口拓出演作品ってそこまで高評価の映画というのもあまりなかったりしますし、決して過剰な期待はしていなかったのですが。 その上で見ても相当に退屈でした。 なのでこの映画、普通の映画感覚で見たらもう本当に見ていられないレベルなんじゃないかと。 この映画、ちょっとしたコンセプトムービーだったら良かったと思いますし、実際、中身もそのままコンセプトムービーなのですが。 ただ、さもまっとうな映画であるようなプロモーションがなされていたりするので、低評価やクソ映画認定されてしまうのも仕方がないかなと。 とにかく内容が最高に退屈かつ、一周回って面白いみたいな楽しみ方もできないので、一度くらいは見ておいてもいいん...

鬱映画ファイル34『アメリカン・ヒストリーX』

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  どうも、松本13です。今回は鬱映画ファイル、『アメリカン・ヒストリーX』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アメリカン・ヒストリーX』は、1998年に制作されたアメリカ合衆国のクライム映画。主演はエドワード・ノートン。 【あらすじ】 父を黒人の麻薬売人に殺された恨みから、白人至上主義グループのメンバーとなったデレク。カリスマ的な存在となった彼であったが、黒人の車泥棒を殺した罪で刑務所送りになってしまう… この映画、ゴリゴリの差別主義者が因果応報な目にあっちゃうという、場合によっては「ザマーミロ」な爽快感が味わえそうなあらすじかと思うのですが、むしろ爽快感とは対極の、めちゃくちゃ胸に来るタイプの映画だったりします。 ただ、「人種差別はいけないよ」的なロジカルな映画というわけではなく、むしろゴリゴリの暴力描写が満載。 それに加えて、主演のエドワード・ノートンの怪演。 彼のキャリアの中でナンバーワンの作品として、この作品をあげる人もかなり多かったりしますし、今作のエドワード・ノートンのショットって、90年代後半の映画シーンを代表する1枚と言っても決して大げさではないくらいに有名なショットかと思います。 実際この映画を見たことなくても、今作のエドワード・ノートンのショットは見たことがあるという人、結構いると思うんですよね。 それくらいに映画好きだけでなく、ファッションやサブカル方面でも話題になったり、ゴリゴリに推されていたりしていた作品ですし、とにかく絵面のパワーが半端ないんですよね。 そして今作、準主役である主人公の弟役は『ターミネーター2』でジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロング。その部分もかなりの見どころかと思います。 そういう絵面的な部分だけでなく、作品としてもめちゃくちゃ素晴らしいので一見の価値はあるんじゃないかと。 内容的には勿論、オルタナティブな楽しみ方も多々できる作品ですし、90年代を代表する名作でもあるので一度は触れてい置いても損はないかと思います。 「分断」という言葉が当たり前となった今、改めて見てみると当時とはまた違った印象や感想を持てたりもするので、かつて見た方の再視聴もかなりおすすめです。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

