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極道戦国史 不動

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  どうも、松本13です。今回は映画、『極道戦国志 不動』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『極道戦国志 不動』は、1996年に製作された日本の任侠映画。谷村ひとしの同名漫画を原作とする。監督は三池崇史、主演は谷原章介。 【あらすじ】 極道の家で育った不動力は、成績優秀な高校生で、九州仁王会不動一家の若頭を務めている。しかし彼には、旧態依然としたヤクザの世界を崩壊させることを目的とする組織のリーダーというもう1つの裏の顔があった… この映画、一見するとよくある任侠Vシネのようですが、内容はめちゃくちゃに面白いB級映画です。 ありがちなヤクザ映画、とは括りきれないくらいの突出した魅力のある作品です。 復讐に燃える高校生ヤクザが巻き起こす戦争の一連という、この映画の基本プロットだけ見るとよくあるVシネだと思ってしまいがちですが。 というか高校生ヤクザというところがすでに普通に見たらツッコミどころかと思うのですが、とはいえVシネにおいて高校生ヤクザとか、女子高生が日本刀や重火器を持っているというのはそこまで珍しいことではなかったりします。 内容に関してはヤクザ映画というより殺し屋映画に近い作品かと思います。 一癖も二癖もある殺し屋がツッコミどころ満載のギミックなどを使い繰り広げる、「そうはならんだろ!?」な殺し合い。 作品の雰囲気としてはクエンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲスの一部作品に近いものがあるかと思います。 その手の作品が好きな人にはかなりぶっ刺さる映画なんじゃないかと。 ちなみにこの映画の監督はバイオレンス映画の巨匠、三池崇史監督。 本人曰く、「仕事は来た順に受ける」ということもあり、近年では様々なジャンルの映画を監督し、その中には興行的、もしくは批評的、あるいはその両方で失敗した作品も多く、当たりはずれの激しい監督としてのイメージも強かったりもするのですが。 ただ現在はともかくとして、2000年代初頭くらいまでの三池崇史監督の作品というのは神がかったものがあったと思います。 三池崇史監督がバイオレンス映画の巨匠として、日本のみならず世界中でリスペクトされているのも、この時代の作品によるものが大きいと思います。 この時代の三池作品はそれくらいに素晴らしい作品が多いんですよね。 ちなみにこの作品もまさにそんな時代の三池...

リーサル・ウェポン4

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  ジェット・リーがハリウッドデビュー!90年代アクション&バディムービーの大傑作『リーサル・ウェポン4』 どうも、松本13です。今回は、『リーサル・ウェポン4』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『リーサル・ウェポン4』は、1998年にアメリカ合衆国で公開されたアクション映画。リーサル・ウェポンシリーズの4作目。主演はメル・ギブソン。香港映画出身のアクション俳優・ジェット・リーが初めて参加したハリウッド映画としても話題となった。 【あらすじ】 ロス市警刑事のリッグスとマータフは、中国人の密入国船事件での銃撃戦をきっかけにチャイナタウンの犯罪王ベニー・チャンが絡んでいることを突き止める。しかし、そこにはさらなる黒幕として、チャイニーズ・マフィアの存在があり、事態は思いもよらぬ展開を迎えることになる… アクション映画としてもバディムービーとしても名作との声が名高いリーサル・ウェポンシリーズ第4弾。 リーサル・ウェポンシリーズはどの作品も好きなのですが、この作品はその中でも群を抜いて大好きな作品です。 これぞ90年代と言ったド派手なアクションシーンから、クスリと笑えるコメディシーン、そしてこの映画最大の魅力である胸アツバディムービー的なシーンも多々あり。 とにかく軽すぎず重すぎず、テンポは最高で一切退屈のしないめちゃくちゃに素晴らしい映画です。 そしてこの映画と言ったら何と言っても悪役のジェット・リー。 今や語るべくもない大スターのジェットリーですが、この作品がハリウッドデビュー作。 ここから数々の映画での大活躍が始まるんですね。 とはいえこの映画公開以前に香港では何本も主演作が作られており、当時の日本でも一部ではすでにかなり知られた存在でした。 一般的な知名度は高くはなかったものの、とはいえ今作には香港からやばい奴がやってくるらしい、みたいなうっすらとした話題にはなっていました。 この映画のプロモーションでもジェット・リーをゴリゴリに押していた記憶があります。 映画内だけでなく、実際の中国の武術大会でも優勝している本当に強い武術家とのふれこみで、一体どれだけ強いのだろうと期待をしていたのですが、これがまあ強いこと強いこと。 主役の二人をことあるごとにフルボッコ。 そして今もなお一部で語り継がれる名台詞「香港なら死んでる」が、これ...

