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クソ映画検証12『BLEACH 死神代行篇』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証12『BLEACH 死神代行篇』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『BLEACH 死神代行篇』は、2018年公開の日本のアクション・ファンタジー映画。久保帯人による漫画作品『BLEACH』を原作としている。 【あらすじ】 幽霊が見えてしまう高校生・黒崎一護は、ある日突然、人の魂を喰らう巨大な悪霊に遭遇する。命を狙われる一護と家族の前に死神を名乗る謎の少女・朽木ルキアが現われ悪霊に立ち向かうが、重傷を負ってしまう。窮地に追い込まれたルキアは最後の手段として、本来は人間に与えてはならない死神の力の一部を一護に渡す… この映画、見る人によってクソ中のクソからそれなりの良作まで、様々な感想を持てると思うんですよね。 賛否両論に極端に別れるというわけではなく、クソから良作、どっちつかずな凡作まで本当に様々な感想が持てる。 そういう部分で本当に興味深い作品なんですよね。 アニメの実写作品として、ここまで見る人によって評価が様々な作品も珍しいんじゃないかと。 この映画、内容としてはそこまで悪くない映画だと思うんですよね。 ただブリーチってルックスも含めた個々のキャラクターの特性がとても重要な作品であるし、そこが魅力の作品であると思うのですが。 ただ今作、その部分で核爆弾級の地雷を踏みまくっているんですよね。 しかも踏んだ地雷が一つや二つではなく、むしろキャスティングの大部分で見事なまでに地雷を踏んでいるという。 それくらいに問題ありなキャスティングばかり。 このレベルのキャストミスをやらかされると、それぞれのキャストの演技がどれだけ優れていても、作品の内容がどれだけ優れていても、ファンからはクソ映画認定されてしまうんじゃないかと。 それでも本当に原作とは別物と考えれば普通に良作の範囲に入る映画かとは思うのですが。 じゃあ仮に私がこのレベルのキャストミスを『ナルト』でやられたらどうかと言われたら内容がどんなに素晴らしくても絶対に許せないと思うので。 この映画が総スカン食らったりクソ認定されたりというのは本当に仕方がないんじゃないかと。 特にブリーチという作品においてのキャラクターそれぞれのビジュアルって他の作品よりも重要度が高いと思うんですよね。 もちろん映画って、キャストを好きに選べるわけではないですし、それなり...

クソ映画検証11『聖闘士星矢 TheBeginning』

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  どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証11、『聖闘士星矢 TheBeginning』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『聖闘士星矢 TheBeginning』は、車田正美による漫画『聖闘士星矢』を原作とした、2023年のアクション映画。主演は新田真剣佑。 【あらすじ】 幼い頃に姉と生き別れた青年・星矢。彼は姉を探しながら、地下格闘技で生計を立てる日々を送っていた。そんなある日、彼の前に謎の男が現れ、星矢の身体に秘められた小宇宙の存在を教える… この映画、数十億円の大赤字を叩き出したということもあり、爆死映画であるということは間違いないかと思います。 ただクソ映画かと言ったら決してそういうわけではないかと。 お金はめちゃくちゃかかっていますし、キャストも確かな実力を持った超がつくほどの豪華キャスト。 本当に漫画実写にありがちな演技力に難ありなキャストによる学芸会ムービーというわけではないんですよね。 主演の新田真剣佑はハリウッドスターというわけではないかもしれませんが、主要キャストの何人かは現在進行形でハリウッドの第一線で活躍する一流キャスト。 そういう意味でもガワだけ寄せたなんちゃって洋画というわけではなく、ハリウッド映画と銘打っても全く問題はないレベルの作品だと思います。 本当にそういう部分に関してのしょうもなさとかインチキ臭さとかそういうものもないんですよね。 肝心の内容がめちゃくちゃ面白くないというだけで。 ツッコミどころは多々あるものの、ストーリーが破綻しているというわけでもなく、本当に映画としてはそれなりによく作られているんですよね。 ただ絶妙に盛り上がらない。見ていて本当に退屈。 ただつまらないまではいかないんですよね。ゆえに1周回って面白いくらいにぶち抜けた要素もなく。 半端に作りのいい映画だけにネタとして楽しむこともできず。 結局大した話題にもならない、絶妙に盛り上がらない中途半端な作品になってしまった感は否めません。 逆に何一つプラスにもマイナスにも突出する部分がなかったゆえ、大成功した実写化ワンピースやマリオの裏で人知れずシャレにならんレベルの大赤字を叩き出しただけで終わってしまったかと思うのですが。 とはいえその部分さえ事前に把握しているのであれば一度は見ておいても損はないんじゃないかと。 90年代から...