カンフーハッスル

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どうも、松本13です。今回は、『カンフーハッスル』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『カンフーハッスル』は、2004年の香港のアクションコメディ映画。監督・主演はチャウ・シンチー。 【あらすじ】 ギャングの一員になることを夢見るチンピラのシンは、頼りにならない相方と共に、日々コソ泥を繰り返していた。そんなある日、シンたちは貧困地区の豚小屋砦というアパートの住人から小金を脅し取ろうとするのだが… この映画、カンフーコメディとしてはめちゃくちゃ面白いのですが、ただネットでの評価ってそこまで高くないんですよね。 今でも別に低いというわけではないのですが、かつてはもっと突出して評価の高い作品だったので。 ただよくよく考えてみると、前作『少林サッカー』やチャウ・シンチー目当てで見る人が多かった公開当時に比べると、今は様々な人が配信などでこの作品に触れる機会があるわけで。 そう考えると、人によっては評価が伸び悩む部分も確かにあるよな、と。 この作品、頭を空っぽにしてみるタイプのカンフーコメディ。 ストーリーはあってないようなもの、くらいの感覚がちょうどいいと思うんですよね。 昨今は、割とリアル路線なカンフーや格闘アクションが多いかと思うのですが、この映画は一昔前のワイヤーアクション使いまくりな、人が空を飛ぶスタイルのカンフーアクション。 その部分を事前に把握していないと、ちょっとついていけない人もいると思うんですよね。 逆に作品の性質さえ把握しているのであれば、めちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと。 とにかく、この映画、アクションにしてもコメディにしても、異様なほどに勢いとテンションのある作品なんですよね。 もうぶち抜きすぎて、ちょっとしたトリップムービー入っちゃってるくらいに。 アクションにしても、作品のテンションや勢いに関してもかなり漫画的。そこがまた最高に面白いのですが。 紆余曲折あり実現しなかったチャウ・シンチー版実写化ドラゴンボールですが、もし彼が監督をしていたら、間違いなく映画史が変わっていたはず。 そんなこんなで、期待する方面さえ間違わなければ、めちゃくちゃ面白い作品ですので一見の価値はあるかと。 昨今の重厚感あふれるリアル路線な格闘アクションも個人的には好きなのですが、今作のようなワイヤーアクションたっぷりないにしえのカンフーというのも...

アイデンティティ

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どうも、松本13です。今回は、『アイデンティティ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アイデンティティ』は、2003年製作のアメリカ映画。ジェームズ・マンゴールド監督のサスペンス。 【あらすじ】 大雨で身動きが取れない寂れたモーテルに男女11人が集まっていた。その中の一人、カロラインが無残に殺されたことをきっかけに事態は予想もしない方向へと動き出す… この映画、めちゃくちゃ面白い映画なんですよね。 そこまでどマイナーな作品ではないかもしれませんが、とはいえ素晴らしすぎる内容とは裏腹に、そこまで絶大な知名度はないので、隠れた名作と言っても決して大げさではないかと思います。 公開から時間が経ったのと、ジェームズ・マンゴールド監督作品の名だたる名作や、ド派手な知名度を持つシリーズなどと比べると、絵面的にちょっと地味である感は否めませんし。 しかし内容はもう本当に抜群に面白いんですよね。 とにかく大どんでん返し系サスペンス映画が好きな人にはめちゃくちゃおすすめです。 その素晴らしすぎる内容とは裏腹に、そこまでマイナーではないのだけれど、何かと隠れがちな部分も含め、個人的には『プリデスティネーション』とめちゃくちゃかぶるんですよね。 プリデスティネーションにしても、今作にしても、『ユージュアル・サスペクツ』レベルの超名作サスペンスの後に見ても見劣りしないレベルの傑作といえば分かりやすいかもしれません。 さすがにユージュアル・サスペクツを超えたとまでは言い切れませんが。 とにかく伏線回収がめちゃくちゃ美しく決まる作品なんですよね。 その手の映画が好きな人は本当に見ておいて損はない作品かと思います。 いつかにどこかで見てめちゃくちゃ面白かったのだけれど、でもなんかタイトルとか忘れちゃってるみたいな人の再視聴にもめちゃくちゃおすすめです。 とにかく記憶を消してみたい系映画としても、かなり上位に来る作品かと思うので、 この映画見たことあるっけ?なかったっけ?結末どうなったっけ?くらいの曖昧な記憶で見るのもめちゃくちゃ楽しめるんじゃないかと。 タイトルにしても絵面にしても、そこまで強烈なインパクトがないだけに、ちょっと隠れがちだったり忘れがちな映画だと思うのですが、改めて見てみると本当にめちゃくちゃ名作だと思うんですよね。 というわけで今回はこの辺で。最後まで...