仁義なき戦い

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  どうも、松本13です。今回は、『仁義なき戦い』及び、仁義なき戦いシリーズについてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『仁義なき戦い』は、1973年に公開された日本のヤクザ映画。監督は深作欣二。主演は菅原文太。 【あらすじ】 敗戦直後の広島県呉市。戦地から帰ってきた若者・広能昌三は、山守組組員達に代わって刀を振り回す暴漢を射殺し、刑務所に収監される。そこで呉の大物ヤクザ土居組の若衆頭の若杉寛と知り合って義兄弟となり、彼の計らいで山守組の組員となるのだが… 言わずと知れたヤクザ映画の名作中の名作。 おそらくこの映画を見たことがなくても名前くらいは知っている、名前を知らなくてもテーマソングくらいは誰でも一度は聞いたことがあるんじゃないかと思います。 この映画はヤクザ映画だけでなく、様々な方面に強烈な影響を与えた映画なので間接的な影響も含めれば、むしろこの作品のエッセンスに触れていない人の方が少ないかと思います。 実際この映画を見てみると、どこかで見たことがあるような登場人物やセリフなどの連続。そういう答え合わせの意味でもこの映画は楽しめるかと。 それを抜きにしても仁義なき戦いは、小難しいこと抜きに見られるとても素晴らしい映画です。 今や語るべくもない名作中の名作なので、ちょっと敷居が高く感じてしまう人もいるかと思いますが。 実際の内容はそこまでかしこまって見るような内容ではないかと思います。 往年の名作というのは作られたのが大昔なだけに、今の感覚で見るとちょっと退屈に感じてしまったりする作品もあったりするのですが。 仁義なき戦いは今の感覚で見ても全く違和感なく見れる作品です。 血の色と銃声に関してはさすがに時代を感じてしまいますが、その部分に関してはこの映画に限った話ではないかと思うので。 この映画は今や日本のみならず世界中に熱狂的なファンのいる伝説的ヤクザ映画です。監督の深作欣二についての評価も同様。 全世界を対象にオールタイムベスト映画のアンケートを取ったら間違いなくトップ100には食い込むかと思います。 クエンティン・タランティーノなど、多数の著名な映画人のオールタイムベスト10にも入ってるくらいの作品。 ただそこまでの映画となるとやはり敷居が少し高く感じてしまったりします。 その手のランキングでだいたいトップかベスト3には食い込んでくる...

ザ・ディープ・ハウス

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  どうも、松本13です。今回は、『ザ・ディープ・ハウス』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ザ・ディープ・ハウス』は、2022年公開のフランス・ベルギー合作映画。 【あらすじ】 世界各地の廃墟などを撮影した動画で登録者数を増やしているYouTuberカップルのティナとベンは、フランスのある湖に沈められた、いわくつきの屋敷を撮影しようと現地を訪れる。湖畔で知り合ったピエールに案内してもらい水中に潜り、不気味な屋敷にたどり着いた2人は早速、屋敷内を探索するのだが… この映画、とても面白かったです。 評価は満点。大満足でした。 とはいえこの映画の満点は60点満点ではありますが。 この映画はそのくらいの期待値で見るのがちょうどいい映画だと思います。 多分そんな感じの映画だろうなと思って見てみたら大当たり。 というわけで個人的には高評価です。 私と似たような嗅覚を持つB級ホラーやPOVを好きな人の多くがこの映画をそれなりに高く評価しています。 逆に言うとそれ以外の人からはかなりの低評価。 各種サイトのレビューは散々ですし、この映画のタイトルをGoogleで検索するとサジェストで「つまらない」と出てきたりする始末。 この映画を低く評価する人の気持ちも分からないではないですが。 ストーリーにしたってビジュアルにしたってめちゃくちゃ面白そうですからね。 ただそこまでの期待をしてみると本当につまらない。 厳密に言うとつまらないというより面白くないというのが適切かと。 なんか妙に盛り上がらないんですよね。 水中ゆえの閉塞感とか、そこに沈んだ家の密室感とか、酸素残量ゆえのハラハラ感とか。 そういう部分で、「ここは盛り上がるだろう」と思う部分が絶妙に盛り上がらない。見事に素通り。 設定的にもっと面白くなりそうなのに全然面白くならないんですよね。 ほんとうまいこと作ったらめちゃくちゃ面白い映画になったと思うのですが。 というわけで過剰な期待は禁物な今作ですが、それなりの映画として見ればそれなりに楽しめるので、期待はほどほどにしてみるのがいいのかなと。 個人的にこの映画は幽霊屋敷を湖に沈めるという力技の時点でもう勝ち確定なんですよね。 そのアイデアの時点で十分に面白いので。その時点ですでに60点満点。 そんな視聴前に加算した60点満点を一切損なうことがないく...