クソ映画検証10『DRAGONBALL EVOLUTION』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証10『DRAGONBALL EVOLUTION』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『DRAGONBALLEVOLUTION』は、鳥山明の同名漫画を原作とした2009年公開のアメリカ合衆国の映画作品。原作ファンからの否定的評価が非常に多く、実写化映画の失敗例としても広く知られている。 【あらすじ】 7つの球を揃えると、どんな願いも叶えてくれるというドラゴンボール。本来の力を隠し、普通の高校生として暮らしていた孫悟空。しかし18歳の誕生日に祖父の孫悟飯を何者かに殺害されてしまう… おそらく邦画として最も有名なクソ映画と言ったら『デビルマン』だと思いますが。 洋画として最も有名なクソ映画と言ったらおそらくこの作品なんじゃないかと。 超有名コミックドラゴンボールの実写化、公開前後の大炎上、そして予想通りの大コケと酷評。 本当にクソ映画の要素がパーフェクトに揃っているんですよね。しかもそれがデビルマンのような国内レベルではなく全世界規模。 ある意味最強レベルのクソ映画と言えます。 個人的にこの映画、原作へのリスペクトがない時点でクソ映画であることは間違いないと思っています。 本当にこの映画、関わった全ての人間にとっての汚点でもあり、脚本家にいたっては後に「このような薄っぺらいゴミを作ってごめんなさい」と謝罪するレベル。 本当に何もかもの要素において映画としては最低レベルだと思うんですよね。 この映画公開前後の雰囲気は私としてもとてもよく覚えています、 制作発表の時点でもうすでに不安の声が上がっており、情報が明らかになるにつれ「こりゃないだろう」と言った騒ぎとなり。 公開前にはもうすでに駄作との評価がほとんど固まっていたかと思います。 そして実際に映画が公開されてすぐにクソ映画との評価が固まり、そしてすぐになかったことにされました。 賛否両論で話題となるとかそういうことなしに、本当に臭いものに蓋とばかりになかったことにされたんですよね。 ドラゴンボール公開直後の全世界での黙殺感というのは、本当に史上稀に見るレベルであったと思います。 それくらいのスピードでなかったことにされた映画なんですよね。それこそ公開後1ヶ月も経っていなかったんじゃないかと。本当にそれくらいのスピード感でなかったことにされた作品。 なのでこ...

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

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どうも、松本13です。今回は、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』は、1997年7月19日公開のアニメーション映画。『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版で、テレビアニメとは異なる結末を描いた第25話『Air』と第26話『まごころを、君に』からなる2部構成である。本作品をもって『新世紀エヴァンゲリオン』は完結を迎えた。 【あらすじ】 NERVによって全ての使徒は倒されたが、碇シンジは、精神的に追い詰められ生きようとする意志を失っていた。一方、ゼーレは人類のすべてを単体の生命へ還元し、神のもとへ回帰する人類補完計画=サードインパクトを発動しようとするのだが… 新世紀エヴァンゲリオンという作品については様々な情報や解釈、何に関しても諸説ありまくりな作品なので、以下は絶対的な情報ではなく、あくまで一個人の解釈である点は事前にご了承ください。 エヴァンゲリオンの持つロボットアニメや青春アニメ、美少女ものみたいなイメージというのは、なんとなくエヴァンゲリオンを知らない人でもパブリックイメージとしては知っていると思うんですよね。 いえ、わかっています。エヴァンゲリオンはロボットではないですけど、ただここでは便宜上ロボットアニメという表現を使わせていただきます。 ただエヴァに多くの人が熱狂したのって、そのようなパブリックイメージだけではないと思うんですよね。 もちろんパブリックイメージ通りの魅力もあったりはするものの、それ以外の魅力も多々あり、そんな「それ以外」の部分を凝縮したのがこの作品だったりすると思うんですよね。 この作品、それこそ「それ以外」、オルタナティブさの最右翼のような作品かと思うんですよね。 よくも悪くもそれまでのアニメにはなかった要素が多々ありまして。 主人公の歴史的狼藉から制作のゴタゴタや庵野秀明という存在が作品内にまで影響を及ぼしてくるという現象も含め。 とにかくこの作品、ゴリゴリの鬱展開とシャレにならんレベルの空中分解が楽しめる作品でして。 ただその展開や映像作品としては抜群に素晴らしく、しかも様々な解釈や考察が入り込む余地があるんですよね。 まあとにもかくにも社会現象を巻き起こした作品の完結編としてはむちゃくちゃな作品で...

クソ映画検証9『スーパーマリオ魔界帝国の女神』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証9、『スーパーマリオ魔界帝国の女神』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『スーパーマリオ魔界帝国の女神』は、テレビゲーム『スーパーマリオブラザーズ』を元に1993年にアメリカ合衆国で製作された実写映画である。本作が批評的・商業的に失敗したことにより任天堂は自社の作品を映画化する際のライセンス供与に慎重になったとされている。 【あらすじ】 6500年前、恐竜世界と人間世界が2つに引き裂かれた。その後、時が経ち人間の世界に住む配管工マリオとルイージは、恐竜の子孫が住むパラレルワールドを発見する… この映画、興行的にも批評的にも大失敗した作品。 ただ私個人としては、この映画は全くクソ映画ではなく、むしろかなりの良作だと思っています。 興行的には大コケということで、この映画が大失敗映画ということは間違いないかと思いますが、クソ映画ではないんじゃないかと。 私はこの映画をリアルタイムで見たのですが、普通に面白かったんですよね。 その後も何度も見返したのですが相変わらずの面白さ。 大味なB級映画くらいの感覚で見るのであれば誰にとっても良作の範囲くらいには収まる作品なんじゃないかと。 個人的にマリオやルイージのキャスティングについてもかなり好きです。 実写としてはめちゃくちゃありなんじゃないかと。 ただそれゆえに改変された設定などは多々あったりしますし、1つの映画としてもかなりツッコミどころは豊富だったりするので、この映画が低評価であったり、一部でクソ映画と言われるのはまあしょうがないとは思いますが。 マリオになみなみならぬ愛着を持っていたとしたら確かに許せない部分も多々あるかと思いますし。 実際この映画、原作とのギャップや、やらかし具合については、『DRAGONBALL EVOLUTION』と大差ないと思うんですよね。 しかしドラゴンボールと違い、こちらの作品が一部からは熱狂的に支持され、今となってはかなり再評価されているのは実写化作品としてはそれなりに難はあるものの、映画としては普通に面白く、そして主要キャストのキャスティングについてはかなり素晴らしいからではないでしょうか。 この映画が否定される理由というのは多々あるのですが。ただマリオとルイージのキャスティングについてはそこまで批判的な意見はないと思うんです...