マトリックス

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どうも、松本13です。今回は、『マトリックス』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『マトリックス』は、1999年公開のアメリカ合衆国制作のSFアクション映画。主演はキアヌ・リーブス。 【あらすじ】 大手企業のプログラマーであり、天才ハッカー「ネオ」でもあるトーマスは、ここ最近、起きても夢をみているような奇妙な感覚に悩まされていた。そんなある日、パソコンに目覚めを促すメッセージが表示される… マトリックスと言ったら、今や誰もが知る名作であり、映画史に大きな変革をもたらした革命的作品かと思うのですが。 ただ公開から時を経た今となっては、「映像がすごい」だけで通り過ぎてしまっている人も結構多いと思うんですよね。 ただ今改めて評価してみると、人によってその評価の方向性が大きく分かれるところは、めちゃくちゃ面白いと思うんですよね。 ちなみに、以下はあくまでも私個人の解釈と感想ではあるのですが。 マトリックスって、公開のタイミングが絶妙だったのもあると思うんですよね。 時は1999年、まさに世紀末。 様々な事件がありましたし、妙な終末論なども跋扈して、まさにカオスな状態でした。 ただそれ以上に、未来への希望や楽しみというのも多々ありまして。 そんなタイミングで公開されたマトリックスって、本当にこれ以上になく未来的だったんですよね。 個人的なマトリックスの評価って、「攻殻機動隊の実写化」としての評価だったりもするのですが。 実際、この映画、攻殻機動隊をオマージュしたシーンが多々ありまして、本当に実質的な実写版としての側面もあると思うんですよね。 実際、マトリックスがきっかけで、攻殻機動隊や押井守監督を知った人も多いというわけで、その部分の功績って計り知れないと思うんですよね。 それにこの映画、キアヌ・リーブスなどのハリウッドスターが多数出演していますが、中身はほとんどアジア映画みたいな見方もできると思うんですよね。 ジャパニメーションである攻殻機動隊のエッセンス満載ですし、ワイヤーアクションなどのカンフーアクション、ジョン・ウー映画を彷彿とさせる銃撃戦など香港映画エッセンスも満載。 それらを一部の映画好きのものだけでなく、多くの人が知る大衆的な部分まで押し上げたという功績は、本当に素晴らしいんじゃないかと。 ジャパニメーションや香港映画が好きな監督が、自分...

クソ映画検証23『GODZILLA 決戦機動増殖都市』

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どうも、松本13です。今回はクソ映画検証、『GODZILLA 決戦機動増殖都市』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『GODZILLA 決戦機動増殖都市』は、2018年の日本のアニメ映画。2017年の『GODZILLA 怪獣惑星』に続く第二章となる。 【あらすじ】 ゴジラ・アースに敗れ、人類の末裔・フツアの民に救われたハルオ。彼は、フツアの民が持つ金属ナノメタルが、21世紀に対ゴジラ決戦兵器として開発されたメカゴジラを構成する物質と同じものであることを知る… この作品、映画としては決して悪い作品ではないものの、ただゴジラ映画として見るとかなり極端な評価になってしまう作品かと思います。 個人的には、この映画が好きという人の気持ちもわからないでもないですが、ただこの映画はクソ、という人の気持ちもめちゃくちゃわかるんですよね。 この映画、SF映画として見るのであれば、そこまで悪い映画ではないかと思いますし、人によってはかなりぶっ刺さる部分もあるかと思うのですが。 ただそれらはある程度フラットさを意識しての批評ゆえであって、直感的かつ感情的に評価すると、クソ映画のラインを明確に割り込んでしまうくらいに期待との落差がある作品ではあると思うんですよね。 この映画、おそらくゴジラに対して愛着のない人が、ちょっとしたSFアニメくらいの感覚で見るのであれば悪くはない映画だと思うんですよね。 ただやはりゴジラが出てくるのであれば、ゴジラ映画を期待してしまうと思うんですよね。 そういう期待を持って見た人間にとってはこの映画、ゴジラそっちのけでちょっとアレな感じの人間ドラマとかSFやられても…って感じなんですよね。 ゴジラ映画なのにゴジラを差し置いて繰り広げられるくらいにそれらのSF要素が突出して面白いかと言ったら、そういうわけでもなく。 決してレベルが低いわけではないのですが、ゴジラ映画なのにゴジラ映画しないという部分を正当化するには、この程度の魅力では多くのファンは納得できないと思うんですよね。 というわけで、ファンからはかなり不評なこの作品。 というより、アニゴジ自体があまり評判がよろしくないと思うのですが。 仮にこの作品がゴジラのスピンオフ作品的な位置づけだったら、ここまで多くの反発はなかったかと思うのですが。 ド直球なゴジラ映画としてプロモーションが行わ...