山猫は眠らない9 ローグ・ミッション

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どうも、松本13です。今回は、『山猫は眠らない9 ローグ・ミッション』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『山猫は眠らない9 ローグ・ミッション』は、2022年のアメリカのアクション映画。トム・ベレンジャーが主演した1993年公開の『山猫は眠らない』から続くシリーズ第9作。 【あらすじ】 ある連邦捜査官が性的人身取引に関与していると知った元狙撃兵のCIA職員ブランドン・ベケット。彼はかつての仲間達と手を組み、犯罪組織を壊滅させようと動き出す… この映画、「山猫は眠らない」シリーズではおそらく一番評価が分かれている作品かと思います。 ただ作品としての質がそこまで低いというわけではないと思うんですよね。 映画としてのクオリティはこれまでとあまり変わらないかと。 ただ作風がこれまでのシリーズとは大きく違っています。 かなりコミカルな作風なんですよね。 これまでの作品が硬派一辺倒というわけではありませんでしたが、とはいえそこまでコミカルな作品はありませんでした。 それに加えてシリーズの肝であるスナイパー要素が今作にはほとんどなかったり。 原題は「スナイパー」なのにスナイピング要素は本当に申し訳程度。 ただ映画としては普通に面白いんですよね。コミカルな部分も含め。 個人的にはこれはこれでありなんじゃないかと。 ただこれまでシリーズを追いかけてきた熱心なファンにとってはあまり納得のできるものではなかったかもしれません。 シリーズのアイデンティティを殆ど捨ててしまっているので。 ただ作風の変化というのは今作が初めてのことではなく、前作『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』についても、若干ミリタリーアクションからクライム方面に寄せてきてる感があって、個人的にはそれ以前の作品と比べてちょっと微妙だったりしたのですが。 そんな一部からの微妙な評価を知ってか知らずか、さらに作風を変えてきた今作。 これまでのようなスナイピングバトルシーンがほとんどなく、その分近接戦闘が増えています。 山猫シリーズってスナイピング要素をうまく使うことで成功してきた部分もあるかと思うんですよね。 狙撃手って歩兵のドンパチに比べると良くも悪くも地味。それゆえに低予算で済む部分もありますし、逆に低予算でもなんとかなったりすると思うんですよね。 そうやってうまくごまかせてた部分もあるかと思うので...

トリプル・スレット

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どうも、松本13です。今回は映画、『トリプル・スレット』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『トリプル・スレット』は、2019年公開のタイ・中国・アメリカ合作のアクション映画。出演はトニー・ジャー、イコ・ウワイスなど。 【あらすじ】 東南アジアの某都市で犯罪組織撲滅を目指す資産家の女性。しかし犯罪組織は彼女を暗殺するために傭兵部隊を送り込む。そんな彼女を守るために三人の男が立ち上がる… この映画はそこまでストーリーを重視しない類の映画なので、ストーリーに関しては、悪の組織に3人の男が立ち向かう、くらいの理解をしておけば問題ないかと。 個人的にこの作品にはもう大満足でした。 『ザ・レイド』で世界中を熱狂させたイコ・ウワイスと、これまた『マッハ!』や『トム・ヤム・クン!』でこれまた世界中を熱狂させたトニー・ジャー主演。 一般的な知名度はそこまで高くないかもしれませんが、とはいえアクション映画好きなら知らない人はいないくらいの大スター。 そんな二人が共演し、さらに敵役には『エクスペンダブルズ2』や『ジョン・ウィック4』のスコット・アドキンスという、その手のジャンルが好きな人にとってはとんでもなく豪華なメンツ。 善玉3人組はイコ・ウワイスとトニー・ジャー、そしてもう一人はタイガー・チェン。 俳優としての知名度はほとんど無いかもしれませんが、『マトリックス』や『キル・ビル』などで武術指導をしたという経歴の持ち主。 格闘アクションに関してはイコ・ウワイスやトニー・ジャーと比べても全く見劣りのすることがないレベル。 そんな3人に加えてスコット・アドキンスの格闘アクションが楽しめるのですから、もうつまらないわけがないんですよね。 それこそ格闘アクション好きから見たらちょっとしたエクスペンダブルズぐらいのキャストの豪華さだと思います。 エクスペンダブルズと比べるとちょっと頭数が足りないかもしれませんが、とはいえこのくらいの人数の方がそれぞれの見せ場にしっかりと時間が割けるという明確なメリットもあるかと思います。 仮に主演俳優を誰も知らなかったとしても普通にアクション映画として楽しめるかと思います。 この映画のメインキャストは役柄のみならず、ガチな武術の達人ばかりですが、格闘アクションだけでなく、ドンパチや爆発、カーチェイスなどの要素もしっかりと揃っています。 ...

スポーン

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  どうも、松本13です。今回は映画、『スポーン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『スポーン』は1997年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。同名コミックを原作とした実写作品である。 【あらすじ】 CIAの特殊工作員アル・シモンズは、上司の裏切りにあい、任務中に惨殺される。やがて地獄に墜ちたシモンズは、最愛の妻に会いたい一心で闇の支配者マレボルギアとある契約を交わす… この映画は世界中で大コケした映画として有名です。評価もかなり低め。 ただ個人的にはとても好きな作品です。 大コケした低評価映画ですが、かと言ってストーリーに問題があるというわけでもなく、作品として致命的な欠陥があるというわけでもありません。 ただ作中のCGの一部が相当に安っぽい部分は問題かと思いますが。 1997年公開という部分を考慮してもかなりひどい出来のCGです。 ただその一部のCGを除くと、それ以外の部分でのCGはむしろ今見てもそこまで違和感を感じないレベルに素晴らしい出来だったりします。 実際この映画の公開当時は「脅威の映像マジック」みたいな触れ込みで特集が組まれたりしていましたし。脅威の映像マジックという表現自体に今や時代を感じてしまいますが。 この映画の公開された1997年はまだアメコミ映画というジャンルが今ほど確立されていない時代です。 もちろんまだMCUもDCEUもありません。 現代のようなアメコミ映画の礎となったのは、おそらく2000年に公開された『X-MEN』だと思うのですが、そんなX-MENが公開するまでは、アメコミ映画というのは今ほど強力なコンテンツではなかったかと思います。 一般的に知られているヒーローはスーパーマンとバットマンくらい。 2002年にサム・ライミ版の『スパイダーマン』が公開されるまでは、スパイダーマンですらそこまで広く知られたヒーローではなかった気がします。 スポーンという映画が受け入れられなかったのはそんな時代背景もあるかなと。 スポーンはあまり子供向けではないダークヒーローなのですが、当時はダークヒーローという概念も今ほどはっきりと出来上がっていなかったと思いますし。 それゆえに明るく楽しいアメコミ映画だと思って見てみたら全然内容が違ったみたいな低評価も結構多かったと思います。 漫画原作のヒーローものだからと間違って...