クソ映画検証8『“それ”がいる森』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証8、『“それ”がいる森』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『“それ”がいる森』は、2022年9月30日に公開された日本のホラー映画。監督は中田秀夫、主演は相葉雅紀。 【あらすじ】 訳あって妻子と別居し、故郷の福島県でミカン農家を営む淳一。そんな彼の元に3年間一度も会わなかった息子の一也が訪ねてくる。時を同じくして、近隣の森では様々な怪現象が起こり始める… この映画、比較的近年のクソ映画としてはかなり有名な作品かと思います。 個人的にこの映画はビジュアルなどの印象で、一周回って面白い系の映画かなと思ったのですが、実際に見てみると直球でつまらなかったので驚きました。 キャストの演技力からストーリー、CGなど。様々な要素においてまんべんなく低レベルなバランス型のクソ映画。 ただ主演の相葉雅紀の演技に限っては演技力どうこうというより、良くも悪くもいつもの相葉くんそのまんまであり、あまり演技力どうこうについてのマイナスな印象は受けませんでした。 無名の俳優が同レベルの演技をしていたとしたらまた印象は違ったのかもしれませんが。 ストーリーに関してはいかようにも面白くなりそうにもかかわらず、絶妙につまらないままというのは逆にすごいとも感じました。 本当になにもかもが絶妙に面白くないし、絶妙に盛り上がらない。 ただ見るものを心底不快な気分にさせる特級呪物の多々あるクソ映画というジャンルにおいてはかなりライトな内容かと。 ある程度無理をすれば一周回って面白いみたいな楽しみ方もできなくはありませんし。 相葉くんへの好感度次第ではそれなりに見れたり、場合によっちゃ楽しめたりもするかと思いますし。 その他にもそれなりには愛せるようなクソ映画ポイントみたいなものもある映画だったりします。 個人的には全く魅力は感じませんが、ただ楽しもうとすればそれなりに楽しめる映画だと思いますし、失笑やしょーもなさ、ギリそれくらいで許せるクソさではあるかなと思います。 個人的にこの映画に対して驚いたのは、ジャニーズのタレント抱き合わせ商法を含め、この作品が数十年前の大昔の作品のように感じられたこと。 おそらくファンしか楽しめないであろう作品のクオリティはもちろんのこと、CGについても同様。 令和のご時世にこのCGは逆にすごいと思えるレベルの酷...

大巨獣ガッパ

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どうも、松本13です。今回は、『大巨獣ガッパ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『大巨獣ガッパ』は、1967年に公開された日本の特撮映画。当時の怪獣ブームに乗って制作された、日活としては唯一の怪獣映画である。 【あらすじ】 とある雑誌企画で、記者、カメラマン、生物学者からなる探検隊が南海の孤島に上陸する。一行は、言葉の通じる現地人の少年と共に密林に入り、巨大な石像の奥に隠されていた卵から生まれた怪獣ガッパの子と出会う。そんな中、記者は周囲の制止も聞かずにその怪獣の子を日本に持ち帰ってしまう… 当時の怪獣ブームに乗って、東宝のゴジラ、大映のガメラのような看板怪獣を作ろうと日活が生み出したのが今作ガッパ。 その部分については、昭和特撮に多少の造詣がある人は知っているかと思いますが。 ただ実際に本編を見たことがあるという人はそこまで多くはないんじゃないかと。 マイナー作品ゆえにかつては、そう気軽に視聴できるものではなかった今作ですが、映画視聴においては配信がメインの昨今においてはかなり気軽に見ることができたりします。 結局、日活の看板怪獣となることも、ゴジラのようなドル箱シリーズとなることもなかった今作ですが、ただ令和の今、昭和特撮として見るのであれば、かなり楽しめる作品なんじゃないかと。 特に一度聞いたら忘れることができない、美樹克彦のテーマソングは必聴。 怪獣映画らしからぬ曲調ながら、楽曲としてはかなりの名曲だと思うんですよね。 普通にいい曲だし、妙に口ずさんだりしたくなるし。 しかも、歌詞の内容がストーリーテラーやちょっとしたナレーションの役割を踏まえているという優れもの。 ストーリーや特撮に関しては、ゴジラやガメラに比べるとちょっと弱いかなという部分はあるのですが、ただガッパというキャラクターは怪獣としてはとても魅力的なんじゃないかと。 めちゃくちゃ可愛らしい見た目をしているようで、よくよく見るとちょっと気持ち悪くもあったりみたいな、ちょっと微妙な感じのルックスも一周回って味があるとも取れるかと思いますし。 昭和の大昔の、言ってしまえばB級特撮ゆえのツッコミどころは多々ある作品なので、正直ここから技術が発展に発展を重ねた90年代くらいはかなり時代を感じる作品ではあったのですが。 ただそこからさらに時代が経ち、特撮が下火となりCGが全盛とな...