鬼哭

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どうも、松本13です。今回は、『鬼哭』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『鬼哭』は、2004年公開の日本映画。監督は三池崇史。主演は竹内力。 【あらすじ】 誠治と良文は、伊達一家・武藤組の唯一の構成員。 組長の武藤を兄とも父とも慕い、3人は固い絆で結 ばれているが、一家に抗争の火種が巻き起こることで、3人の運命が大きく動き始める… Vシネの帝王・竹内力主演、バイオレンス映画の巨匠・三池崇史監督という間違いのない組み合わせ。 しかも2人とも全盛期中の全盛期。 なのにこの作品、どちらのキャリアの中でもそこまで知名度のある作品ではないかと思うんですよね。 そういう意味では、隠れた名作と言ってもいい作品かと思います。 それくらいに作品としてのクオリティは高いかと。 2000年代初頭の竹内力主演の三池崇史監督による極道Vシネなんて言うと、それこそそっち方面の作品が好きな人向けの映画かと思われがちですが。 極道映画としてだけではなく、ちょっとしたドラマ映画やアクション映画くらいの感覚でもめちゃくちゃ楽しめる作品だと思うんですよね。 とにかくストーリーが分かりやすい直球路線。 そしてめちゃくちゃ胸熱なシーンが満載なんですよね。 それに加えて、アクション要素も多々あったり。 竹内力が銃火器をぶっ放す姿って、本当に絵になるんですよね。 日本の風景の中で銃火器ぶっ放して様になる俳優って実際あまりいないと思うんですよね。 とにかく竹内力がかっこいい。その部分が突出している作品。 主演の竹内力以外にも、かなり豪華なキャストが多数出演しており、本当にVシネとは思えないクオリティの作品です。 2000年代初頭の三池崇史監督によるVシネとなると、良くも悪くも普通の映画とは違った感覚で見るのが適切かと思うのですが。 この映画に関しては、本当にいい意味でVシネや三池映画うんぬん抜きに直球で楽しめる映画だったりします。 三池崇史監督作品としては、バイオレンス要素はかなり控えめなので、そういう意味でも見やすい映画なんじゃないかと。 とにかく何かしらの要素がぶち抜けて偏っている作品が多い三池崇史監督作品の中では、異色とも言えるくらいにバランスの取れた作品。 しかも作品としてもめちゃくちゃ面白いので、一見の価値はあるかと。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきあ...

鮫肌男と桃尻女

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どうも、松本13です。今回は映画、『鮫肌男と桃尻女』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『鮫肌男と桃尻女』は、望月峯太郎の同名漫画を原作とした、1999年の日本映画。監督は石井克人。主演は浅野忠信。 【あらすじ】 ホテルを経営する偏執的な叔父に嫌気がさして、家出を決行した女性。そんな彼女の前に、獣道から突然パンツ姿の男が現れる。彼は組織の金を持ち逃げし、ヤクザから追われていた。そして、二人はともにあてのない逃避行へと出る… この映画、ジャケットにかなりのインパクトがあるのと、かつてはレンタルビデオショップの邦画コーナーにかなり目立つように置かれたりしていたことも多かったので、なんとなくこのジャケットに見覚えがあるという人も多いはず。 じゃあこの映画を実際に見たことがあるという人がどれほどいるかと言ったらそこまで多くはないかと思うのですが。 あと見たとしてもかなり昔の映画なので内容を忘れていたり、他の映画とごっちゃになっていたり、他の映画の内容をこの映画と勘違いしていたりする人もそれなりにいるんじゃないかと。 というのもこの時代の日本映画、特にこの映画のような、映画好きならば普通に知っているけれど興味がない人は全く知らないくらいのマイナーな日本映画はどれも独特の尖り方をしていたと思うんですよね。 ロックでアナーキーで、それでいてなんだかよくわからないエネルギーに満ちていて、90年代のマイナー邦画って本当になんだかよくわからない勢いのようなものがあった気がします。 それゆえに作家性が暴走しまくっている視聴者を置き去りにするような迷作も多々あったのですが。 そんな今とは少し違う独特の空気感が満ちていた90年代のマイナー日本映画において、長瀬正敏か浅野忠信が出ている映画を見ておけばだいたい間違いがないみたいなノリって結構あったと思うんですよね。 とにかくこの2人のどちらか、もしくは両方が出ている作品には外れはなし。 映画としての面白さはともかく、少なくとも当時のマイナー邦画っぽい雰囲気を味わえるという意味では、本当にこの2人の主演映画にはハズレがなかったかなと。 そんな90年代のマイナー邦画の中で、個人的にこの映画は頭一つ抜きん出た面白さのある作品だと思います。 今の感覚で言うとB級洋画のような、そんなノリや雰囲気のある映画かと思います。 クエンティ...