リバー・オブ・グラス

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どうも、松本13です。今回は映画、『リバー・オブ・グラス』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『リバー・オブ・グラス』は、1994年のアメリカのドラマ映画。アメリカのインディペンデント映画作家として最も高い評価を受ける一人とも評されるケリー・ライカートの長編デビュー作。 【あらすじ】 南フロリダ郊外の平屋建ての家で暮らす30歳の主婦コージーは、退屈な毎日に不満を募らせていた。そんなある日、地元のバーへ出かけたコージーは、うだつの上がらない男リーと 出会い親しくなるが… 余談ですが、この映画のタイトルがなんとなく似ていたのもあり、岡崎京子の漫画『リバーズ・エッジ』をふと思い出しました。 もちろん中身は全くの別物なのですが、ただなんとなく作品の持つ雰囲気というか、マイナー感やオフビートさ、乱暴に言うと大昔のヴィレッジヴァンガードのようなサブカル感、そして作品の持つある種の空虚さみたいなのは少し似ているように感じました。本当になんとなくなのですが。 インデペンデント映画の巨匠ケリー・ライカートのキャリア初期作品ということもあり、知る人ぞ知る映画といった位置付けの作品かと思うのですが。 とても素晴らしい映画なので、この映画はもっと多くの人に知られて欲しいです。 とはいえこの手のインデペンデント映画を何の予備知識も、抵抗もなくすっと見れる人はそこまで多くはないかと思います。 だってこういう映画ってなんか難しそうだし。退屈だったり説教臭かったり、なんか意識高いオーガニック系な人が好んで見たりするような。 しかしこの映画はインデペンデント映画どころか『インデペンデンス・デイ』大好きな大味映画好きのような私にもわかる映画です。 B級映画やアクション映画を主食としている私にとって、基本的にインデペンデント系の映画というのは完全に「向こう側」の存在なのですが、向こう側からこちら側にもしっかり伝わる名作というのも多々あるのですよね。 例えばデヴィッド・リンチの『ストレイト・ストーリー』のような。 デヴィッド・リンチの他の作品はともかく、ストレイト・ストーリーに関しては、普段デビッド・リンチの映画を見ない層からの支持が非常に厚い作品だと思います。 個人的な感覚だと一昔前のシュワちゃんやスタローン主演の筋肉アクション好きな人は大抵ストレイト・ストーリーが好きなイメージ...

ハンナ

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どうも、松本13です。今回は、『ハンナ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ハンナ』は、2011年公開のアメリカのアクション・スリラー映画。監督はジョー・ライト。 【あらすじ】 フィンランドの山奥で、元CIA工作員の父親から格闘術を教えられて育った16歳の少女ハンナ。幼い頃からあらゆる戦闘テクニックを叩き込まれてきた彼女は、感情を持たないまま成長していき、いつしか父親を超える戦闘技能の持ち主になっていく。そんなある日、ハンナは任務のために父親の元から旅立つことを決意する… この映画、個人的にはとても好きな作品です。 そこまで突出して評価の高い映画ではないかもしれませんが、とはいえ低評価が多いというより、高評価が控えめ、かつ中評価が非常に多いという、いわゆる平凡な評価。 この映画、簡単に言ってしまえば大味映画なのですが、ただその手の作品特有の爽快感や勢いというのはあまり感じられず、ニュアンス的には大味というより「薄い」という表現が似合う気がします。 個人的にこの映画の持つそんな薄さはとても心地よく感じました。 食べ物で例えるなら格安チェーンのラーメンのようなそこそこ感。ガツンとしたパンチも、突出した何かしらの要素も何もない、可もなく不可もない無難な味。 ただ、たまに食べるごちそうならばともかく、頻繁に食べるものだったらそのくらいの味付けの方が良かったりします。 映画を日常的に見る生活をしている私のような人間にとって、まさにこの作品は格安チェーンのラーメンのような存在です。 色々と設定がガバいところやツッコミどころはあるのですが、ただ1周回って笑えちゃうみたいなところまでは行かず、この手の映画としては控えめのトーンでかなり淡々と物語が進んでいきます。 そんなこの映画特有の雰囲気は個人的にかなり好きです。こういう雰囲気の映画ってありそうであまりない気がするんですよね。 主人公のハンナもあまり感情の起伏がなく、シーンによってはちょっと不気味に感じたり。とはいえ戦闘シーンはこれぞキリングマシーンと言った暴れっぷりを見せてくれたり。 とにかく過剰な期待さえしなければ十分に楽しめる作品だと思います。 とはいえ女性の名前がタイトルの映画で暗殺者が題材となったら大抵の人は過剰な期待をしてしまうと思います。 それこそリュック・ベッソンの十八番映画のような。 た...