クソ映画検証6『X-MEN:ダーク・フェニックス』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証6、『X-MEN:ダーク・フェニックス』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『X-MEN:ダーク・フェニックス』は、マーベル・コミックの『X-メン』をベースとした、2019年のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。X-MENフランチャイズでは『デッドプール2』(2018年)に続く12作目であり、メインシリーズでは『X-MEN:アポカリプス』(2016年)に続く7作目であり、最終作。 【あらすじ】 アポカリプスから人類を救う戦いから10年。サイコキネシスとテレパシーの特殊能力をもつミュータントであるジーンは、宇宙でのミッションで起きた事故が原因で自分の中のダークサイドが増幅し、内に封じ込められていたもう一つの人格が解き放たれてしまう… この映画、作品としてのクオリティが極端に低いわけではなく、単体で見ればそこまで悪い作品ではないかと思います。 ただ昨今のアメコミ作品、特にマーベル作品となると前後のつながりや他作との関係などが非常に重要になってくるわけでして。 私個人としても作品単体としてはそこまで悪くはないと思うのですが。 ただ作品以外の諸々の要素を考慮すると個人的にはこの映画はクソ映画になってしまうかと。 今作公開前後のマーベル作品の雰囲気ってめちゃくちゃいいものがあったと思うんですよね。 紆余曲折ありながらも大団円。結果良ければ全てよしみたいな。 ここまでの道のりは決して平坦ではなかったのだけれど、良くないことも多々あったのだけれど、ただなんとかいい形に決着できたよねみたいな。 X-MENシリーズとしてもマーベル作品としても。 程度の差はあれど、少なからずのファンがそのような気持ちでいたと思うのですよね。 そこにいきなりぶち込まれたこの作品。 そもそもこのタイミングでこのエピソードを選んで実写化する必要性があったのかという部分については甚だ疑問ですし、本当にこの映画、シリーズに対しては余計なことしかしていないと思うんですよね。 作品単体としては悪くはないながらも、そこまで突出していいわけでもなく、少なくとも大河シリーズの大団円に水をさすことを正当化できるレベルには全く達していないと思うんですよね。 ただ上述のような一連のシリーズへの愛着や感情が一切ないのであれば、全く悪い作品ではないかと思うので、人...

鬱映画ファイル32『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル32、『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』は、2022年のオーストラリアのホラー映画。 【あらすじ】 2年前に母親レアを自殺で失った17歳の学生ミアは、友達数人とホームパーティーに参加する。その会場では切断された人の腕の剥製を霊媒として死霊を自身に憑依させる遊びが流行していた。死別した母親と交信するため、ミアは剥製の手を握るのだが… 個人的にホラー映画というのは、その時点である程度の胸糞要素は折り込み済みだったりするので、ホラーというジャンルにおける鬱映画というのは、実際そこまで多くはなかったりするのですが。 ただこの映画は、ある種胸糞要素がデフォルトであるホラーというジャンルにおいても、明確な鬱映画としての鈍い輝きを放っている作品だったりします。 とにかくこの映画、のっけからラストまで絶妙に胸糞悪い展開の連続なんですよね。 その胸糞の悪さがこれまた絶妙でして。 うざい人物を登場させて、ひどい目に遭わせる。 それは胸糞というより鑑賞ストレスと爽快感でして、そしてよくあるホラーのパターンだと思うのですが。 この映画はそれらとは違い、かなりじめっと粘着質かつテクニカルに心をえぐってくるタイプの映画。 そして、映画としてのストーリーも、ホラー映画としての怖さもしっかりあり、全てにおいて高い水準でまとまっている映画なんですよね。 とにかく、ホラーにありがちな娯楽要素や爽快感が一切ない胸糞極まる鬱映画。 しかし、映画としてのカタルシスは、これでもかというくらいに感じられる作品。 胸糞要素やショッキングな展開や映像は多々ありつつ、極度な不快描写やトラウマ要素などは絶妙に避けている、本当にめちゃくちゃうまいことできた映画なので、鬱映画としてはもちろん、ホラー映画としてもめちゃくちゃおすすめだったりします。 というわけで、今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