クソ映画検証22『100日間生きたワニ』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証、『100日間生きたワニ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『100日間生きたワニ』は、WEB漫画『100日後に死ぬワニ』を原作とし、2021年7月9日に公開された日本のアニメーション映画作品。 【あらすじ】 平凡でありふれた日常を送るワニは、仲間たちと花見の約束をする。花見の当日を迎え、ネズミやモグラたちが満開の桜の前に集まっていたが、その場にはワニの姿がなかった… 原作の『100日後に死ぬワニ』は、SNSでの連載初期からリアルタイムで追いかけていました。 原作については、SNS上の1つの現象としてはとても面白いものだと思ったのですが、ただ漫画として素直に面白いかと言ったら、個人的にはそこまで刺さらなかったというのが本音でして。 無数の便乗漫画や大小の炎上などもあり、ちょっと距離を置いた方がいいのかなと思っていた次第でして。 なので、この作品に対する特別な愛着って全くないんですよね。 逆に本当に完結後の大炎上騒動などについての嫌悪感やアンチテーゼなどもなかったり。 なので今作についてはかなりフラットな視点で見れたかと思うのですが、個人的には思ったよりも悪くなかったというのが正直なところです。 この映画、問題の真偽のほどは別として、とにかく大炎上騒動を引き起こした故に、いいイメージを持っている人ってそこまで多くはないと思うんですよね。 ゴリゴリに商業主義で、クソ邦画にありがちなお涙頂戴路線みたいなイメージを少なからず私も持っていたのですが、実際の内容は全くそんなことはなく、死や、その後の不在というものを決して軽くもカジュアルに扱うこともなく、むしろその部分はかなり丁寧に描かれていた印象です。 安直な感動ポルノではないと思うんですよね。 吹き替えなども含め、アニメとしてのクオリティも決して低くはありませんし。 じゃあ面白いかといったら全くそんなことはなく、ちょっとクセありな世界観や登場人物の言動なども含め、個人的にはめちゃくちゃ苦手だったりします。 その部分はこの映画に限ったことではなく、原作から変わらない部分ではありますが。 ただ、上述のように多くの人が思っているほど軽率でも適当でもない、しっかりとした作品ではあるので、SNSでのマーケティングでやらかさなければ、この映画を楽しめた人はかなり多かった...