クソ映画検証3『極道大戦争』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証3、『極道大戦争』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『極道大戦争』は、2015年6月20日に公開の日本映画。主演は市原隼人。監督は三池崇史。 【あらすじ】 敏感肌で刺青も入れられない半端者のヤクザ・影山は、不死身と噂された伝説の親分・神浦に憧れていた。ところがある日、神浦が刺客に八つ裂きにされてしまう… この映画、一部ではクソ映画と呼ばれていたりしますが、それはしょうがないことかなと。 この映画、ビジュアルにしてもあらすじにしてもめちゃくちゃ面白そうなんですよね。 キャストもかなり豪華ですし。 しかし蓋を開けてみれば支離滅裂で意味不明な内容。 ぱっと見のビジュアルからこの映画に期待した要素って何一つ叶えられていないと思うんですよね。 なのでそういう部分に期待した人がクソ映画との判断を下してしまうのも仕方のないことかと。 ただこの映画の監督は三池崇史。 何も知らない人が見たらこの映画、内容無茶苦茶なよくわからない映画に見えるかもしれませんが。 三池崇史監督作品としてはこの手のノリって割と通常営業だったりするんですよね。 三池崇史監督ってこういう無茶苦茶なノリの映画を昔から数限りなく撮ってきた監督なので。 ただ無法地帯なVシネなどが主流だった昔と違い、何かと制約の多いメジャーな作品を監督することが増えてきた昨今では、かなり当たり外れが激しくなってきているんですよね。 ただこの作品、ビジュアルやあらすじを見るとめちゃくちゃ面白そうなんですよね。 これは三池崇史監督作品では当たりなんじゃないかと。 名作を連発していた昔のような三池崇史監督が帰ってきたんじゃないかみたいな。 そう期待できる映画でしたし、実際そう期待した三池崇史ファンも、私を含め結構いたと思うんですよね。 しかし蓋を開けてみるといつものダメな方の三池崇史映画だったり。 三池崇史映画として見ればこの作品、内容が意味不明という点に関しては全然問題ないんですよね。 シュールとかそういうレベルではない意味不明って三池崇史監督作品ではよくあることだったりするので。 ただ昔の監督作品って、それでも面白かったり、二度三度見たくなるような強烈な魅力やアクの強さのようなものがあったんですよね。 今作も近年監督した他の駄作に比べたら全然悪くはないレベルだと思うんで...

ハードコア

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どうも、松本13です。今回は、『ハードコア』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ハードコア』は、2015年に公開されたロシア連邦・アメリカ合衆国共同制作のSFアクション映画。 【あらすじ】 近未来。主人公であるヘンリーはロシア高空に存する研究施設で目を覚ます。極度の重傷を負い、記憶を失っていた彼はエステルという自分の妻を名乗る女性によってサイボーグ手術が施され、切断された手足の修復などが行われていた… この映画は私の個人的なツボに激しくぶっ刺さった大好きな映画です。 無名のロシア映画ながら、名だたる大作をおしのけて、その年のベスト3には間違いなく食い込んできたぐらいに個人的にはスマッシュヒットな映画でした。 ちょっと内容が偏った感じのアクション映画やB級映画が好きな人にとっては、もう本当にこれ以上にないくらいに最高の映画だと思います。 内容に関しては全く別物ですが、B級感や隠れた名作感、作品の持つ爽快感や偏った趣味を持つ特定の層に激しく刺さるような内容に関しては、ロバート・ロドリゲス監督の『マチェーテ』あたりに近いんじゃないかなと思います。 マチェーテは隠れた名作じゃない!全然隠れていないと思う人はおそらく変な映画の見過ぎで感覚がちょっと狂っているんじゃないかと。 どちらかというと私もそういうタイプなのですが、世間一般からすると『マチェーテ』って、ほとんど知名度がないんですよね。 そもそもロバート・ロドリゲスという名前すら誰にでも通じるというわけではないですし。通じたとしても『スパイキッズ』の監督としてですし。 スパイキッズはもちろん素晴らしい映画なのですが、ロバート・ロドリゲス監督作品にはそれ以外にも素晴らしい作品が多々あります。 ロバート・ロドリゲスやマチェーテがそのレベルなのですから、無名のロシア映画であるこの作品は隠れた名作以上の何物でもないわけです。 この映画は私にとって本当に拾い物映画の典型のような映画でした。まあZ級映画でなければいいかな、くらいの限りなく低い期待値で見たらS級クラスの満足度。 じゃあこの映画のどこがそんなに最高なのか?と言ったらそれはもう実際に体験するのが一番かと思います。 この映画は全編一人称視点、いわゆるFPS視点で繰り広げられる映画なので没入感が半端なく、それこそ体験という言葉が一番しっくりとくる映画な...