鬱映画ファイル31『岬の兄妹』

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  どうも、松本13です。今回は鬱映画ファイル31、『岬の兄妹』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『岬の兄妹』は、2019年公開の日本映画。監督は片山慎三。 【あらすじ】 とある地方の港町に住む、足に障碍を抱え、リストラされたばかりの兄・良夫は、自閉症の妹・真理子と2人暮らしをしている。真理子の失踪癖に手を焼いていたが、ある日、夜になっても帰って来なかった真理子が町の男に体を許して1万円を貰っていたことを知る… 個人的に鬱映画を見る際は、大味アクションが好きな偏った趣味の私でも、それなりに楽しみを見いだすことができそうな作品を選ぶのですが。 なのでこの作品のような激しく心をえぐってくるようなドラマ邦画というのはちょっと得意ではなかったりするのですが。 ただ、片山慎三監督作品に関しては別なんですよね。 大抵の暗くて重い邦画というのは、極端に言えば「向こう側」なのですが、片山慎三監督作品ってギリ「こちら側」感があると思うんですよね。 今作についても同様、決して明るく楽しい作品でもなく、内容についても気軽にコメントしづらい内容ではあったりするのですが、ただ一部内容に関しては、突き詰めすぎちゃってちょっとコミカルになっていたり、一周回って笑えてしまったりする部分もあったりします。 視聴スタンスとしては決して正しいものではないかとは思いますが、ただこの映画、鬱映画のようなちょっとした特定ジャンルの作品として見ることもできるんですよね。 そのようなスタンスでこの作品を見ることが正しいかどうかはわかりませんが、ただ清く正しいスタンスでこの映画を自発的に見ようと思える人がどれくらいいるのかと言ったら、そこまで多くはないと思うんですよね。 やはり映画というのは見られてなんぼですので、スタンスがどうであれ見られるに越したことはないんじゃないかと。 そういう意味ではこの作品、結構色々なとっかかりのある作品なので、作品の方向性をある程度把握した上で、それなりのスタンスで見るのであれば、見て損をする作品ではないかと思います。 作品の性質上、軽率なコメントはできなかったりするのですが、ただ、片山慎三監督ってある程度の部分は確信犯的にやっていると思うんですよね。 ちょっと分かりづらい例かもしれませんが、アリ・アスター監督作品的な。 片山慎三監督作品って、ある程度...

鬱映画ファイル29『アレックス』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル29、『アレックス』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『アレックス』は、2002年製作のフランス映画。監督はギャスパー・ノエ。主演はモニカ・ベルッチ。 【あらすじ】 突如始まった映像。その中では様々な凄惨な出来事が起きる。破壊されていく肉体、精神。 そして徐々に、何故そのような事が起きたのかが明らかになっていく。全ての始まりにはアレックスという一人の女性がいた… 寡作な鬼才として知られるギャスパー・ノエ監督作品については、基本鬱属性を帯びている作品が多いのですが。 その中でもトップクラスに心をえぐってくるのがこの作品。 作中の過激描写および胸糞要素については相当なレベルかと思います。 ただギャスパー・ノエ監督作品って、それだけじゃない強烈な魅力があるんですよね。 故に監督作品の大抵は超がつくほど胸糞なのだけれど、新作が出るたびに見てしまったり。 この作品も胸糞極まるストーリーや過激描写はありつつも映像作品として圧倒的なパワーと魅力があるんですよね。 しかも今作はそれらを変則的な手法でぶち込んでくるので、よりクリティカルに心がえぐられるんですよね。詳細についてはネタバレになってしまうので伏せますが。 この映画、胸糞極まる過激描写満載の作品故に、あまり一般的に語られることはありませんが、変則ムービーとしても相当に素晴らしい作品なんですよね。 『メメント』などのクリストファー・ノーラン監督作品のような変則的な映画が好きな人にもめちゃくちゃおすすめだったりします。 ひとまずこの映画に興味があるのであれば一切ネット検索をせずに見てみることをおすすめします。 配信サイトなどのあらすじも可能な限り見ない方がいいかと思います。 あらすじ自体がちょっとしたネタバレになってしまうので。 この映画、そのような予備知識なしに放り込まれた方がよりリアルかつ鮮明な映像体験ができると思うので。 とにかく鬱映画のような特定ジャンルの映画としてだけでなく、他ジャンルの映画としても、一つの映像作品としてもとてつもなく素晴らしい作品ではあるものの、内容が内容だけに相当見る人を選ぶかとは思いますが。 ただ胸糞や過激描写などにそれなりの耐性があるのであれば一度は経験しておいても損はない映画かと思います。 というわけで今回はこの辺で。最後ま...