クソ映画検証21『進撃の巨人』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証21、『進撃の巨人』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『進撃の巨人』は、諫山創の同名漫画を原作とした2015年公開の日本映画。監督は樋口真嗣。 【あらすじ】 100年以上前に突如現れた巨人たちによって人類の大半は喰われ、瞬く間に文明は崩壊した。かろうじて生き残った者たちは彼らの侵攻を防ぐために、巨大な壁を三重に築いて、その内側で暮らしていた。しかし再び巨人が現れ、壁が破壊されてしまう… 基本的にクソ映画って、クソ映画と分かった上で見ればそれなりに楽しめるものだったりします。 実写化作品についても同様。原作要素を意識しなければそこまでのクソではない場合も多いですし。 個人的にクソ映画検証については、叩いても問題はない作品を容赦なく叩くみたいな死体蹴りのようなスタンスではなく、むしろいい部分や素晴らしい部分があったらしっかり拾って評価していくというスタンスなのですが。 そのようなスタンスを持ってしても尚、この作品はクソでした。問答無用のクソでした。 原作要素を意識しなければそれなりに楽しめる類の作品かなと思っていたら想像のはるか上を行くクソだったので本当にびっくりしました。 この映画、とにかく脚本がひどい。本当に絶望的なレベル。 キャストの演技のレベルとか特撮とか、それ以外の部分は全然ひどくはないと思うんですよね。 とにかく脚本の酷さが天元突破していまして、その一点のみでデビルマンに肉薄するレベルのクソになるって本当に相当だと思うんですよね。 個人的に進撃の巨人はとても好きな作品なので、原作要素を意識してみると本当にデビルマンに肉薄するレベルの鑑賞ストレスを感じたりします。 じゃあ原作要素を意識しなかったらどうなのか?と言ったら決して面白くはないかと思います。 ただこの映画、フラットな目線で見るということがなかなかに難しい映画だと思うんですよね。 原作要素を意識しなかったとしても、特撮好きとしては平成ガメラ三部作の樋口真嗣監督作品という部分を意識してしまいますし。 脚本はなぜか脚本家ではない、むしろその手の仕事は未経験の著名映画評論家の町山智浩氏だったりしますし。 それらを含め公開前後には色々と炎上していましたし。 とにかくこの作品を何のバイアスもなしに見るというのは個人的にもかなり難しかったりするので...

クソ映画検証20『鋼の錬金術師』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証20、『鋼の錬金術師』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『鋼の錬金術師』は、荒川弘の同名漫画を原作とした、2017年公開の日本映画。主演は山田涼介。 【あらすじ】 賢者の石を探し旅を続けているエルリック兄弟は、東部の町リオールに立ち寄る。しかし賢者の石がらみでの騒動を起こしてしまい、国家錬金術師のマスタング大佐に身柄を拘束されてしまう… 個人的に、鋼の錬金術師は大好きなので原作ファンがこの映画をクソと言い捨てる気持ちはめちゃくちゃわかるんですよね。 鋼の錬金術師ってファンの熱量がめちゃくちゃ高い作品だと思いますし。 特にリアルタイム勢にとっては鋼の錬金術師って一言では言い表せないくらいに特別な作品だと思うんですよね。 アニメというコンテンツが一般化し、その中の様々な要素がインフレしまくった今とは違い、当時はまだ発展途上な部分は多々あったと思いますし。 むしろ昨今のアニメシーンを作る1つの礎となった作品と言っても過言ではないくらいの作品だと思うんですよね。 故にこの作品を実写化するのであれば、最低でも『るろうに剣心』や『ゴールデンカムイ』レベルでないとファンは納得できないと思うんですよね。 ただ実写化のレベルとしては全くそのレベルには届いておらず、作品のレベルとしては『ドゴンボール・エボリューション』くらいがいいところなんじゃないかと。 なので本当に普通に見たらこの映画がクソであるという意見については全く反論はなかったりするのですが。 ただクソ映画検証として見ると、確かにクオリティについては『ドラゴンボール・エボリューション』レベルではあるものの、『デビルマン』よりははるかにまともなわけでして。 そこまで絶望的な内容の作品でもないんですよね。 この映画を実際に見た人はわかるかと思いますが、冒頭の数十分でもうすでに主要キャストのコレジャナイ感やら微妙なCGやらが全開でして。 ダメだ…この映画はダメだ…みたいな絶望感が半端ないんですよね。 本当にこの映画の冒頭の絶望感は相当なものかと。 ただ冒頭で一気に地の底に叩き落とされる分、そこからは上がる一方だったりするんですよね。 この映画、本当に主要キャストのコレジャナイ感が半端ないのですが。 ただ脇役キャストの一部は相当に素晴らしく、それがめちゃくちゃ救いとな...

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