ブレット・トレイン

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どうも、松本13です。今回は、『ブレット・トレイン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ブレット・トレイン』は、2022年公開のアメリカ合衆国のアクション・コメディ映画。主演はブラッド・ピット。原作は伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』。 【あらすじ】 世界⼀運の悪い殺し屋レディバグが請けたミッション、それは東京発の超⾼速列⾞でブリーフケースを盗み、次の駅で降りること。簡単な仕事のはずが、次から次へと乗ってくる殺し屋たちに命を狙われ、降りたくても、降りられない状況に陥ってしまう… この映画、ビジュアルからもストーリーからもにじみ出ている通り、洋画特有のへんてこ日本を舞台としたツッコミどころ満載のとても面白い映画です。 とにかくその手の映画としては100点満点なんじゃないかと思います。 そういう映画としては上映時間126分とちょっと長めなのですが。 ただこの映画はとにかくキャストが豪華。そういう部分で126分という長さがカバーされている部分はあるかと思います。全く長尺が気にならないというわけではないですが。 とにかくポップコーン映画としてはこれ以上にない作品なんじゃないかと思います。 ただ個人的にはこの作品に関してはもったいなさを強く感じました。 『ジョン・ウィック』の監督である、デヴィット・リーチがブラッド・ピットを主役に据え、その他にも豪華キャストを総動員しての超大作。 しかも殺し屋に関するストーリー。デヴィット・リーチの十八番であるわけです。 にもかかわらずツッコミどころ満載のB級映画として終わってしまうのは本当にもったいない。 実際監督やキャストの部分で大いに期待した層からはこの映画はかなり不評。 本当にこの作品、もっと面白くすることができたと思うんですよね。それこそ超絶な名作レベルまでいくこともできたはず。 その部分で本当にもったいなさを感じます。 それに加えて原作要素についてもかなりの残念ポイントかと思います。 この作品の原作は伊坂幸太郎の小説、『マリアビートル』なのですが、この小説がまあとんでもなく面白い。 伊坂幸太郎はとてつもなく優れた小説家だと思うのですが、そんな彼の作品の中でもこのマリアビートルはトップクラスに面白い作品だと個人的には思っています。 その作品の面白さに比べたらこの映画はかなり残念。 この原作をハリウッド資本で...

アナベル 死霊人形の誕生

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どうも、松本13です。今回は、『アナベル 死霊人形の誕生』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アナベル 死霊人形の誕生』は、2017年のアメリカのホラー映画である。「死霊館ユニバース」の4作目であり、『アナベル 死霊館の人形』の前日譚である。 【あらすじ】 閉鎖した孤児院から、シスターと6人の少女が人形職人の家に越してくる。家主夫妻は、12年前に娘を亡くしていた。そんな中、家では不気味な現象が続発するようになり、やがて人形の「アナベル」が封印から目覚め、少女らを追い詰めていく… やばいから触るなよ?フリじゃないからね?絶対さわるなよ?と言われ続けているあの人形の誕生秘話が明かされる今作。 個人的に死霊館ユニバースについては、ジェームズワンが監督した本家『死霊館』のやりすぎ感がとても好きなので、それに比べると若干物足りないと思う部分もあったりするのですが。 とはいえ死霊館と比べなければ十分に面白い作品ですし、ホラー映画としてのクオリティもかなり高いかと思います。 よくも悪くも死霊館はホラー映画とは名ばかりのパワー系アクションやバトル物のような展開が多々あるド派手な映画です。 そのようなノリがちょっと苦手という人にはこちらの作品の方が向いているのかもしれませんし、ホラー映画としてはこちらの作品の方が大分真っ当だと思います。 おそらくチャッキー以降の映画における怖い人形としては一番有名なアナベル人形。それがいかにして誕生したかという作品なので、アナベルシリーズや死霊館シリーズにここから入るというのもありかと思います。 死霊館はホラー映画とは名ばかりのアクション映画な側面があるので、ホラーが苦手な人でも結構気軽に見れるんですよね。 その分ホラーとしての怖さはあまりなかったりするのですが。 逆にこの作品は死霊館ほどのド派手なアクション要素はありませんが、その分ホラーとしての怖さは十分にあります。 個人的にはとてもちょうどいい怖さ。 怖さの感じ方には個人差があるかと思いますが、カレーで言ったら中辛から辛口くらい。辛さはしっかり感じるけれどあくまでも万人向け。舌が痛くなったりお腹が痛くなったりはしないレベル。 びっくり演出もそこまで過剰ではないし、本気で心をえぐってくるような恐怖も、後を引くトラウマ要素もありません。 そんな中辛から辛口くらいのちょうど良...