鬱映画ファイル30『碁盤斬り』

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どうも、松本13です。今回は、鬱映画ファイル30、『碁盤斬り』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『碁盤斬り』は、2024年5月17日公開の日本映画。監督は白石和彌、主演は草彅剛。古典落語『柳田格之進』をベースにしている。 【あらすじ】 柳田格之進は身に覚えのない罪を着せられたうえに妻も失い、藩を離れて娘のお絹と2人で江戸の貧乏長屋で暮らしていた。それでも武士の誇りは捨てず囲碁の勝負にも正々堂々と臨むが、その実直な人柄ゆえに、今度は娘も失いかねない新たな騒動に巻き込まれてしまう… 白石和彌監督作品って、少なからず鬱映画要素を持ち合わせている作品が多いかと思います。 ただこの作品、序盤は割と普通の人情時代劇なんですよね。 ゆえに、この映画はゴリゴリな感じの白石和也監督作品ではないのだなと思っていたのですが。 監督要素抜きにしても、主演は草彅剛。 ドラマ性重視の時代劇と思って鑑賞していた人も多いはず。 しかし、途中からどんどんと様子がおかしなことになっていくんですよね。 そこからのスリルがめちゃくちゃ面白い作品。 白石和彌監督作品って、大団円エンドもありますが、シャレになれない地獄の胸糞エンドという作品も多々ありまして。 流血沙汰も過激描写も必要ならば厭わないですし。 それゆえに、後半の展開が全く読めないんですよね。 序盤はちょっとした人情物と思わせておいて、中盤あたりからどんどん様子がおかしくなっていくこの作品の流れ、極悪鬱映画として、おそらく世界でトップクラスに有名な『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に少し似た印象を受けました。 その部分も相まって、本当に結末がどうなるのかという部分が面白い。 そこそこいい話で終わるのか、それとも『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のような胸糞エンドで終わるのか。 その部分が本当にわからないんですよね。 主演のつよポンも、ちょっと何考えてるかわかんない感じですし、助演の斎藤工や國村隼、小泉今日子も、最終的にどっちに転ぶかが絶妙にわからない素晴らしい演技。 その部分のスリルをめちゃくちゃ楽しめる作品なので、個人的にはめちゃくちゃおすすめだったりします。 というわけで今回はこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

クソ映画検証4『大怪獣の後始末』

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どうも、松本13です。今回は、クソ映画検証4、『大怪獣の後始末』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『大怪獣のあとしまつ』は、2022年2月4日に公開された日本映画。監督・脚本は三木聡。主演は山田涼介。興行的な失敗や酷評の多さ、公開直後のSNSでの炎上などで、今作を「令和のデビルマン」と評する声もある。 【あらすじ】 日本中を恐怖に陥れた巨大怪獣が死亡する。安堵と喜びに沸く国民。その死体には様々な可能性があることから「希望」という名が付けられるも、希望の死骸は腐敗によってゆっくりと膨張し、最悪の場合には大爆発を引き起こす恐れがあった… この映画、公開直後は近年まれに見るレベルでの大コケ&ぶっ叩かれようでした。 ただ私個人としてはこの映画はクソ映画ではないかなと。 大好きな作品ではありませんが、ただありか無しかと言ったら普通にありだと思いますし、個人的には大満足ではないにせよ普通に楽しめました。 ただそれはこの映画を怪獣映画ではなく、三木聡監督作品とわかった上で見たからです。 この作品の内容についてあれこれツッコミや指摘が入っている部分は多々ありますが、ただそのほとんどが三木聡監督作品としては通常営業だったりするんですよね。 意味不明とかギャグがつまらないとか滑ってるとかそういう部分も含め。 近年の三木聡監督作品はかなり当たり外れが多い印象です。個人的にこの作品も大当たりではありませんが。 ただそこまで悪くはなかったというのが正直な印象です。 が、それはこの作品を三木聡監督作品として見たからです。 この映画を見た多くの人はこの映画を三木聡監督作品ではなく、怪獣映画として見たかと思います。 ならばクソ映画の評価となってしまうのもしょうがないかと。 私としてもこの映画の予告を見た時、まず期待したのは怪獣映画だったので。 ただ監督が三木聡だと知って認識を改めました。 とはいえ監督次第で認識を改められる人間ってそう多くはないわけで、この映画のプロモーションに関しては何もかも怪獣映画とミスリードさせる内容だったわけで。 しかし蓋を開けてみれば見る人をかなり選ぶタイプのシュールな不条理コメディだったわけで。 荒れるのは必定。クソ映画の評価も妥当かと。 ただ個人的には令和のデビルマンというのは違うかなと。 今作の爆死や炎上はかなりド派手な規模だっただけに、令...

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

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どうも、松本13です。今回は『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』についてです。 まずは、簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』は、2024年公開の日本のアクション映画。監督は阪元裕吾。 【あらすじ】 殺し屋コンビであるちさととまひろの二人は所属する殺し屋協会からの依頼で九州、宮崎に出張する。南方でのバカンス気分を楽しみつつ、横領を働いた松浦という男の抹殺依頼をこなそうとする二人だったが、現場に向かうとそこには既に先客がおり、任務を遂行しようとしていた… シリーズ3作目となる今作。 1作目から作品を追うごとに、評価も予算も作品の規模も大きくなってきているかと思うのですが。 今作は前作以上の長尺。 しかも出演キャストもシリーズおなじみのメンバーに加えて、池松亮、前田敦子とかなり豪華。 肝心の内容はと言うと、規模も大きくなってきたからとポップで大衆的な内容となるどころか、癖のある登場人物たちの、これまた癖のあるやり取りなどの世界観をより突き詰めた内容となっており、それがもろに大衆性に逆行する内容なので、見ていて大丈夫かなと心配になってしまいました。 シリーズのファンとしてはめちゃくちゃ面白いのだけど、初見の人がこの世界観に入っていけるかどうかはちょっと微妙なところだと思うんですよね。 とにかく登場人物に癖がありすぎ。 ちょっとやばい派遣バイト先みたいな。 その部分、見る人が見たらめちゃくちゃストレスが溜まるかと思います。 その部分のストレス値は過去一極まってるんじゃないかと。 ただ、阪元裕吾監督って、そういうめちゃくちゃ癖のあるアレな人をギリ許せちゃうみたいな描き方が絶妙にうまい監督でして。 ただ、そのギリギリ感が人によってはギリセーフだったりギリアウトだったりするので、その部分はかなり評価が分かれるかとは思いますが、そんなめちゃくちゃ癖のある世界にさらっと入ってこれる池松亮や前田敦子はさすがだなと。 シリーズおなじみのアクションシーンについては相変わらずの素晴らしさ。 その部分については今作でも十分に堪能できます。 個人的にベイビーわるきゅーれのアクションシーンって、昨今の過剰演出な映画に慣れているとちょっと微妙に見えてしまうこともあったりするのですが。 ただ必要以上にカットを割ったり過剰な演出をせずにじっくり見せる阪元裕吾スタイ...

プレデター:ザ・プレイ

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どうも、松本13です。今回は映画、『プレデター:ザ・プレイ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『プレデター:ザ・プレイ』は、2022年公開のアメリカのSFアクション・ホラー映画。『プレデター』シリーズの第5弾となる。 【あらすじ】 1700年代のアメリカ大陸。ネイティブアメリカン最強の部族に生まれ育った女性戦士ナルは、狩りの最中に未知の生物を目にする。それは宇宙より飛来してきた、高度な科学技術を有する危険な戦士だった… この映画、個人的にめちゃくちゃ好きな映画です。 シリーズファンからの評価もかなり高く、プレデターシリーズの最高傑作の呼び声も多数。 この作品はプレデターシリーズ5作目となりますが、時系列で言うと一番古い作品。他作品との繋がりもないので、この映画単体でも十分に楽しめるかと思いますし、プレデターシリーズの入り口としてもうってつけなんじゃないかと。 プレデターシリーズは80年代から続いてる名シリーズです。 その手のシリーズは他にも多々ありますが、調子がいいのは最初の数作だけだったり、ナンバリングを重ねていくごとに迷走していったり、何をやってもうまくいかず原点回帰とテコ入れ新機軸を延々と繰り返しているシリーズもあったりします。 そういう意味でも長期シリーズというのは色々と難しいものがあると思うのですが、プレデターシリーズというのは、そのような名作シリーズの中で1作も外したことのない稀有な作品だったりします。 あくまで個人的な評価となりますが、私にとってプレデターシリーズというのは第1作から最新作まで常に80点以上の点数をたたき出してきた稀有なシリーズです。 人によって好き嫌いや評価のバラつきはあるかと思いますが、とはいえ問答無用の駄作が一作もないというのは間違いのないことかと思います。 そんな超優秀なプレデターシリーズの5作目となる今作。 ビジュアルもストーリーもポリコレ全開。 個人的に映画においてポリコレという言葉を引き合いに出すことにはかなり慎重になりたいタイプなのですが。 とはいえ今作の主人公はインディアンの女性。 しかもポリコレ作品で壮大にやらかした前科が多々あるディズニーが噛んでる作品。 昨今ディズニーがやらかしたポリコレ作品というのは、ポリコレ云々の前に映画として全然面白くないんですよね。 そもそも作品として優れていれば...

スピリットウォーカー

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  どうも、松本13です。今回は映画、『スピリットウォーカー』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『スピリットウォーカー』は、2020年の韓国のSF・アクション映画。主演はユン・ゲサン。 【あらすじ】 交通事故の現場で目を覚ました男。彼は全ての記憶を失っており、鏡に映る自分の顔にも名前にも違和感を覚える。やがて彼は、自分の体が12時間ごとに違う人間のものに入れ替わっていることに気づく… 記憶を失った主人公。しかも12時間ごとに意識が別人に移り変わるというめちゃくちゃ面白そうなストーリー。 もう序盤の展開だけで相当に引き込まれます。 おそらくストーリーにしても、序盤の展開にしても、多くの人が何かしらの変則ムービーを期待すると思うんですよね。 実際序盤の伏線の全てを回収できたとしたら、この映画は相当な名作になったと思います。 しかしネット上の評価を見てみても、この映画の評価は決して高くはありません。突出して低くもないのですが、まあ平凡な評価と言ったところ。 そのような評価になったのは、多分序盤で変則ムービーを期待した層をうまく満足させられなかったからじゃないかなと。 序盤で広げた壮大な風呂敷をこの映画がうまく畳むことができたかと言ったらかなり疑問が残るところ。 一応の回収はできているのだけれど、これじゃあ納得できない人も多いだろうな、と言った内容。 その部分は変則ムービーとしたらかなり微妙なのですが、ただそんな伏線回収の大雑把さも含め、大味ムービーとして見るのならかなり面白かったりします。 序盤はとても面白いのに後半は明確に失速するなんてパターンはよくあります。 この映画の面白いところは明らかに伏線回収などがしきれていない部分やツッコミどころは多々あるのですが、失速はしていないんですよね。 むしろ後半に入ると伏線回収を諦めたかのような怒涛のアクション展開が始まります。 それこそ『ジョン・ウィック』そのまんまのような。 映画後半で失速どころかむしろアクションで加速しているという謎の現象。 なんか伏線うまく回収できなかったけどジョン・ウィックっぽいアクションシーン追加しとくから許してね?みたいなサービス精神すら感じたりします。 そういう諸々を含め、途中は伏線回収の微妙さに「ちょっとこの映画はやばいかも」と思ったりしたのですが、最終的にはとても...