シャドウ・イン・クラウド

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どうも、松本13です。今回は、『シャドウ・イン・クラウド』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『シャドウ・イン・クラウド』は2020年のアメリカ合衆国・ニュージーランドのサスペンスアクション映画。主演はクロエ・グレース・モレッツ。 【あらすじ】 第二次世界大戦下のニュージーランド。女性兵士モード・ギャレット空軍大尉は最高機密の荷物をサモアまで運ぶ任務を上官から任され、B-17大型爆撃機フールズ・エランド号に乗り込む。しかし他の男性乗組員から邪魔者扱いにされた彼女は、狭苦しい砲台の銃座に押し込められてしまう… 離陸寸前の爆撃機の前に現れた謎の女。極秘任務を受け機密書類を持ち、半ば無理やりに搭乗し離陸するも、紆余曲折あり下部銃塔に閉じ込められて出られなくなってしまうという、めちゃくちゃ面白そうなシチュエーションスリラー的展開。 私はこの映画を一切の予備知識なしに見たので、とにかく期待値はかなり高かったです。 爆撃機に無理やり乗り込んだはいいものの、ジェンダー意識なんて皆無の戦時中ということもあり、男性の乗員はこれでもかというくらいに差別意識丸出し。 なるほどそういうちょっとしたポリコレ意識などもある真面目な映画なんですね。 と思って見てみたらまじりっけ無しのZ級映画だったので本当に驚きました。 とにかく脚本が破綻しているし、ストーリーもむちゃくちゃ。 まあそれだけなら超展開的な楽しみ方もできるのですが、心理描写や会話などもかなり無茶苦茶。真面目に見ているとかなりイライラするレベル。 明らかに会話になっていない部分が多々あるし、映画としてもうちょっとなんとかならなかったんだろうかと冷めたツッコミを入れたくなるようなシーンも多々あり。 とにかく近年まれに見るレベルでの壮大な肩透かしを食らった映画でした。 ゆえに初見時はかなりこの映画の印象は悪かったのですが、ただ一旦そういうものだと気持ちを切り替えて見てみれば、お馬鹿映画としてはかなり面白い映画だと思います。 とにかく序盤以降の展開がもう本当にむちゃくちゃ。登場人物は会話すら成立しないレベルのサイコパスっぷり。ポリコレどころか逆ポリコレにしかならないような支離滅裂な人物描写。 そんなどう考えたって墜落の未来しか見えない無茶苦茶な爆撃機。しかも敵機が現れクロエちゃん大ピンチ。 なんとかピンチをしのいだと...

レリック

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どうも、松本13です。今回は、『レリック』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『レリック』は、1997年公開のアメリカのホラー映画。監督はピーター・ハイアムズ。 【あらすじ】 アメリカ、シカゴのミシガン湖にて乗組員全員が惨殺された漂流船が発見される。ほどなくしてシカゴ歴史博物館でも同様の事件が発生。どちらの犠牲者も、頭を引きちぎられ脳下垂体を抜き取られていた… この映画は私の中で、『ミミック』、『ヒドゥン』と併せ、90年代にテレビのロードショーでよくやっていたホラー映画として記憶されています。 これらの映画には、得体の知れない何者かに日常が侵食されていくという共通点もあったりします。 陰鬱でおどろおどろしい雰囲気の予告映像という部分も共通かと思います。 特にこの映画は同年に公開されたミミックと何かと共通点のある映画だったりします。 そもそもタイトルの語感が似ていますし、得体の知れない何者かに襲われるという部分も共通、舞台が研究所もしくはそれらしき場所、かつ主人公が女性の博士という部分も共通。 実際この2つの映画を混同して記憶している人はそれなりに多いと思いますし、私自身時間が空くとどっちがどっちだか忘れてしまったりします。 ミミックだと思ってみたらレリックだったり、レリックだと思ってみたらミミックだったり。 何かと共通点のあるこの2つの映画ですが、明確に違うのは作中に出てくるその何者かの正体でしょう。 その部分についてはネタバレになってしまうので多くは語りませんが。 私としてはこの映画はかなりの名作の部類に入っているのですが、ネットで調べてみると評価はそこまで良くない模様。 まあ今の感覚で見れば作中の画面がかなり暗くて見づらいという部分は明確に難点なのかもしれませんが。 ただそれらは恐怖演出に一役買っていますし、CGの荒さを隠す役割も担っています。 90年代の作品ながらCGに関してそこまで違和感を感じないのは、おそらく画面のコントラストなどで、うまい具合にその荒さを隠せているからだと思います。 そんな画面の薄暗さに加え、この映画はかなり「見せない」演出が多かったりします。それも映画の魅力の1つだったりするのですが、その部分に退屈さを感じてしまう人もいるのかもしれません。 ただ、そんな難点を多々抱えながらも退屈することなく最後まで見れてしまうく...

ゾンビワールドへようこそ

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どうも、松本13です。今回は、『ゾンビワールドへようこそ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ゾンビーワールドへようこそ』は、2015年公開の、アメリカのホラー・コメディ映画。監督はクリストファー・ランドン。 【あらすじ】 高校に進学してもボーイスカウトを続ける冴えない男子3人組。真剣に活動に取り組むオギーに内緒で、ベンとカーターはキャンプを抜け出してパーティーに参加しようとするのだが、ゾンビの群れに遭遇してしまう… ネット上の評価は概ね好評なこの作品。しかしWikipedia情報によると批評家や著名レビューサイトによる評価はかなり低い模様。 私個人としては最高に楽しめたコメディ映画でした。 ゾンビ映画としてではなく、この映画をゾンビコメディとして見て残念な気持ちになるってあまり想像できないのですが。 とにかくそれくらいに出来のいい作品ではあると思います。 作品としてのツッコミどころが全くないというわけではなく、むしろ結構ガバガバな作品なのですが、その辺はコメディなのであまり気になりません。 作中のお下品ネタで多少好みは別れる部分もあるかと思いますが、とはいえゾンビ映画にその手の要素は少なからずあったりしますし、アメリカのコメディ映画の下ネタとしては結構ライトな方だと思います。 スクールカースト低層の主人公と、オタクに優しいタイプのギャルなヒロイン。その彼氏である嫌な体育会系と、これまたオタクに優しいタイプの年上のお姉さんというこれまたコテコテな登場人物たち。 今作を見て改めて感じたのですが、ゾンビと青春ものってかなり相性がいいと思うんですよね。 ストーリーに関しては特に意外性もない、この手の青春コメディにありがちな物語だと思うのですが、そこにゾンビと絶妙な下ネタを挟み込んでくることでとても面白い映画に仕上がっていると思います。 グロにしてもエロにしても過剰すぎずテンポも勢いも良くて、ちょうどいい感じに気持ちよく見れるタイプの映画。ポップコーン映画としてはかなり優秀な映画だと思います。 監督は『ハッピー・デス・デイ』のクリストファー・ランドン。主演は『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダンということで、そこまでマイナーな低予算映画というわけでもありません。 大作映画と比べたらかなりの低予算映画かとは思いますが、とはいえゾンビ映画としてはそ...