ワイルド ゼロ

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どうも、松本13です。今回は映画、『ワイルド ゼロ』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『ワイルド ゼロ』は、1999年の日本の ホラー・アクション映画。日本のみならず海外でも活躍するロックバンド、ギターウルフの出演でも一部で話題となった。その特異な内容ゆえに、カルト映画と評される事も多い。 【あらすじ】 ギターウルフにあこがれる少年エースは、とあるガソリンスタンドで一人の少女と出会う。その後、彼は別の町を訪れるが、ゾンビが町を占拠していたため、ガソリンスタンドの少女の身を案じて引き返そうとするのだが… この映画、一部ではカルト映画なんて呼ばれたりもしています。 とても万人におすすめできる映画ではありませんが、個人的には結構好きな作品です。 大まかな話の筋はあるのですが、整合性は皆無。脈絡についても同様。ということでストーリーはないものと考えた方がいいかと思います。 ただUFOが出てきたり、ゾンビが出てきたりと、視覚的には色々と楽しめるので退屈はしないんじゃないかなと。 とにかくあれこれ考えたらダメな映画なので、細かいことは考えずに見るのがいいのかなと。細かくないことも極力考えないようにした方が。限りなく頭の中を無にして。 登場するUFOのCGは1999年という公開年を考えてもかなり厳しいクオリティかと思いますが。 ただ爆発シーンはロケ地のタイの軍が提供した本物の火薬を使っているのでかなり迫力があります。 そしてこの映画と言ったら何と言っても主演のギターウルフ。これにつきるかと思います。 公開当時のこの映画は、世間一般的には全く無名でしたが、とはいえロック好きやサブカル好きの一部では、「あのギターウルフが出る映画」としてかなり話題になっていました。 比較的リアルタイムに近いタイミングでこの映画を見た人の多くはギターウルフ目当てで見たんじゃないかと思います。 ちなみに私もその口です。 当時はまだ今ほどインターネットが発達していなかったので、ネットで気軽に音楽を見聞きするということはほとんどできませんでした。 そもそもネットに接続する環境を持っている人がまだほとんどいない時代。 そんな時代だったのでギターウルフを映像で見れるというのは、とてつもなく価値があることでした。 当時のギターウルフはロック好きの間ではかなり知名度のあるバンドだったので、品...

サイコ・ゴアマン

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どうも、松本13です。今回は映画、『サイコ・ゴアマン』についてです。 まずは簡単な概要とあらすじから。 【概要】 『サイコ・ゴアマン』は、2021年のカナダのSF・コメディ映画。日本の特撮作品にも影響を受けており、特撮映画としての側面も多分に持ち合わせている。 【あらすじ】 ある日、ルークとミミの兄妹は、庭で謎の宝石を見つけ、「悪夢の大公」と呼ばれる残虐な宇宙人を復活させてしまう。そんな彼らの元に、「悪夢の大公」を狙う刺客たちが次々と送り込まれる… この映画、マイナーな低予算映画としてはかなりのスマッシュヒット。 個人的なツボにぶっ刺さる最高な作品でした。 B級映画を愛でるような趣味嗜好を持つ人間ならばこの映画を嫌いな人はいないんじゃないでしょうか。 ファンタジーやコメディ要素はもちろんのこと、ブラックな要素やゴア描写もかなり気合が入っているので見応えは十分ですし、退屈を感じることは一切ありません。 そしてこの映画は何と言っても出てくる怪人の造形がどれも素晴らしい。 そのためだけにこの映画を見る価値もあると言ってもいいくらい。 平成特撮エッセンス満載な怪人の造形やスーツなどは本当に一見の価値があるかと思います。 監督が今作品に影響を与えた作品としてあげたのは、『真・仮面ライダー 序章』』と、『強殖装甲ガイバー』という、特撮好きとしてはめちゃくちゃ「分かってるじゃねえか」なチョイス。 上述の作品が好きな人は間違いなくこの作品は刺さるかと。 真・仮面ライダーやガイバーに影響を受けているということもあり、内容も単純な勧善懲悪でもなければ心温まるファンタジーでもなく、内容としては全く子供向けではないかと。 かなりエグいシーンもたくさんあります。 下手すると全宇宙を滅ぼしかねない「悪の大公」を蘇らせてしまった主人公の少女も、これまたかなりのクソガキ(褒め言葉)でして、そのクソガキっぷりがこの映画を傑作たらしめている大きな要因の一つかと思います。 少女の家族もこれまた一癖二癖あったりして、女子供が平気で爆散する世界観なだけに、最後の最後まで先が読めなかったりします。 そんな事情もあり、特撮面だけでなくストーリー面でも十分に楽しむことができました。なんならラストでちょっと感動してしまうくらいに。 私も含め、平成特撮感満載のこの映画のビジュアルで食指が動いたという人も多いかと思いま...

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