エクソシスト 信じる者

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どうも、松本13です。今回は、『エクソシスト 信じる者』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『エクソシスト信じる者』は、2023年のアメリカ合衆国のホラー映画。『エクソシスト』シリーズの第6作であり、『エクソシスト』(1973年)の直接の続編となっている。 【あらすじ】 ビクターは12年前に妻を亡くし、娘のアンジェラを1人で育てている。ある日、アンジェラが親友キャサリンと一緒に森へ出かけたまま行方不明になってしまう。3日後、2人は無事に保護されるのだが… 世間的な評価はすこぶる悪い今作ですが、個人的にはとても楽しめました。 『エクソシスト』(1973)の正当続編という部分に過度に期待しなければそれなりに面白い作品だと思います。 ブラムハウス制作のそこそこなエクソシスト系ホラーとしてならそれなりに優秀かと。 前作が名作中の名作なだけにうっすらとした知識だけでも十分に盛り上がれるような部分もありますし。 話の筋としてもそこまでひどいものではないかと思います。 特に序盤の失踪した娘が3日後に帰ってくるも何やら様子がおかしい…から中盤くらいまでは本当に面白かったですし。 おそらく中盤くらいまでの展開に関しては、そこまで不満を持っている人もいないと思うのですが、問題はその後の展開。 この映画は過剰な期待さえしなければ普通に楽しめるレベルのホラー映画かとは思うのですが、ただこの映画はホラー映画の金字塔『エクソシスト』の正当続編。 過剰な期待をするなというのが無理なわけです。 これが普通のブラムハウス製作のエクソシスト系映画だとしたらここまでの低評価にはならなかったかなと。 ただこの映画はエクソシスト系映画ではなく、エクソシスト本家であり元祖です。 その部分を考慮するとこの作品の、特に後半におけるガバさやツッコミどころなどに目をつむって頭を空っぽにして楽しむ、なんて視聴スタンスはなかなかに難しいかと思います。 エクソシスト続編としてシビアに見るのであれば色々と問題はあるのですが、それでも私がこの映画を普通に楽しむことができたのは、これまでに様々なエクソシスト系映画を見て、それなりに嗜み方を心得ていたからだと思います。 ダメならダメなりにみたいな、ゾンビ映画にしてもサメ映画にしても、そういう特定ジャンルに特化した視聴スタンスというのはあると思うのですよね。 ...

ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ

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  どうも、松本13です。今回は、『ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ』は、2016年公開の、オーストラリアのゾンビ映画。 【あらすじ】 近未来、突如として謎の流星群が地球に降り注ぎ、人類のほとんどがゾンビと化した。妻子を亡くした整備工バリーは同じような境遇の人々に助けられ、彼らが所有するガレージに避難する。隕石の影響で燃料資源が使えなくなり困り果てていた人々は、やがてゾンビの血液がガソリンの代替になることを発見する… この映画、適当邦題のクソ映画かと思いきや、めちゃくちゃに面白い映画でした。 この手の低予算映画としては隠れた名作と言ってもいいくらいに出来がいいんじゃないかと。ゾンビ映画としても頭一つ抜けた出来の良さだと思います。 ゾンビ映画やサメ映画のような特殊なジャンルの映画というのは、安かろう悪かろうみたいな、むしろこちらがいかに楽しむかみたいな、それなりに作品やジャンルに対しての忖度のようなものが必要になったりするのですが。 この映画に関してはそのようなことなしに楽しめるかと思います。あれこれ考えずに頭を空っぽにして見れるタイプのB級映画です。 ゾンビ映画に関するあらゆる要素はもう出尽くしていると思うので、既存の選択肢の何と何を組み合わせてどのような映画を作るかという部分が重要になってくるかと思うのですが。 この映画に関しては何か特別新しいことをやっているわけではないのですが、ただとにかく勢い重視な内容が見ていてとても気持ちいいです。 ゾンビ発生の原因は彗星ということしかわからないのですが、とりあえずこの映画内のゾンビは感染するタイプのゾンビ。 もちろん人を襲うしめちゃくちゃ凶暴なのですが、この映画の登場人物は皆ゾンビに対して好戦的。 ゾンビを恐れて逃げ惑うようなシーンってほとんどないんですよね。 感染による葛藤みたいなシーンもそこまでなく、皆無とは言いませんが割とサクッとその手のシーンは終わります。 とにかく皆思い切りがいい。良すぎる。それがこの映画の魅力でもあるのですが。 人間の愚かさよ…みたいな描写も皆無。ゾンビ映画にありがちな足手まとい要因に対するイライラみたいなのもありません。 じゃあこの映画は何をやっている映画なの?と言ったらよくわからないの...

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